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第一章 初級編開始
第130話 OLサツキ、初級編三日目の特訓で降るメテオ
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ユラの唱えた呪文が緑の光となってぬりかべなモンスターを襲うと、壁からじわじわと吹き出ていた紫色の液体の放出が止んだ。すかさずユラが指示する。
「サツキ! ウォッシャー唱える!」
「はい! 『ウォッシャー』!」
杖の先端が光ると、洗濯機の回転の様な水の回転がぬりかべモンスターを襲う。どう見てもドラム式洗濯機のあの流れだ。
そうやって暫く洗っていると、壁に張り付いていた紫色が段々剥がれ、軽石の様な色と質感の壁が出てきた。本当に壁だ。
更にユラが指示をする。
「サツキ! スマッシュハンマー唱える!」
「え!? その呪文知らな……」
「唱える!」
「……はい! 『スマッシュハンマー』!」
すると、杖の先から出てきたのは大きな半透明のトンカチ。どうみてもあれはトンカチだ。あ、ハンマーって言ってたからハンマーかな? 違いが分からない。
どっちでもいいや、そう思っていたら、ぬりかべに向かってハンマーが横殴りに振り回された。
ドウン……! とぬりかべが仰向けに倒れ、小さな手足をバタバタさせているが、腹部分はまだ若干凹んだ程度だ。
「サツキ! とどめだ! ミティア唱える!」
「え!?」
「あんたそれ上級魔法じゃないのよ! サツキにはまだ早……!」
「唱える!」
「は、はい! 『ミティア』!!」
唱えた途端。
ふ、と周囲が暗闇に包まれたかと思うと、上空に現れた星空。
「え!? え!?」
「サツキ! 目標から目を逸らさない!」
「はっはいいい!!」
ぬりかべに視線を戻す。背後の上空から、明らかに何かが猛スピードで近付いてきていた。
やばい怖い、今一体何が起きてるの、でも見ちゃいけないみたいだし!
「怖くない!」
ユラが鼓舞した。いや、てなんでユラはサツキが怖がったのが分かったんだろう。というか、何でさっきから当たり前の様に指示されてるんだろう?
勢いでそれに従ってしまう自分の習性が悲しかった。
ドオン! とぬりかべの上に真っ赤な岩が降ってくる。さすがにこれが何の魔法なのか、サツキにも分かった。
あの有名なメテオだ。
「メテオ、唱えちゃった……」
自分の人生で、メテオを降らせる日が来るなど思ってもみなかった。心の中でこっそり降らすことはあっても。
不思議なもので、こんなに激しい魔法を使っているのにこちらには一切熱が伝わってこない。何か場のシールドの様なものでもあるんだろうか。
何発かドン! ドン! とメテオが落ちてきた後、空がふ、とまた元のダンジョンの天井に戻った。
杖を握る指の間に、いつの間にかじんわりと汗をかいていた。
目の前に広がっていた光景は、地面に深く空いた黒焦げの穴。床をぶち抜くほどの威力はないらしく、直径1メートル程度の穴が空いていた。ぬりかべは、跡形もない。
ユラがサツキの隣に来ると、肩を掴んだ。え、何、何なのこの人。サツキが戸惑っていると。
「どうだ! これでも俺は用無しか!?」
ユラが、ウルスラに向かって胸を張って言った。
「サツキ! ウォッシャー唱える!」
「はい! 『ウォッシャー』!」
杖の先端が光ると、洗濯機の回転の様な水の回転がぬりかべモンスターを襲う。どう見てもドラム式洗濯機のあの流れだ。
そうやって暫く洗っていると、壁に張り付いていた紫色が段々剥がれ、軽石の様な色と質感の壁が出てきた。本当に壁だ。
更にユラが指示をする。
「サツキ! スマッシュハンマー唱える!」
「え!? その呪文知らな……」
「唱える!」
「……はい! 『スマッシュハンマー』!」
すると、杖の先から出てきたのは大きな半透明のトンカチ。どうみてもあれはトンカチだ。あ、ハンマーって言ってたからハンマーかな? 違いが分からない。
どっちでもいいや、そう思っていたら、ぬりかべに向かってハンマーが横殴りに振り回された。
ドウン……! とぬりかべが仰向けに倒れ、小さな手足をバタバタさせているが、腹部分はまだ若干凹んだ程度だ。
「サツキ! とどめだ! ミティア唱える!」
「え!?」
「あんたそれ上級魔法じゃないのよ! サツキにはまだ早……!」
「唱える!」
「は、はい! 『ミティア』!!」
唱えた途端。
ふ、と周囲が暗闇に包まれたかと思うと、上空に現れた星空。
「え!? え!?」
「サツキ! 目標から目を逸らさない!」
「はっはいいい!!」
ぬりかべに視線を戻す。背後の上空から、明らかに何かが猛スピードで近付いてきていた。
やばい怖い、今一体何が起きてるの、でも見ちゃいけないみたいだし!
「怖くない!」
ユラが鼓舞した。いや、てなんでユラはサツキが怖がったのが分かったんだろう。というか、何でさっきから当たり前の様に指示されてるんだろう?
勢いでそれに従ってしまう自分の習性が悲しかった。
ドオン! とぬりかべの上に真っ赤な岩が降ってくる。さすがにこれが何の魔法なのか、サツキにも分かった。
あの有名なメテオだ。
「メテオ、唱えちゃった……」
自分の人生で、メテオを降らせる日が来るなど思ってもみなかった。心の中でこっそり降らすことはあっても。
不思議なもので、こんなに激しい魔法を使っているのにこちらには一切熱が伝わってこない。何か場のシールドの様なものでもあるんだろうか。
何発かドン! ドン! とメテオが落ちてきた後、空がふ、とまた元のダンジョンの天井に戻った。
杖を握る指の間に、いつの間にかじんわりと汗をかいていた。
目の前に広がっていた光景は、地面に深く空いた黒焦げの穴。床をぶち抜くほどの威力はないらしく、直径1メートル程度の穴が空いていた。ぬりかべは、跡形もない。
ユラがサツキの隣に来ると、肩を掴んだ。え、何、何なのこの人。サツキが戸惑っていると。
「どうだ! これでも俺は用無しか!?」
ユラが、ウルスラに向かって胸を張って言った。
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