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第四章 アルティメット編開始
第704話 OLサツキのアルティメット編・ユラ起床
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微睡みの中で、ずっと腕の中にいた筈の小さな熱を持った身体がいなくなったことに気付いた。だが、あまりにも疲れ過ぎていた所為だろう、どうしても目を開けることが出来なくて、ようやく目を開けることが出来る様になった時には、書斎の窓の外は真っ赤に染まっていた。
ユラはむくりと起き上がると、自分を包んでいた毛布の中にやはりサツキがいないことに気付く。辺りをキョロキョロと見回すと、絨毯の上にラムが丸くなっていた。
「ラム、サツキは?」
ラムが眠そうに顔を上げて、答えた。
「サツキ、お風呂」
ラムはそう言うと、また顔を伏せてしまった。ユラは毛布を剥ぐと、床に投げ捨てておいた自分の服を着始める。
「いつ入ったんだ?」
眠りが浅くなった時には、すでにサツキの気配は感じられなかった。
「さっき」
ラムの返事は短い。ユラは眉を顰めると、ブラウスのボタンを半分程度まで留めながら、風呂場へと向かった。
風呂場のドアは閉じられている。ユラはコンコン、とドアを叩いたが、中から返答はない。耳を済ませたが、水音も聞こえない。
ドアノブに手を掛け軽く捻ってみたが、中から鍵がかけられており、すぐに止まってしまった。
「サツキ? 大丈夫か?」
お湯が流れている音はしない。ユラは待った。だがやはり返事はない。そしてふと、足元のドアの隙間を風が流れていることに気が付いた。ユラはしゃがむと、隙間の前に手を翳す。風は風呂場の中から吹いている様だ。
ユラの顔色が変わった。
「サツキ、開けるぞ!!」
ユラは急ぎ立ち上がると、ドアノブを再度掴んだ。
すると、書斎からラムが駆け寄って来た。
「ユラ! 開けちゃ駄目だよ! サツキが怒るよ!」
ユラの表情が怒りに染まった。
「お前何か知ってるんだろ!? 何隠してるんだよ!」
「ユラ、駄目だよ!」
「うるせえ!」
ぐいぐい腕を引っ張るラムの手を振り払うと、ユラはドアノブに触れて呪文を唱えた。
「キリ・リース!」
カチ、と風呂場のドアの鍵が開いた。
「駄目!!」
「邪魔すんな!」
ユラは腕にラムをぶら下げたまま、風呂場のドアを勢いよく開けた。
「サツキ!?」
閉じられたシャワーカーテンをシャッと開けたが、中は空。ユラを、焦燥感が襲った。窓を見る。窓は大きく開け放たれた状態で、外の少し冷たい空気を家の中に運んでいた。
ユラは腕にくっついているラムを振り落とすと、怒鳴りつけた。
「サツキはどこだ!」
ラムは負けていない。動じることなくユラを睨みつけると、口を尖らせながら言った。
「知らない。ラムはお願いされただけ」
「お願いって、何を!」
「サツキは長風呂をしてるって言ってって、それだけ」
「おま……! もういい!」
ユラはそう言うと、急いで台所に置いておいた自分の鞄とボロボロの法衣を手に取り、不貞腐れ顔でユラを追ってきたラムに向かってビシッと指を差した。
「お前は留守番だ!」
「サツキどこに行ったの? ラムも行く」
「お前が来るとろくなことがねえ! 俺が迎えに行くから、戻ってくるまで大人しくしとけ!」
「ユラのケチ」
「うるせえ! しっかり留守番しとけ! 他の奴は誰も入れるなよ!」
「……はあい」
気乗りしていなそうな返事をして、ラムが手を振った。
ユラは急いで外に出ると、サツキが行くであろう場所に全速力で向かったのだった。
ユラはむくりと起き上がると、自分を包んでいた毛布の中にやはりサツキがいないことに気付く。辺りをキョロキョロと見回すと、絨毯の上にラムが丸くなっていた。
「ラム、サツキは?」
ラムが眠そうに顔を上げて、答えた。
「サツキ、お風呂」
ラムはそう言うと、また顔を伏せてしまった。ユラは毛布を剥ぐと、床に投げ捨てておいた自分の服を着始める。
「いつ入ったんだ?」
眠りが浅くなった時には、すでにサツキの気配は感じられなかった。
「さっき」
ラムの返事は短い。ユラは眉を顰めると、ブラウスのボタンを半分程度まで留めながら、風呂場へと向かった。
風呂場のドアは閉じられている。ユラはコンコン、とドアを叩いたが、中から返答はない。耳を済ませたが、水音も聞こえない。
ドアノブに手を掛け軽く捻ってみたが、中から鍵がかけられており、すぐに止まってしまった。
「サツキ? 大丈夫か?」
お湯が流れている音はしない。ユラは待った。だがやはり返事はない。そしてふと、足元のドアの隙間を風が流れていることに気が付いた。ユラはしゃがむと、隙間の前に手を翳す。風は風呂場の中から吹いている様だ。
ユラの顔色が変わった。
「サツキ、開けるぞ!!」
ユラは急ぎ立ち上がると、ドアノブを再度掴んだ。
すると、書斎からラムが駆け寄って来た。
「ユラ! 開けちゃ駄目だよ! サツキが怒るよ!」
ユラの表情が怒りに染まった。
「お前何か知ってるんだろ!? 何隠してるんだよ!」
「ユラ、駄目だよ!」
「うるせえ!」
ぐいぐい腕を引っ張るラムの手を振り払うと、ユラはドアノブに触れて呪文を唱えた。
「キリ・リース!」
カチ、と風呂場のドアの鍵が開いた。
「駄目!!」
「邪魔すんな!」
ユラは腕にラムをぶら下げたまま、風呂場のドアを勢いよく開けた。
「サツキ!?」
閉じられたシャワーカーテンをシャッと開けたが、中は空。ユラを、焦燥感が襲った。窓を見る。窓は大きく開け放たれた状態で、外の少し冷たい空気を家の中に運んでいた。
ユラは腕にくっついているラムを振り落とすと、怒鳴りつけた。
「サツキはどこだ!」
ラムは負けていない。動じることなくユラを睨みつけると、口を尖らせながら言った。
「知らない。ラムはお願いされただけ」
「お願いって、何を!」
「サツキは長風呂をしてるって言ってって、それだけ」
「おま……! もういい!」
ユラはそう言うと、急いで台所に置いておいた自分の鞄とボロボロの法衣を手に取り、不貞腐れ顔でユラを追ってきたラムに向かってビシッと指を差した。
「お前は留守番だ!」
「サツキどこに行ったの? ラムも行く」
「お前が来るとろくなことがねえ! 俺が迎えに行くから、戻ってくるまで大人しくしとけ!」
「ユラのケチ」
「うるせえ! しっかり留守番しとけ! 他の奴は誰も入れるなよ!」
「……はあい」
気乗りしていなそうな返事をして、ラムが手を振った。
ユラは急いで外に出ると、サツキが行くであろう場所に全速力で向かったのだった。
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