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第三章 上級編開始
第393話 魔術師リアムの上級編初日、リアムの動揺
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祐介が全ての荷物を持ち、腕にはリアムを抱えて商店街を走り抜けて行く。
通りを行く人達は、何事かと二人を見ている。
はあ、はあ、という祐介の荒い息が、祐介に苦労をかけてしまっている証明になっている様で、申し訳なさでいっぱいになった。だが、それ以上にリアムは困惑していた。
祐介の思ったよりもあっさりとした反応に、リアムはようやくこれが女性の月のものだと理解した。しかし、それが分かったからといって、だったら何をどうしたらいいのかが分からない。
リアムの世界で女性達がどうそれに対処していたのかも知らないし、それが分かる程親しくなった女性もいなかったから、全くの謎だった。
そしてこちらではどうしているのかなど、勿論知らない。まさかサツキに転生したからといって、自分の身にそんなことが起きるとは思ってもいなかったのだ。自分がいかに呑気に構えていたのかを考え、リアムは自嘲した。
祐介は真っ直ぐにサツキの家に向かうと、リアムを抱き抱えたまま膝でリアムを支えている間に鍵を開け、急ぎ中に入って行く。それでも鍵をきちんと閉め、また片膝にリアムを乗せながらリアムの靴をぱっと脱がせた。
洗面所に駆け込み、トイレの電気を付けてようやくリアムを降ろした。
「生理用品、どこかで見かけた?」
リアムは首を横に振った。あの白い四角い袋のことであろう。鞄に入っていた剥き出しの物は汚れが激しかった為、鞄の整理をした時に捨ててしまった。
「トイレに座って待ってて! ドア閉めるから!」
祐介が念の為だろう、キッチンの上の戸棚やらをばっと開けたりしている。リアムは大人しく言われた通り、下を脱いで便座に座った。ジーンズも下着も真っ赤に染まっており、内腿も血だらけになっている。
リアムはつい目眩を覚えた。成程、昨日からの体調不良は、これが来るからだったのだ。ようやく腑に落ちた。
すると、箪笥を漁っていたらしい祐介が声を上げた。
「一個だけあったああ!」
物凄い喜んでいる。祐介とて男だ、月のものの経験などないに決まっているが、祐介はあの郁姉と長年暮らしていた。目の前でストッキングを履く様な人だ、恐らくこの辺りの情報もかなり開示した状態だったのではないかと推測される。
「えーっと、下着下着……どれだろう。これ……かな……」
段々と声が小さくなっていっている。もしかしたら、ふと我に返ったのかもしれない。サツキの箪笥を漁り、女の下着を手に持つ自分を冷静に俯瞰してみると、まあ恥ずかしいだろう。
初めの頃はその羞恥の連続だったから、リアムには痛い程その気持ちが分かった。分かる、分かるぞ祐介!
だがしかし、下着を脱ぎ下半身裸で血を流しつつ便座に座るリアムとしては、その場から動けない。ここは何とか祐介に頑張ってもらうしかなかった。
「済まぬ……」
小声で謝った。
祐介が必要なものを準備してトイレの前まで来たはいいが、その場で止まっている。どうしたのだろうか。
「あのーサツキちゃん?」
「何だ」
「生理用ナプキンの使い方、分かる?」
「祐介は分かるのか?」
「郁姉があれこれ語ってたから、まあ」
やはり郁姉は郁姉だった。
「残念ながら、分からん……」
リアムは、重々しくそう答えた。
通りを行く人達は、何事かと二人を見ている。
はあ、はあ、という祐介の荒い息が、祐介に苦労をかけてしまっている証明になっている様で、申し訳なさでいっぱいになった。だが、それ以上にリアムは困惑していた。
祐介の思ったよりもあっさりとした反応に、リアムはようやくこれが女性の月のものだと理解した。しかし、それが分かったからといって、だったら何をどうしたらいいのかが分からない。
リアムの世界で女性達がどうそれに対処していたのかも知らないし、それが分かる程親しくなった女性もいなかったから、全くの謎だった。
そしてこちらではどうしているのかなど、勿論知らない。まさかサツキに転生したからといって、自分の身にそんなことが起きるとは思ってもいなかったのだ。自分がいかに呑気に構えていたのかを考え、リアムは自嘲した。
祐介は真っ直ぐにサツキの家に向かうと、リアムを抱き抱えたまま膝でリアムを支えている間に鍵を開け、急ぎ中に入って行く。それでも鍵をきちんと閉め、また片膝にリアムを乗せながらリアムの靴をぱっと脱がせた。
洗面所に駆け込み、トイレの電気を付けてようやくリアムを降ろした。
「生理用品、どこかで見かけた?」
リアムは首を横に振った。あの白い四角い袋のことであろう。鞄に入っていた剥き出しの物は汚れが激しかった為、鞄の整理をした時に捨ててしまった。
「トイレに座って待ってて! ドア閉めるから!」
祐介が念の為だろう、キッチンの上の戸棚やらをばっと開けたりしている。リアムは大人しく言われた通り、下を脱いで便座に座った。ジーンズも下着も真っ赤に染まっており、内腿も血だらけになっている。
リアムはつい目眩を覚えた。成程、昨日からの体調不良は、これが来るからだったのだ。ようやく腑に落ちた。
すると、箪笥を漁っていたらしい祐介が声を上げた。
「一個だけあったああ!」
物凄い喜んでいる。祐介とて男だ、月のものの経験などないに決まっているが、祐介はあの郁姉と長年暮らしていた。目の前でストッキングを履く様な人だ、恐らくこの辺りの情報もかなり開示した状態だったのではないかと推測される。
「えーっと、下着下着……どれだろう。これ……かな……」
段々と声が小さくなっていっている。もしかしたら、ふと我に返ったのかもしれない。サツキの箪笥を漁り、女の下着を手に持つ自分を冷静に俯瞰してみると、まあ恥ずかしいだろう。
初めの頃はその羞恥の連続だったから、リアムには痛い程その気持ちが分かった。分かる、分かるぞ祐介!
だがしかし、下着を脱ぎ下半身裸で血を流しつつ便座に座るリアムとしては、その場から動けない。ここは何とか祐介に頑張ってもらうしかなかった。
「済まぬ……」
小声で謝った。
祐介が必要なものを準備してトイレの前まで来たはいいが、その場で止まっている。どうしたのだろうか。
「あのーサツキちゃん?」
「何だ」
「生理用ナプキンの使い方、分かる?」
「祐介は分かるのか?」
「郁姉があれこれ語ってたから、まあ」
やはり郁姉は郁姉だった。
「残念ながら、分からん……」
リアムは、重々しくそう答えた。
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