合法カタストロフィー

霜月美雨

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お酒に混ぜられた媚薬で


身動きもまともにできない状態になってしまった


少し身体を揺さぶられれば


目眩で酔いそうなほど平衡感覚を失ってしまう




熱を帯びた身体が



更なる快楽を求め出していた



……………


チュッ… はぁッ ピチャ… ぴちゃ…



舐めたり吸ったりされながら



身体のあちこちに彼の手が触れていく




「あァ…ッ ハァッ… んッ…


きもち…い…ッ ハァ…


ャ…っ はぁっ… また… ッァァぁ…ッ!」




シーツに縋り付きながらカラダが痙攣する




既にいく度目かの絶頂を迎えていた




容赦なく与えられる刺激にただ翻弄される




頭は徐々にぼんやりとして




部屋に響く吐息や、彼の声にすら犯されている感覚が始まっている




少し互いの体が離れて距離が出来ても




相手の身振りが空間を突き抜けて私を貫いてくる





もう… 自分の体じゃないみたいだ。





(なにこれ……媚薬って… こんなものなの…?)






「S君……も……やめ…」




絶え絶えな息の合間で言葉を発する



呂律が上手く回らない感覚




「…………。」




彼は返事をしないまま、私を責め続ける。




(もしかして……S君も効き始めて……?)




身体は汗とも愛液とも分からない液体で濡れ




淫美な香りが漂う




もう触れられるだけでは苦痛に感じるほど




敏感にヒクついて蜜を垂らしている秘部に




彼は舌を這わせ始めた。




「~~~ッぁ…っ」




いつもより腫れあがった敏感な部分を舐め上げられると



それだけで簡単に達してしまった




「ハァ…ハァ…はぁッ…はぁ…」




肩で息をしながら 脚に力が入らなくなっているのを感じる



(…も………こんなの………)




涙と汗で滲んだ視界に




S君が顔を上げた。 いつものS君の表情に



少し安心する…



でも、凄い汗…



彼の潤んだ瞳が 彼もまた快感に酔いしれている事を語っている



そのまま私にゆっくり口付けてから




S君は口を開いた





「美雨…… 俺も キマってきた…



あのさ…… ピル 飲んでるんだったよね?



……ナマ… いい…?」




細められた瞳に 何故だか赤面してしまう




精一杯の思いで 




彼の腰を引き寄せベルトに手を掛けた
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