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其の九 自転車
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「花、後ろ座って」
自転車を跨ぐと、花に言った。花は、少し照れ臭そうに俯きながら、自転車の後ろにちょこんと座る。花を自転車の後ろに乗せるのは、子供の時以来かもしれない。
「掴まってろよ」
「え、あ、うん」
花の手が、遠慮がちに俺の腰に回される。あ、今の柔らかいのはもしかしてあそこですか、と内心焦るが、離れてほしくはないので、極力平静を装った。
自転車を漕ぎ始める。ここでうまく漕げなかったらちょっと恥ずかしいので、力一杯ペダルを踏み締めた。ああ、俺達、アオハルしてる。幸せを噛み締めるとは、こういう瞬間のことを指すに違いない。
「ねえ宗ちゃん」
「うん?」
花は、その先をなかなか言わなかった。何だろう。まさか付き合うのはやっぱなしとかそんなこと言わないでくれよ、と不安になっていると、ようやく次の言葉を紡いだ。
「おばさんに聞いたんだけど、最近この辺に遊びに来た小学生くらいの子はいないって」
「……え?」
「おばさん、この辺りのことなら何でも知ってるでしょ? だから間違いないって」
確かに、母さんの情報量は凄まじいものがある。井戸端会議ならぬ軒下会議に一体毎日何時間かけてるんだと思う程、近所のおばさま連中といつも楽しそうに情報交換をしている。つまり、母さんの情報はほぼ正しい。特にこの辺りの人の出入りに関しては。
だがそうすると、昨日見たあの子供の足は何だったんだろうか。幽霊にしては、ちゃんとしっかり足があった。
「だから、宗ちゃんの見間違いだろうっておばさんが言ってたの」
「ええ? でも本当見たんだけどなあ」
自転車が橋に差し掛かった。ほんのり傾斜している為、普段だったら立ち漕ぎをする地点だが、今日は腰に花がくっついている。なので、俺は足に目一杯力を込めた。ここは意地だ。
「……おばさんは、宗ちゃんはまだ混乱してるんじゃないかって心配してた」
昨日の今日だ。俺にしてみれば、太一の演技が終わった先からの延長だけで、それまで過ごしていた自分は結局は今の自分とほぼ変わらない。太一だったらどうするかな、と無意識に選択していた結果だが、俺だって太一を完全に理解していた訳じゃない。あいつが怒りっぽいところも、何で怒ってたのかまでは結局理解出来ず、それを取り繕う為、人とあまり関わらないことを選んだだけだ。
「混乱……は、もうあんまりしてないと思うぞ。まあ、あの時の前後は相変わらず思い出せないけど」
それ以外は、結局それは自分の記憶だったな、と思えるものが出て来ただけだった。花が川に落ちた時の記憶も、よく考えたら自分は溺れた側だったから、その為、岩の上にいる太一と目が合った。それを映画の様に俯瞰した映像として記憶を捻じ曲げていたが、自分が見たものはどうしたって自分だけの記憶だ。だから花の体温を覚えていた。
今の俺は、太一のふりをしていた宗二だ。もう七年も「俺」と自分のことを呼んでいたから、今更「僕」に戻すのも恥ずかしい。なので俺は「俺」のままでいくつもりだが、それでも太一と違って花が大事だから、やっぱり俺は宗二なのだ。
そこまで考え、ふと疑問に感じたことを口にした。
「なあ花」
「……うん?」
「太一って、お前にどういう態度だった?」
自分が太一だと思っていた時は、当たり前の様に『大事なのは花より宗二』だと思っていた。何故か。多分、子供の時の俺はそれを感じ取っていたからだ。
「……どうしてそんなことを知りたいの」
花の声は、思ったよりも暗い。拙い質問をしてしまったのではないか。俺は焦り出した。
「え、いや、俺が太一のふりをしていた時は、お前は俺の中で妹的ポジションだって思っててさ、花より宗二が好きって思ってたから」
難関の橋を、辛うじて立ち漕ぎしないまま渡ることが出来た。ここを超えると、大きな通りがあり、そこも渡るとようやく町の端っこに入る。高校は、町の中心をちょっと過ぎた所にあった。電車で来る奴には近くて便利だが、こちら側から通うには不便な場所にある。
「いっちゃんは……」
花が言い淀む。そういえば、花と太一が二人でいるところは見たことがなかったかもしれない。そもそも、俺がいつも花の周りを彷徨いていたから、他の人間が花と二人きりになること自体、不可能に近かったのかもしれないが。
花が、唾をごくりと呑んだ音が聞こえた。
「いっちゃんは、私のことは嫌いだったと思うよ」
「……え? 嫌い? いくらなんでもそこまでは」
時折、泣くから嫌いだと言ってはいたが、本当に嫌いな奴と四六時中遊ぶだろうか? それは花の思い込みなんじゃないだろうか、と感じていると、その考えを読み取ったかの様に、花が続けた。
「はっきりと言われたことがあるもん。お前のことは大嫌いだけど、宗二がお前のことを気に入っているから、それで俺は許してやってるんだって」
俺は、花の言葉に少なからず衝撃を受けた。俺にはちっともそんな素振りは見せなかった太一が、人の知らないところで花にそんなことを言ってたなんて。信じたくはなかった。でも、不思議と納得している自分がいた。嫌いだろうとまでは思っていなかったが、太一にとって花が一番ではないのは分かっていたから。
「なんか……ごめんな、変なこと聞いちゃって」
「宗ちゃんは知ってると思ってた」
俺は慌てて弁明を始めた。
「いや! 知らないよ! だってあいつ、俺には今日は花とどこどこに遊びに行こうっていつも誘ってくれてたからさ!」
一緒に遊べるのだ、嫌いだなんてある訳がないと思っていた。
大通りに出たので、信号がある横断歩道まで道沿いに移動する。まあ見事に何もない景色だ。あるのは山、畑、田んぼ。そしてアスファルトの照り返しが辛い。
「そう、だったんだ」
「おう」
それ以上何を言ったらいいのかが分からなくなり、俺は暫し黙り込んだ。横断歩道の手前まで来ると、信号のボタンを押す。時折通り過ぎる車のスピードは半端なく、こいつら制限速度って知ってるんだろうかと思う程のものだが、こっちも2ケツしているのであまり偉そうなことは言えない。
止まっている間、花と接触している背中がじんわりと汗ばんできた。やばい、制汗剤忘れたかも。花に臭いなんて思われたくはない。多分花は持ってるだろうから、後で借りようか。
「宗ちゃん」
「うん?」
「さっき、洗面所に私がいたって言ってたよね?」
ああその話か、と俺は笑顔に戻った。花の声があまりにも深刻そうだったから、恋愛初心者の俺はもう振られるんじゃないか、とまた怯えていたのだ。
「おう。頭を濡らしてる時だったからちらっとだけど、ドアノブを掴んでたのってお前かなーと思って。手も小さかったし、少し焼けてたし」
「私、宗ちゃんが洗面所に行った後はあっちの方行ってないよ」
花の声は、切羽詰まったものだった。じわり、と嫌な予感が心に忍び込んでくる。
「おばさんは、昨日宗ちゃんが見た子供の足は、宗ちゃんが幻を見てるんじゃないかと思ったみたい」
幻。俺が会いたいと思っている子供など、一人しかいない。太一だ。じゃああれは、自分の深層心理が見せた太一の幻なのか。
信号が青になったので、再び発進する。
「俺が太一に会いたいって思ってるから、その幻を見たってことか」
「うん」
自分の顔に泣きぼくろがあると思い込んでいた位だ、幻程度は余裕で見てしまう可能性はあった。
「……否定出来ないなあ」
はは、と笑ってみせると、花が腕をぎゅっと締めてきた。おおおお、思い切り当たってる。これはもう絶対あれだ。さすがに背中が固くピンとしたが、花は気付かなかっただろうか。
「宗ちゃん、いっちゃんはもう死んだの」
花の声は、悲痛なものだった。
「だから、もうどこにもいないんだよ」
「花……」
「だから、もしまた見たら、ちゃんと私に教えて。ね?」
「あ……うん、分かった」
花は、俺のメンタルが心配なんだろう。多分、母さんも。花も母さんも心配させたくはなかったから、次に見ても教えるかどうかは微妙だったが、一応分かったと返事をした。
自転車を強く漕ぎながら、思う。
でも俺、あれは花だと思ってたんだけどな、と。
自転車を跨ぐと、花に言った。花は、少し照れ臭そうに俯きながら、自転車の後ろにちょこんと座る。花を自転車の後ろに乗せるのは、子供の時以来かもしれない。
「掴まってろよ」
「え、あ、うん」
花の手が、遠慮がちに俺の腰に回される。あ、今の柔らかいのはもしかしてあそこですか、と内心焦るが、離れてほしくはないので、極力平静を装った。
自転車を漕ぎ始める。ここでうまく漕げなかったらちょっと恥ずかしいので、力一杯ペダルを踏み締めた。ああ、俺達、アオハルしてる。幸せを噛み締めるとは、こういう瞬間のことを指すに違いない。
「ねえ宗ちゃん」
「うん?」
花は、その先をなかなか言わなかった。何だろう。まさか付き合うのはやっぱなしとかそんなこと言わないでくれよ、と不安になっていると、ようやく次の言葉を紡いだ。
「おばさんに聞いたんだけど、最近この辺に遊びに来た小学生くらいの子はいないって」
「……え?」
「おばさん、この辺りのことなら何でも知ってるでしょ? だから間違いないって」
確かに、母さんの情報量は凄まじいものがある。井戸端会議ならぬ軒下会議に一体毎日何時間かけてるんだと思う程、近所のおばさま連中といつも楽しそうに情報交換をしている。つまり、母さんの情報はほぼ正しい。特にこの辺りの人の出入りに関しては。
だがそうすると、昨日見たあの子供の足は何だったんだろうか。幽霊にしては、ちゃんとしっかり足があった。
「だから、宗ちゃんの見間違いだろうっておばさんが言ってたの」
「ええ? でも本当見たんだけどなあ」
自転車が橋に差し掛かった。ほんのり傾斜している為、普段だったら立ち漕ぎをする地点だが、今日は腰に花がくっついている。なので、俺は足に目一杯力を込めた。ここは意地だ。
「……おばさんは、宗ちゃんはまだ混乱してるんじゃないかって心配してた」
昨日の今日だ。俺にしてみれば、太一の演技が終わった先からの延長だけで、それまで過ごしていた自分は結局は今の自分とほぼ変わらない。太一だったらどうするかな、と無意識に選択していた結果だが、俺だって太一を完全に理解していた訳じゃない。あいつが怒りっぽいところも、何で怒ってたのかまでは結局理解出来ず、それを取り繕う為、人とあまり関わらないことを選んだだけだ。
「混乱……は、もうあんまりしてないと思うぞ。まあ、あの時の前後は相変わらず思い出せないけど」
それ以外は、結局それは自分の記憶だったな、と思えるものが出て来ただけだった。花が川に落ちた時の記憶も、よく考えたら自分は溺れた側だったから、その為、岩の上にいる太一と目が合った。それを映画の様に俯瞰した映像として記憶を捻じ曲げていたが、自分が見たものはどうしたって自分だけの記憶だ。だから花の体温を覚えていた。
今の俺は、太一のふりをしていた宗二だ。もう七年も「俺」と自分のことを呼んでいたから、今更「僕」に戻すのも恥ずかしい。なので俺は「俺」のままでいくつもりだが、それでも太一と違って花が大事だから、やっぱり俺は宗二なのだ。
そこまで考え、ふと疑問に感じたことを口にした。
「なあ花」
「……うん?」
「太一って、お前にどういう態度だった?」
自分が太一だと思っていた時は、当たり前の様に『大事なのは花より宗二』だと思っていた。何故か。多分、子供の時の俺はそれを感じ取っていたからだ。
「……どうしてそんなことを知りたいの」
花の声は、思ったよりも暗い。拙い質問をしてしまったのではないか。俺は焦り出した。
「え、いや、俺が太一のふりをしていた時は、お前は俺の中で妹的ポジションだって思っててさ、花より宗二が好きって思ってたから」
難関の橋を、辛うじて立ち漕ぎしないまま渡ることが出来た。ここを超えると、大きな通りがあり、そこも渡るとようやく町の端っこに入る。高校は、町の中心をちょっと過ぎた所にあった。電車で来る奴には近くて便利だが、こちら側から通うには不便な場所にある。
「いっちゃんは……」
花が言い淀む。そういえば、花と太一が二人でいるところは見たことがなかったかもしれない。そもそも、俺がいつも花の周りを彷徨いていたから、他の人間が花と二人きりになること自体、不可能に近かったのかもしれないが。
花が、唾をごくりと呑んだ音が聞こえた。
「いっちゃんは、私のことは嫌いだったと思うよ」
「……え? 嫌い? いくらなんでもそこまでは」
時折、泣くから嫌いだと言ってはいたが、本当に嫌いな奴と四六時中遊ぶだろうか? それは花の思い込みなんじゃないだろうか、と感じていると、その考えを読み取ったかの様に、花が続けた。
「はっきりと言われたことがあるもん。お前のことは大嫌いだけど、宗二がお前のことを気に入っているから、それで俺は許してやってるんだって」
俺は、花の言葉に少なからず衝撃を受けた。俺にはちっともそんな素振りは見せなかった太一が、人の知らないところで花にそんなことを言ってたなんて。信じたくはなかった。でも、不思議と納得している自分がいた。嫌いだろうとまでは思っていなかったが、太一にとって花が一番ではないのは分かっていたから。
「なんか……ごめんな、変なこと聞いちゃって」
「宗ちゃんは知ってると思ってた」
俺は慌てて弁明を始めた。
「いや! 知らないよ! だってあいつ、俺には今日は花とどこどこに遊びに行こうっていつも誘ってくれてたからさ!」
一緒に遊べるのだ、嫌いだなんてある訳がないと思っていた。
大通りに出たので、信号がある横断歩道まで道沿いに移動する。まあ見事に何もない景色だ。あるのは山、畑、田んぼ。そしてアスファルトの照り返しが辛い。
「そう、だったんだ」
「おう」
それ以上何を言ったらいいのかが分からなくなり、俺は暫し黙り込んだ。横断歩道の手前まで来ると、信号のボタンを押す。時折通り過ぎる車のスピードは半端なく、こいつら制限速度って知ってるんだろうかと思う程のものだが、こっちも2ケツしているのであまり偉そうなことは言えない。
止まっている間、花と接触している背中がじんわりと汗ばんできた。やばい、制汗剤忘れたかも。花に臭いなんて思われたくはない。多分花は持ってるだろうから、後で借りようか。
「宗ちゃん」
「うん?」
「さっき、洗面所に私がいたって言ってたよね?」
ああその話か、と俺は笑顔に戻った。花の声があまりにも深刻そうだったから、恋愛初心者の俺はもう振られるんじゃないか、とまた怯えていたのだ。
「おう。頭を濡らしてる時だったからちらっとだけど、ドアノブを掴んでたのってお前かなーと思って。手も小さかったし、少し焼けてたし」
「私、宗ちゃんが洗面所に行った後はあっちの方行ってないよ」
花の声は、切羽詰まったものだった。じわり、と嫌な予感が心に忍び込んでくる。
「おばさんは、昨日宗ちゃんが見た子供の足は、宗ちゃんが幻を見てるんじゃないかと思ったみたい」
幻。俺が会いたいと思っている子供など、一人しかいない。太一だ。じゃああれは、自分の深層心理が見せた太一の幻なのか。
信号が青になったので、再び発進する。
「俺が太一に会いたいって思ってるから、その幻を見たってことか」
「うん」
自分の顔に泣きぼくろがあると思い込んでいた位だ、幻程度は余裕で見てしまう可能性はあった。
「……否定出来ないなあ」
はは、と笑ってみせると、花が腕をぎゅっと締めてきた。おおおお、思い切り当たってる。これはもう絶対あれだ。さすがに背中が固くピンとしたが、花は気付かなかっただろうか。
「宗ちゃん、いっちゃんはもう死んだの」
花の声は、悲痛なものだった。
「だから、もうどこにもいないんだよ」
「花……」
「だから、もしまた見たら、ちゃんと私に教えて。ね?」
「あ……うん、分かった」
花は、俺のメンタルが心配なんだろう。多分、母さんも。花も母さんも心配させたくはなかったから、次に見ても教えるかどうかは微妙だったが、一応分かったと返事をした。
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