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社会人になってからお付き合いしていたS君。
アパレル関係の仕事をして居た彼は、
若い頃に一通り遊んだみたいで
年齢より落ち着きがある雰囲気だった。
遊びを知らないで育った私には
無縁の世界を聞かせてくれて
ファッショナブルな雰囲気の中にも
余裕と強さを感じて
一緒に居ると安心できる関係だった。
……………………
週末デート
イタリアンで軽く夕飯を済ませてからバーに向かう。
S君はお酒が強くて、その日も行きつけのショットバーに向かった。
「美雨ちゃんは強いのダメなんだよね」
私を覚えて居てくれたマスターが 優しく微笑む
「S君はいつものね。」
店内はまだ早い時間で客入りも少なく、
カウンターの反対側に、年配の男性が一人、
ブランデーを煽っている。
ジュースみたいなベリーのカクテルに
少しづつ口をつける私の隣で
S君は2杯目のウィスキー。
昼間のお喋りと違って、並んで座って
静かに過ごせる時間が
私は大好きだった。
………
いつもは3杯飲めれば上出来な私。
席を外してから2杯目を飲み干したら
急な睡魔に襲われた。
私が言うより先に、S君が気付いてくれた。
「ぁ……美雨、眠くなってきちゃった?
…今日は 早めに帰ろうか。」
「うん…ごめん…」
おぼつかない足取りをS君に支えられながら
タクシーに乗り込む。
「大丈夫?すっごい眠そう。
今日はこのまま家まで送るね」
ん…、、 S君の声を聞きながら、私は眠りに落ちて言った。
…………
「ん………」
強い喉の渇きと共に目が覚めた。
頭が痛い。
あれ……ここ…S君の…部屋?
私…あのまま…寝ちゃったのかな…
ベッドサイドの灯りが視界を滲ませている。
「…あ。 目が覚めた?」
気づいたS君がデスクから歩いてきて、
ベッドの側にしゃがみ
私の顔を優しく覗き込む。
「あのまま私、眠っちゃったんだね…連れて来てくれて ありがとう。」
「ううん。気にしないで。心配だったから、
ウチに連れて来ちゃった。
それより、気分はどう?」
「…みず……水が飲みたい」
「水だね。待ってて」
程なくして
グラスに注いだ水を持って来てくれた
「はいお水。起きられる?」
「ん…ありがとう。」
上体を起こして、両手でグラスを受け取る。
そのまま水を飲み干した。
「もう少し欲しい…」
グラスを片手で持ってS君に差し出す。
………ぁ…れ……?
グラスが小刻みに震えている。
ベッドに腰掛けていたS君も
受け取ろうと手を差し伸べたまま
私のグラスを見つめた。
「美雨…震えてる?」
「そんな飲んで無いはずなのに…おかしいな…」
グラスを渡す時、S君の指先が私指先に触れた。
「…っ……!」
「え…」
気のせいかな。なぜだか鳥肌が立つ
S君は目の前で水を注ぐと
微かに嗜虐心を含んだ瞳で 私を見た
「…回ってきたかな……
美雨。」
「え……なに…が……?」
彼はグラスの水を自身の口に含み
そのまま私に口付けた
「チュッ… はッ。。ピチャ… ぴちゃ…」
水と一緒にS君の舌が入ってくる
水分を欲する口内に、それ以上の感覚が与えられた
(口の中……感覚…なんか…変……っ)
逃れようとすると舌を絡められる
チュっ…ふ…ぁ…ッ
口のナカが性感帯になったかのように快感が走る
(…どうして…こんな…カラダ…熱……)
続けられたらキスだけでイってしまいそうな程の感覚
…チュっ……
はぁはぁと 息を荒げる私を見てS君が満足気に微笑する
「クク… こんなに効くと思わなかった…
ごめんなぁ…美雨。俺、美雨に媚薬盛っちゃっ
た。」
本当にすまなさそうに、
でもイタズラっぽく笑う。
ボーっとする意識でS君を見る。
「…ぁぁ…こんなになっちゃうなんて…
相性、良かったみたいだね…」
心なしか、部屋に響くS君の声を
肌で感じるような感覚すら呼び覚まされる
「…ね…S君… わたし…どうなっちゃうの…
感覚……おかしくて…
これ…いつ…いつ終わる…?」
狼狽える私を見て髪を撫でるS君
触れられていく側から呼び起こされていく
強い快感
その手の感覚に意識が持っていかれそう
髪…撫でられることが こんなに気持ちいいなんて……
まるで
泣いている子どもをあやすかのような声色で
わたしに語りかける
「そんなにツラくなっちゃったんだね…
俺が早く切れるように
手伝ってやるよ……」
うっすら涙を浮かべた目尻に
キスを落とした。
社会人になってからお付き合いしていたS君。
アパレル関係の仕事をして居た彼は、
若い頃に一通り遊んだみたいで
年齢より落ち着きがある雰囲気だった。
遊びを知らないで育った私には
無縁の世界を聞かせてくれて
ファッショナブルな雰囲気の中にも
余裕と強さを感じて
一緒に居ると安心できる関係だった。
……………………
週末デート
イタリアンで軽く夕飯を済ませてからバーに向かう。
S君はお酒が強くて、その日も行きつけのショットバーに向かった。
「美雨ちゃんは強いのダメなんだよね」
私を覚えて居てくれたマスターが 優しく微笑む
「S君はいつものね。」
店内はまだ早い時間で客入りも少なく、
カウンターの反対側に、年配の男性が一人、
ブランデーを煽っている。
ジュースみたいなベリーのカクテルに
少しづつ口をつける私の隣で
S君は2杯目のウィスキー。
昼間のお喋りと違って、並んで座って
静かに過ごせる時間が
私は大好きだった。
………
いつもは3杯飲めれば上出来な私。
席を外してから2杯目を飲み干したら
急な睡魔に襲われた。
私が言うより先に、S君が気付いてくれた。
「ぁ……美雨、眠くなってきちゃった?
…今日は 早めに帰ろうか。」
「うん…ごめん…」
おぼつかない足取りをS君に支えられながら
タクシーに乗り込む。
「大丈夫?すっごい眠そう。
今日はこのまま家まで送るね」
ん…、、 S君の声を聞きながら、私は眠りに落ちて言った。
…………
「ん………」
強い喉の渇きと共に目が覚めた。
頭が痛い。
あれ……ここ…S君の…部屋?
私…あのまま…寝ちゃったのかな…
ベッドサイドの灯りが視界を滲ませている。
「…あ。 目が覚めた?」
気づいたS君がデスクから歩いてきて、
ベッドの側にしゃがみ
私の顔を優しく覗き込む。
「あのまま私、眠っちゃったんだね…連れて来てくれて ありがとう。」
「ううん。気にしないで。心配だったから、
ウチに連れて来ちゃった。
それより、気分はどう?」
「…みず……水が飲みたい」
「水だね。待ってて」
程なくして
グラスに注いだ水を持って来てくれた
「はいお水。起きられる?」
「ん…ありがとう。」
上体を起こして、両手でグラスを受け取る。
そのまま水を飲み干した。
「もう少し欲しい…」
グラスを片手で持ってS君に差し出す。
………ぁ…れ……?
グラスが小刻みに震えている。
ベッドに腰掛けていたS君も
受け取ろうと手を差し伸べたまま
私のグラスを見つめた。
「美雨…震えてる?」
「そんな飲んで無いはずなのに…おかしいな…」
グラスを渡す時、S君の指先が私指先に触れた。
「…っ……!」
「え…」
気のせいかな。なぜだか鳥肌が立つ
S君は目の前で水を注ぐと
微かに嗜虐心を含んだ瞳で 私を見た
「…回ってきたかな……
美雨。」
「え……なに…が……?」
彼はグラスの水を自身の口に含み
そのまま私に口付けた
「チュッ… はッ。。ピチャ… ぴちゃ…」
水と一緒にS君の舌が入ってくる
水分を欲する口内に、それ以上の感覚が与えられた
(口の中……感覚…なんか…変……っ)
逃れようとすると舌を絡められる
チュっ…ふ…ぁ…ッ
口のナカが性感帯になったかのように快感が走る
(…どうして…こんな…カラダ…熱……)
続けられたらキスだけでイってしまいそうな程の感覚
…チュっ……
はぁはぁと 息を荒げる私を見てS君が満足気に微笑する
「クク… こんなに効くと思わなかった…
ごめんなぁ…美雨。俺、美雨に媚薬盛っちゃっ
た。」
本当にすまなさそうに、
でもイタズラっぽく笑う。
ボーっとする意識でS君を見る。
「…ぁぁ…こんなになっちゃうなんて…
相性、良かったみたいだね…」
心なしか、部屋に響くS君の声を
肌で感じるような感覚すら呼び覚まされる
「…ね…S君… わたし…どうなっちゃうの…
感覚……おかしくて…
これ…いつ…いつ終わる…?」
狼狽える私を見て髪を撫でるS君
触れられていく側から呼び起こされていく
強い快感
その手の感覚に意識が持っていかれそう
髪…撫でられることが こんなに気持ちいいなんて……
まるで
泣いている子どもをあやすかのような声色で
わたしに語りかける
「そんなにツラくなっちゃったんだね…
俺が早く切れるように
手伝ってやるよ……」
うっすら涙を浮かべた目尻に
キスを落とした。
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