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(46)マヨネーズ完成はもう間近
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ホルガーが国王に謁見の申し込みをしてから、数日。昨日の時点で回答は得られず、ホルガーからは大きなニュースは入ってきていなかった。
マヨネーズの調合も、あと一歩というところまできていた。
この油とこのお酢、更にこの塩が最高の組み合わせなんじゃないか!? という段階で、残念ながら油の在庫が切れてしまった。
窓から向かいの家の屋根の上を見上げると、きれいな茜色が広がっている。すると、レオンが台所から私に向かって言った。
「今日はもう店も開いてないだろうな」
「やっぱり? じゃあ、明日の朝、行きがけに寄りましょうか」
「そうだな、そうしよう」
レオンは調理道具を片付けている。私はテーブルに戻ると、ホルガーから引き継いだ記録書に今日の記録を書いていった。
「――よし! 出来上がりよ」
今日は、レオンに食事の用意をしていない。せめてホルガーが戻ってくるまでは一緒に食事をして欲しい、と昨日私が頼んだのだ。それを聞いたレオンは、小さく笑うと私の頭に手を乗せて頷いてこう言ってくれた。
「正直お前の料理の方が美味いと思ったが、昼飯はお前が作ってくれるんだろ?」
レオンのその言葉に、後ろで控えていたシュタインの耳がピクリと反応した気がするが、あえて触れないことにした。君子危うきに近寄らずである。
そのレオンの期待通り、今日も張り切って作ってしまうのだから私も大概だ。だって、嬉しいではないか。自分の作った料理を、美味しい美味しいと食べてくれる人がいるのだ。そんなこと、前世でも今世でも、ホルガーとレオンが初めてだったから、だから調子に乗ったって仕方ない。
私達は、行きと同じ様に手を繋ぎ屋敷へと向かった。空は見事な夕焼けで、少し離れた空には夜が近付いてきている。あまりにも夕日が大きくて眩しくて、私は腕を翳して光を遮る。
「……一体何が目的なんだろうな」
レオンも腕で光を遮りつつ、鋭い目つきで斜め後ろを見ている。
「……付いてきてる?」
「いるな。――おっと、振り返るなよ」
「え、ええ」
凄く気になった。付いてきているのに、やはり屋敷までは来ない。ということは、やはり私が不穏な動きを見せないかを見張っているのだろう。
今日も、ホルガーは登城して謁見の回答を待っていた筈だ。私を見張っていると同様に、王都でもホルガーは見張られているのかもしれない。怪しまれるようなことは、なるべくしたくなかった。痛くもない腹を探られ、ホルガーや父に何かあってでは遅いのだから。
横を歩くレオンは、帯剣している。どう見ても高そうな剣だということが、柄と鞘を見ただけで分かる。ウルカーンは豊かな国だと聞いているので、ただの貴族もかなり裕福なのだろう。
特に襲われることもなく無事に屋敷に着くと、玄関の前でシュタインが待っていた。深々とお辞儀をすると、私達を客間に連れて行く。昨日と同じ様に紅茶を淹れると、おもむろに封書を私に差し出した。
「こちら、ホルガー様からでございます」
「ありがとう、シュタイン」
ホルガーからの手紙が届いたということは、ホルガーは今日も無事だったのだ。私はほっと胸を撫で下ろすと、封を切って手紙を取り出した。さすがに連日の手紙だ、手紙の枚数は少なかった。
「えーと、どれどれ?」
手紙の中身は、シンプルだった。朝一で国王に謁見申請の状況を確認したところ、今日になってあっさりと受理されたという。機会があればアルフレッドとも会って、今の状況を確認したいと書いてある。父ゴードンは相変わらず王城から出てこないが、それは他の元老院のメンバーも同様なので、ホルガーはそれを私の母に説明をし、心配していた母とオスカーも少し安心した様子だったという。ナタの様子も知りたがっていたので、こちらで元気にやっていることを伝えると、少し涙ぐんでいる姿が印象的だったそうだ。
「いい両親なんだな」
レオンがにこっと笑ってそう言った。
「そう……ね、そうだと思うわ。あまり一緒にはいられなかったけど、ちゃんと大切に思われているのが、婚約破棄をしてから分かったわ」
「……そうか」
私は続きを読み始めた。残りはあと僅かだ。
この手紙を書いた後は、また王城に向かうという。また様子を知らせるから、マヨネーズ研究を頑張って、と締め括られていた。
「ホルガー……」
いつでも優しいホルガーの言葉に、私は知らず笑顔になっていた。すると、シュタインが少し言いにくそうに私に声を掛ける。
「ナタ様、こちらの手紙が到着したのは午後になってからなのですが、その後早馬でグレゴリー様からのお手紙がございまして」
「え? 叔父様の?」
「はい。それがこちらになります」
シュタインが、別の封書を私に手渡した。私は急ぎ、開封して中身を確認する。ホルガーとは違う、少し角張った字があった。
「え……」
「見せてみろ」
昨日と同様固まってしまった私を見て、昨日と同じ様に私の手から手紙を取ると、レオンが読み始めた。
「……調査に協力してもらう為、当面の間帰宅を禁ずるとの王命があったあ?」
私の手が、震える。やっぱり、やっぱりひとりで行かせたのは間違いだったのだ。私が行けばよかった。
「王命ってのは怪しいな。シュタイン、どう思う?」
レオンは震える私の肩を抱き寄せると、静かに立つシュタインへ尋ねる。
「グレゴリー様も同様の感想をお持ちの様でした」
「だよな……。ナタ、続きがあるぞ。読むからな。――ええと、『ナタは、くれぐれも王都に戻らない様に注意をして欲しい。ホルガーのことは、私が抗議を入れるから、ナタはこれ以上王室に関わらないで欲しい』……とさ」
私はぎゅっと唇を噛み締めた。今日はもう泣かない。そう決めたから、噛み締めた場所は痛かったが、それでも私は我慢した。
「……にしても、一体何が目的なんだ? まるで人質みたいに、ナタの周りの人間を次々と軟禁している様に見えるが」
「分からない。アルフレッドが何かを思ってやっていることだとは思うんだけど、私もあの人のことは正直よく分からなくて……」
読めない人だった。いつも冷たい顔で、私を物の様に見ていた。いつも真っ先に思い浮かべるのは、その表情だ。
「……とにかく、動くなとホルガーの父親も言ってるんだ、絶対動くんじゃないぞ、ナタ」
「う、うん……」
正直なところ、今すぐにでも王都に行って真偽を確かめたい。だけど、それは誰ひとり望んでいないことも分かるから。
「私の仕事は、ここでマヨネーズを完成させることだものね!」
無理やり笑顔を作ってそう言うと、レオンも笑顔になって頷いてくれた。
「だな。きっと明日には完成だ。ホルガーの奴、きっと驚くぞ!」
励ます様なレオンの言葉に、私も深く頷いたのだった。
マヨネーズの調合も、あと一歩というところまできていた。
この油とこのお酢、更にこの塩が最高の組み合わせなんじゃないか!? という段階で、残念ながら油の在庫が切れてしまった。
窓から向かいの家の屋根の上を見上げると、きれいな茜色が広がっている。すると、レオンが台所から私に向かって言った。
「今日はもう店も開いてないだろうな」
「やっぱり? じゃあ、明日の朝、行きがけに寄りましょうか」
「そうだな、そうしよう」
レオンは調理道具を片付けている。私はテーブルに戻ると、ホルガーから引き継いだ記録書に今日の記録を書いていった。
「――よし! 出来上がりよ」
今日は、レオンに食事の用意をしていない。せめてホルガーが戻ってくるまでは一緒に食事をして欲しい、と昨日私が頼んだのだ。それを聞いたレオンは、小さく笑うと私の頭に手を乗せて頷いてこう言ってくれた。
「正直お前の料理の方が美味いと思ったが、昼飯はお前が作ってくれるんだろ?」
レオンのその言葉に、後ろで控えていたシュタインの耳がピクリと反応した気がするが、あえて触れないことにした。君子危うきに近寄らずである。
そのレオンの期待通り、今日も張り切って作ってしまうのだから私も大概だ。だって、嬉しいではないか。自分の作った料理を、美味しい美味しいと食べてくれる人がいるのだ。そんなこと、前世でも今世でも、ホルガーとレオンが初めてだったから、だから調子に乗ったって仕方ない。
私達は、行きと同じ様に手を繋ぎ屋敷へと向かった。空は見事な夕焼けで、少し離れた空には夜が近付いてきている。あまりにも夕日が大きくて眩しくて、私は腕を翳して光を遮る。
「……一体何が目的なんだろうな」
レオンも腕で光を遮りつつ、鋭い目つきで斜め後ろを見ている。
「……付いてきてる?」
「いるな。――おっと、振り返るなよ」
「え、ええ」
凄く気になった。付いてきているのに、やはり屋敷までは来ない。ということは、やはり私が不穏な動きを見せないかを見張っているのだろう。
今日も、ホルガーは登城して謁見の回答を待っていた筈だ。私を見張っていると同様に、王都でもホルガーは見張られているのかもしれない。怪しまれるようなことは、なるべくしたくなかった。痛くもない腹を探られ、ホルガーや父に何かあってでは遅いのだから。
横を歩くレオンは、帯剣している。どう見ても高そうな剣だということが、柄と鞘を見ただけで分かる。ウルカーンは豊かな国だと聞いているので、ただの貴族もかなり裕福なのだろう。
特に襲われることもなく無事に屋敷に着くと、玄関の前でシュタインが待っていた。深々とお辞儀をすると、私達を客間に連れて行く。昨日と同じ様に紅茶を淹れると、おもむろに封書を私に差し出した。
「こちら、ホルガー様からでございます」
「ありがとう、シュタイン」
ホルガーからの手紙が届いたということは、ホルガーは今日も無事だったのだ。私はほっと胸を撫で下ろすと、封を切って手紙を取り出した。さすがに連日の手紙だ、手紙の枚数は少なかった。
「えーと、どれどれ?」
手紙の中身は、シンプルだった。朝一で国王に謁見申請の状況を確認したところ、今日になってあっさりと受理されたという。機会があればアルフレッドとも会って、今の状況を確認したいと書いてある。父ゴードンは相変わらず王城から出てこないが、それは他の元老院のメンバーも同様なので、ホルガーはそれを私の母に説明をし、心配していた母とオスカーも少し安心した様子だったという。ナタの様子も知りたがっていたので、こちらで元気にやっていることを伝えると、少し涙ぐんでいる姿が印象的だったそうだ。
「いい両親なんだな」
レオンがにこっと笑ってそう言った。
「そう……ね、そうだと思うわ。あまり一緒にはいられなかったけど、ちゃんと大切に思われているのが、婚約破棄をしてから分かったわ」
「……そうか」
私は続きを読み始めた。残りはあと僅かだ。
この手紙を書いた後は、また王城に向かうという。また様子を知らせるから、マヨネーズ研究を頑張って、と締め括られていた。
「ホルガー……」
いつでも優しいホルガーの言葉に、私は知らず笑顔になっていた。すると、シュタインが少し言いにくそうに私に声を掛ける。
「ナタ様、こちらの手紙が到着したのは午後になってからなのですが、その後早馬でグレゴリー様からのお手紙がございまして」
「え? 叔父様の?」
「はい。それがこちらになります」
シュタインが、別の封書を私に手渡した。私は急ぎ、開封して中身を確認する。ホルガーとは違う、少し角張った字があった。
「え……」
「見せてみろ」
昨日と同様固まってしまった私を見て、昨日と同じ様に私の手から手紙を取ると、レオンが読み始めた。
「……調査に協力してもらう為、当面の間帰宅を禁ずるとの王命があったあ?」
私の手が、震える。やっぱり、やっぱりひとりで行かせたのは間違いだったのだ。私が行けばよかった。
「王命ってのは怪しいな。シュタイン、どう思う?」
レオンは震える私の肩を抱き寄せると、静かに立つシュタインへ尋ねる。
「グレゴリー様も同様の感想をお持ちの様でした」
「だよな……。ナタ、続きがあるぞ。読むからな。――ええと、『ナタは、くれぐれも王都に戻らない様に注意をして欲しい。ホルガーのことは、私が抗議を入れるから、ナタはこれ以上王室に関わらないで欲しい』……とさ」
私はぎゅっと唇を噛み締めた。今日はもう泣かない。そう決めたから、噛み締めた場所は痛かったが、それでも私は我慢した。
「……にしても、一体何が目的なんだ? まるで人質みたいに、ナタの周りの人間を次々と軟禁している様に見えるが」
「分からない。アルフレッドが何かを思ってやっていることだとは思うんだけど、私もあの人のことは正直よく分からなくて……」
読めない人だった。いつも冷たい顔で、私を物の様に見ていた。いつも真っ先に思い浮かべるのは、その表情だ。
「……とにかく、動くなとホルガーの父親も言ってるんだ、絶対動くんじゃないぞ、ナタ」
「う、うん……」
正直なところ、今すぐにでも王都に行って真偽を確かめたい。だけど、それは誰ひとり望んでいないことも分かるから。
「私の仕事は、ここでマヨネーズを完成させることだものね!」
無理やり笑顔を作ってそう言うと、レオンも笑顔になって頷いてくれた。
「だな。きっと明日には完成だ。ホルガーの奴、きっと驚くぞ!」
励ます様なレオンの言葉に、私も深く頷いたのだった。
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