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ベッドサイドの窓から入る月明りで


ゆっくりと瞳を覗き込むYさんの姿が


浮き彫りになる。


すーっと顔を寄せられて、反射的に目を閉じる。


息を感じる距離で クスっと笑うと



彼は下の方へススー…と移動し



首筋から鎖骨にかけて 順に口付けた。



堪えても吐息が漏れる…



Yさんは片手で私の胸元のボタンを器用に外して



胸元に口付けると 外側から脇にかけて



滑らかに舐め上げた。



「………っぁッ」



当時の彼氏には与えられなかった部分に刺激が走り



思わず声が漏れる。




「いいね。……ねぇ。 美雨ちゃんてさ
今まで何人くらいと寝たの?」



「…~~ そんなこと。。経験豊富なYさんとは真逆ーー」



「ハハっ。それは二桁いってないって解釈でいい?」



悪戯ぽく言いながら、私の胸元に舌を這わせる。



「……ふっ…ぁ…ッ。 ハァ… ぅぅ…」



久々の行為に加えて、慣れない愛撫にタジタジになる。



「…ふふッ。 でもーーーー


仮にもフィアンセがいるのに、


俺と同室泊まっちゃうんだ。笑」




「……はぁッ それ…は…っ Yさんが…

一緒に来てくれるっ て 

言うからぁ…っ。。」



「………それだけ?ーーーー」




容赦なく責め立てられて



瞬く間に下も脱がされてしまう。



決して大柄ではないYさんの元に



完全になされるがまま



圧倒的に経験値の差を感じる。



「…あれ? ここ もう こんなにして…

美雨ちゃん エッチだな~笑」


秘部に触れられて思わず身体がピクンと反応する


「……はぁッ。 ぁぁっ… んん~…っ」


巧みな指使いに 腰が浮いてしまう


「ここ。いいの? ……ねぇ。

言って? 

教えてよ どこがいいのか…」


Yさんは親指で陰核を弄りながら

指を2本 入り口に当てがう。



「……はッ。 ぅぅ~ぁっ…ハァッ ぁぁ…ッ」



「うーん? 聞こえないよ~~?」



Yさんはわざと耳元で囁くと 耳たぶに口付け

外耳を舐めた。


ゾクゾクが首筋を伝い


ビクビクする肩を庇いきれない。



「ーーッ。ハァ…はぁ…っハァ…ッ」



「ねぇーねぇー どーなの~~?」



Yさんは蜜が滴りだした蕾にあてがった指先を クチュクチュと 円を描くように回す。



「ぅぅ………はぁッ…

…気持ち いい よぅ……っ ハァ///」



こんな風に言わされたりなんて……




「……そんなに遊んでないのに。。

こんなに淫乱で……」



Yさんの声がかすれて



当てがわれた2本の指が膣内に入ってきた



「~~~ッ はぁッ。。」



久しく触れられなかった領域を開かれて
身動きが取れなくなる。



「ふぁぁッ… ハァっ ダメだよぉ…っ」



「うーーん?

なーーにーーが~~?」



言いながらYさんは 上側を擦り始める。



「ぁぁ……ッ。。 ぁぁぁっ……ダメぇっ……!!」



ハァハァと乱れる吐息のまま



Yさんの肩から二の腕の位置を掴む



彼は確信を得たように指を止めない。



「ハァハァっ…はぁッ ダメだめだめ…ッッ」



ビクビクビクッ…と 身体が痙攣する



数ヶ月振りの感覚に 頭が真っ白になっていく。



「ちゃんと ナカで イけるし……」



Yさんはそのまま中で円を描くように数回指先を回す



「く……っ ぁッ………」


そのまま手首から揺らすようにして



中を擦り始めた。



「ハァー はぁッ ハァッ はぁッ……ッ」



天井を仰ぐ事しか出来なくなる



「……ッ。 キッツ……」



中がキュンキュンと感じ



指先の動きに導かれるように



水音が混じりだす



腰をガクガクさせながら



ビシャビシャッと、はしたなく潮を吹いた。



「……潮まで吹くんゃ…」



言うと そのまま動きを止めずにYさんは責め続ける



「はぁッ ハァッ ハァっ…も… ダメ…ぇ…っ…!!」



潮を吹くたび、中が収縮して Yさんを締め付けた。



「はぁーッ… ハァーーっ……」



いく度か果てた後、肩で息をする私を尻目に



Yさんは上着を脱いで 私の上に膝立ちになる



「美雨ちゃん。俺の脱がして。」



まだ整わない呼吸のまま、状態を起こして
彼のズボンを下ろす



「……なーんでも 言うこと聞いちゃう子やなぁ…。。」



両手で髪を撫でると、そのまま輪郭をなぞり、彼の視線に合わされる。



「……舐められる?」



涙に滲んだ私の瞳に 少し申し訳なさそうな表情で聞く、



黙ったまま小さく頷き



私は彼の窮屈そうな下着を下ろす。



大きく勃ち上がったそれは、



意外にも蜜が溢れてきていた。



(遊び慣れてそうだから私なんかじゃ勃たないと思った……)



ぴちゃ…クチュ… ピチャ 



頭の部分に円を描くように舌を這わせる


んむ… ジュっ… じゅぷ…ッ ぐちゅッ…ハッ


咥えこんで 口内と舌を絡めて繰り返す


Yさんは大きくて 私の口では根元まで届かない程だった。



「~~~っっ」



Yさんの手が伸びてきて、髪をそっと撫でる。



何度か撫で下ろすと、反対の手と合わせて後頭部に回す



次の瞬間 



彼の両手が私の頭部を彼の股間に押し付けた



一気に喉奥まで Yさんで一杯になる。



「~~~ッッ!!」



グジュ…っジュポ… ヌじゅッ…



喉奥に擦りつけられる熱が



熱い涙を生み



心地よさに変わりだしてしまう。



「んんッ!! んーーー!!」



喉奥に声にならない声が響く



苦しさに涙が溢れて 喉奥が締め付けられる



喉壁に、膨張したYさんを感じた。



「クッーーー!!」


Yさんは私の喉奥深くに挿入れたまま手を固定した。



「~~~~~!!!」



Yさんはそのまま喉奥に射精した。



ビュクビュクと溢れ出す体液が



少ない気道を塞ぐ。



パシパシパシ!!!



私は苦しさに 彼の太腿を叩いた。



彼は直ぐに喉奥からズルリと引き抜く。



ケホッ ケホケホッ……



肩で息をしながら咳き込む私に、Yさんはすぐさま同じ目線で座り、
私を心配そうに見た。



「ごめんごめん。大丈夫ー?」



涙を拭う私の髪を撫でる。


「はい。ティッシュ…」



Yさんはサッと私に差し出した。



キョトンとしている私を見て、



Yさんの瞳が一瞬困惑の色に変わった。



「え…… エ?? 飲んだの?!」



コクンと頷くと


Yさんの方がヘナヘナとヘタリ込む



「もうホントなんて子~~

一体どんな教育されてきたのーー??」



あたかも我が子を心配する母親のように



彼は私の髪をよしよしと撫でて



そのままギュッと抱きしめた。
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