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第2章 北条家戦争
小田原に集結
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「殿、吉親殿が到着いたしました」
書状の文面を考えている氏元のもとへ、高秀が報告に来た。
「左様か」
「それと……秀頼様たちもご到着なさいました」
「は? どういうことだ、河越へ向かわれたのではなかったのか?」
「どうやら道中で鉢合わせし、そのまま一緒に来られたようです」
街道上で北条家の家紋を付けた馬車同士が出くわせば、何かしらの接触が生じるのは必然であった。
「確かに河越へ向かうにしても、東海道は通るからな。それで、秀頼様は江戸の件を知っておられるのか?」
氏元にとってそこが一番気になる点であった。
「それについてはまだ伺っておりませんが、一緒に来られたということは、存じておるものと考えるべきかと」
「……だろうな。わかった、すぐ行こう」
氏元は部屋を出て、辰巳たちが待つ大広間へと向かった。
「まさかまたここに戻ってくるとはな」
辰巳は苦笑しながらユノウに話しかける。
「まぁ、あんな話を聞いたら戻らざるを得ないですよね」
「確かにな。しかし、もののけが暴れまわってるって、漫画みたいな話だよな」
高秀の予想どおり、江戸の一件は辰巳たちの耳に入っていた。
「ただこっちの世界だと、そういう風に何かを召喚するっていうのは普通にやったりしますよ」
「やっぱそうなんだ。じゃあ、勇者召喚みたいなのもあんの?」
「大昔にはそういうのもあったみたいですけど、今は……あ、殿様が来たみたいですよ」
ユノウは徐々に大きくなってくる足音を聞いて話すのをやめ、姿勢を正した。
「大変申し訳ございません」
上座につくなり、氏元は電光石火のスピードで土下座をした。
「……」
いきなりのことに、全員がポカンとしている。
「領内の混乱を収めると申し上げた矢先に、このような事態を招いてしまい、面目次第もございません」
氏元の言葉を聞いて、吉右衛門はすべてを察した。
「頭を上げよ。状況については吉親殿から一通り聞いておる。随分と難儀なことが起こっておるようだな」
「私もまだ状況がよくわかっておりませんが、氏吉が関わっているのであれば、当主として厳重に処断し、一刻も早く事態を収めるように尽力いたします」
「我々も微力ながら力を貸そう」
「い、いえ、秀頼様のお手を煩わせるなど……」
吉右衛門に何かがあっては大変と、氏元は即座に断ろうとしたが、吉右衛門は構わずに押し切ってしまう。
「気にするな、今の私は一介の冒険者にすぎんのだから。それに夏殿の件で十分関わっておるのだから、今更煩わせるも何もないだろう」
「……はい」
氏元はうなずくしかなった。
「言い忘れたが、夏殿は辻馬車に乗って、護衛の者たちと一緒に河越へ向かっておる」
辻馬車とは、タクシーの馬車版のようなものである。
「わかりました」
「うむ。……ん、吉親殿、江戸のことを報告しないのか?」
氏元のいきなり土下座によって、吉親は話し始めるタイミングを見失っていた。
「あ、はい、報告いたします」
吉親は江戸城内での出来事を事細かに氏元へ説明した。
「死なば諸共……それほどまでに、氏吉は追い詰められていたのか……」
報告を聞き、氏元は大きなため息を吐いた。
「お願いいたします、父の暴走を止めるために、何卒江戸に援軍を送ってくださいませ」
吉親は沈痛な面持ちで氏元に懇願した。
「わかった。それで、氏吉の兵力はどのくらいだ?」
「父に味方しているのはもののけどもだけです。ですが、喚ぼうと思えばいくらでもののけを喚べるようで、総兵力がどのくらいのものになるかは見当もつきません」
「……時間が経てば経つほど、兵力が大きくなる可能性が高いということか。高秀、兵は今どれくらい出せる?」
「そうですな……五〇〇くらいであれば、なんとか明日朝くらいに出陣させることが可能かと」
「とりあえずそれで第一陣を編成し、準備でき次第出発させろ。さらに第二陣の準備も行い、河越にも戦の準備をするよう使者を送れ」
「は、すぐに取り掛かります」
高秀を筆頭に、居並んでいた家臣たちは慌ただしく部屋を出ていった。
「辰巳殿、先ほど乗ったヘリなんたらというものを呼んではもらえないかな?」
一連のやり取りが終わったのをみて、吉右衛門は辰巳に話しかけた。
「別にいいですけど、どこへ行くんですか?」
「江戸城だよ。どのようなことになっているのか、この目で確かめたいんだ」
「いけません」
奈々は即座に反対した。
「どうしてかね?」
「お城はもののけが暴れまわっているのですよ。そのような危険な場所に行かれて、御身にもしものことがあったらどうなさるのですか」
「空から見るのだから大丈夫であろう。な、辰巳殿」
吉右衛門は辰巳に賛意を求める。
「え? ……ユノウどう思う?」
辰巳はそのままユノウにパスした。
「うーん……遠くから見るんだったら大丈夫じゃないかな。もし空飛ぶやつが出てきたとしても、ヘリのスピードだったら逃げ切れると思うし」
ユノウの後押しによって、ヘリコプターによる江戸城偵察が決定した。
「では、早速向かうことにしよう。奈々殿、そなたはここで待っておられよ」
吉右衛門は高所恐怖症である奈々に配慮して、奈々を除いた三人で偵察に向かおうと考えていた。
「お待ちください。私も行きます」
だが、奈々はその考えにも待ったをかける。
「しかし、そなた高いところは……」
「吉右衛門さんが危険な場所に赴かれるというのに、私が安全な場所で待っているわけにはまいりません」
意気込みは立派だが、奈々の顔は少し引きつっている。
「奈々ちゃん、無理しなくてもいいのよ。あたしと辰巳さんとで、吉右衛門さんのことはしっかりと守るから」
ユノウも奈々を諭す。
「いえ、私は無理なんかしてません」
「いやいや、完全に無理してる顔してるから。それに一緒に行ったところで、ヘリじゃ扇子攻撃はそんな役に立たないよ」
「……」
ユノウの核心を突く一言によって奈々は同行することを諦め、三人で江戸城の偵察へ向かうこととなったのだ。
書状の文面を考えている氏元のもとへ、高秀が報告に来た。
「左様か」
「それと……秀頼様たちもご到着なさいました」
「は? どういうことだ、河越へ向かわれたのではなかったのか?」
「どうやら道中で鉢合わせし、そのまま一緒に来られたようです」
街道上で北条家の家紋を付けた馬車同士が出くわせば、何かしらの接触が生じるのは必然であった。
「確かに河越へ向かうにしても、東海道は通るからな。それで、秀頼様は江戸の件を知っておられるのか?」
氏元にとってそこが一番気になる点であった。
「それについてはまだ伺っておりませんが、一緒に来られたということは、存じておるものと考えるべきかと」
「……だろうな。わかった、すぐ行こう」
氏元は部屋を出て、辰巳たちが待つ大広間へと向かった。
「まさかまたここに戻ってくるとはな」
辰巳は苦笑しながらユノウに話しかける。
「まぁ、あんな話を聞いたら戻らざるを得ないですよね」
「確かにな。しかし、もののけが暴れまわってるって、漫画みたいな話だよな」
高秀の予想どおり、江戸の一件は辰巳たちの耳に入っていた。
「ただこっちの世界だと、そういう風に何かを召喚するっていうのは普通にやったりしますよ」
「やっぱそうなんだ。じゃあ、勇者召喚みたいなのもあんの?」
「大昔にはそういうのもあったみたいですけど、今は……あ、殿様が来たみたいですよ」
ユノウは徐々に大きくなってくる足音を聞いて話すのをやめ、姿勢を正した。
「大変申し訳ございません」
上座につくなり、氏元は電光石火のスピードで土下座をした。
「……」
いきなりのことに、全員がポカンとしている。
「領内の混乱を収めると申し上げた矢先に、このような事態を招いてしまい、面目次第もございません」
氏元の言葉を聞いて、吉右衛門はすべてを察した。
「頭を上げよ。状況については吉親殿から一通り聞いておる。随分と難儀なことが起こっておるようだな」
「私もまだ状況がよくわかっておりませんが、氏吉が関わっているのであれば、当主として厳重に処断し、一刻も早く事態を収めるように尽力いたします」
「我々も微力ながら力を貸そう」
「い、いえ、秀頼様のお手を煩わせるなど……」
吉右衛門に何かがあっては大変と、氏元は即座に断ろうとしたが、吉右衛門は構わずに押し切ってしまう。
「気にするな、今の私は一介の冒険者にすぎんのだから。それに夏殿の件で十分関わっておるのだから、今更煩わせるも何もないだろう」
「……はい」
氏元はうなずくしかなった。
「言い忘れたが、夏殿は辻馬車に乗って、護衛の者たちと一緒に河越へ向かっておる」
辻馬車とは、タクシーの馬車版のようなものである。
「わかりました」
「うむ。……ん、吉親殿、江戸のことを報告しないのか?」
氏元のいきなり土下座によって、吉親は話し始めるタイミングを見失っていた。
「あ、はい、報告いたします」
吉親は江戸城内での出来事を事細かに氏元へ説明した。
「死なば諸共……それほどまでに、氏吉は追い詰められていたのか……」
報告を聞き、氏元は大きなため息を吐いた。
「お願いいたします、父の暴走を止めるために、何卒江戸に援軍を送ってくださいませ」
吉親は沈痛な面持ちで氏元に懇願した。
「わかった。それで、氏吉の兵力はどのくらいだ?」
「父に味方しているのはもののけどもだけです。ですが、喚ぼうと思えばいくらでもののけを喚べるようで、総兵力がどのくらいのものになるかは見当もつきません」
「……時間が経てば経つほど、兵力が大きくなる可能性が高いということか。高秀、兵は今どれくらい出せる?」
「そうですな……五〇〇くらいであれば、なんとか明日朝くらいに出陣させることが可能かと」
「とりあえずそれで第一陣を編成し、準備でき次第出発させろ。さらに第二陣の準備も行い、河越にも戦の準備をするよう使者を送れ」
「は、すぐに取り掛かります」
高秀を筆頭に、居並んでいた家臣たちは慌ただしく部屋を出ていった。
「辰巳殿、先ほど乗ったヘリなんたらというものを呼んではもらえないかな?」
一連のやり取りが終わったのをみて、吉右衛門は辰巳に話しかけた。
「別にいいですけど、どこへ行くんですか?」
「江戸城だよ。どのようなことになっているのか、この目で確かめたいんだ」
「いけません」
奈々は即座に反対した。
「どうしてかね?」
「お城はもののけが暴れまわっているのですよ。そのような危険な場所に行かれて、御身にもしものことがあったらどうなさるのですか」
「空から見るのだから大丈夫であろう。な、辰巳殿」
吉右衛門は辰巳に賛意を求める。
「え? ……ユノウどう思う?」
辰巳はそのままユノウにパスした。
「うーん……遠くから見るんだったら大丈夫じゃないかな。もし空飛ぶやつが出てきたとしても、ヘリのスピードだったら逃げ切れると思うし」
ユノウの後押しによって、ヘリコプターによる江戸城偵察が決定した。
「では、早速向かうことにしよう。奈々殿、そなたはここで待っておられよ」
吉右衛門は高所恐怖症である奈々に配慮して、奈々を除いた三人で偵察に向かおうと考えていた。
「お待ちください。私も行きます」
だが、奈々はその考えにも待ったをかける。
「しかし、そなた高いところは……」
「吉右衛門さんが危険な場所に赴かれるというのに、私が安全な場所で待っているわけにはまいりません」
意気込みは立派だが、奈々の顔は少し引きつっている。
「奈々ちゃん、無理しなくてもいいのよ。あたしと辰巳さんとで、吉右衛門さんのことはしっかりと守るから」
ユノウも奈々を諭す。
「いえ、私は無理なんかしてません」
「いやいや、完全に無理してる顔してるから。それに一緒に行ったところで、ヘリじゃ扇子攻撃はそんな役に立たないよ」
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