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第2章 北条家戦争
空飛ぶ敵を撃つ専門家
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食事を食べ終えた後、空飛ぶ敵を撃つ専門家と会うために辰巳たち四人は、氏元やその家臣などと一緒に屋敷の外へ出ていた。
「空飛ぶ敵を撃つ専門家とお会いになるとのことでございますが、一体どこからやって来るのでありましょうか?」
氏元は不思議そうな表情で吉右衛門に尋ねた。
「やって来るというよりも、現れるといった感じであろうな。いずれにせよ、待っておればじきにわかる」
吉右衛門が期待しながら見つめる先では、辰巳とユノウが何を切るか相談していた。
「やっぱジェット戦闘機かな」
辰巳は過去に切ったことがあるジェット戦闘機を第一候補として挙げたが、ユノウは首を横に振る。
「いや、戦闘機は使えないですよ」
「え、どうして?」
「ここには滑走路になりそうな場所がないからです。滑走路がなきゃ、飛行機は飛べませんからね」
「じゃあ、戦闘ヘリ?」
だが、これに対してもユノウは首を横に振る。
「基本的に軍用ヘリは対地や対潜といった下にいる敵と戦うのが主で、空中にいる敵と戦ったりはしません」
「じゃあ、何を切ったらいいの?」
「自走式対空砲です」
「自走式対空砲?」
なんとなく名前からどういうものかは理解できたが、具体的な姿はイメージできなかった。
「やっぱ知らないですよね。ちょっと待ってください、今写真見せますから」
ユノウはレッグポーチからスマートフォンを取り出すと、保存してあった自走式対空砲の写真を辰巳に見せた。
「これがそうなんだ。……なんか、戦車の変型版みたいだな」
写真に写っていた自走式対空砲は、戦車のようにキャタピラと砲塔があったが、砲弾を放つための長い砲身はなく、代わりに機関砲と対空ミサイル、そしてレーダーが搭載されていた。
「形自体は結構シンプルだと思うんですけど、切れますよね?」
ユノウは一応確認したが、辰巳の答えはひとつしかない。
「当たり前だろ。野暮なこと聞くなって」
「ですよね」
「……まぁ、万全を期すためにこれを見ながら切るけどね」
辰巳は紙とはさみを取り出して、早速形を切り始める。
「けど、よくこんなマニアックな写真持ってたな」
「昔、軍オタの知り合いと飲んだ時に、対空戦の話題になって、流れでこの写真をもらったんですよ」
「対空戦? 俺、生まれてこの方、そんな話したことないよ……あ、ここはこうか」
完全に初耳のものを切っているので、普段のように手際よくというわけにはいかない。
「……こんなものかな」
それでも見本があったのは大きく、辰巳は見事に自走式対空砲を切り上げた。
「さすがですね」
「じゃ、出そう。出でよ、自走式対空砲」
右手に持った紙がまばゆく光り、二門の三〇ミリ機関砲に、八基の地対空ミサイルや各種レーダーを搭載した自走式対空砲が辰巳たちの眼前に姿を現したのだ。
「空飛ぶ敵を撃つ専門家とお会いになるとのことでございますが、一体どこからやって来るのでありましょうか?」
氏元は不思議そうな表情で吉右衛門に尋ねた。
「やって来るというよりも、現れるといった感じであろうな。いずれにせよ、待っておればじきにわかる」
吉右衛門が期待しながら見つめる先では、辰巳とユノウが何を切るか相談していた。
「やっぱジェット戦闘機かな」
辰巳は過去に切ったことがあるジェット戦闘機を第一候補として挙げたが、ユノウは首を横に振る。
「いや、戦闘機は使えないですよ」
「え、どうして?」
「ここには滑走路になりそうな場所がないからです。滑走路がなきゃ、飛行機は飛べませんからね」
「じゃあ、戦闘ヘリ?」
だが、これに対してもユノウは首を横に振る。
「基本的に軍用ヘリは対地や対潜といった下にいる敵と戦うのが主で、空中にいる敵と戦ったりはしません」
「じゃあ、何を切ったらいいの?」
「自走式対空砲です」
「自走式対空砲?」
なんとなく名前からどういうものかは理解できたが、具体的な姿はイメージできなかった。
「やっぱ知らないですよね。ちょっと待ってください、今写真見せますから」
ユノウはレッグポーチからスマートフォンを取り出すと、保存してあった自走式対空砲の写真を辰巳に見せた。
「これがそうなんだ。……なんか、戦車の変型版みたいだな」
写真に写っていた自走式対空砲は、戦車のようにキャタピラと砲塔があったが、砲弾を放つための長い砲身はなく、代わりに機関砲と対空ミサイル、そしてレーダーが搭載されていた。
「形自体は結構シンプルだと思うんですけど、切れますよね?」
ユノウは一応確認したが、辰巳の答えはひとつしかない。
「当たり前だろ。野暮なこと聞くなって」
「ですよね」
「……まぁ、万全を期すためにこれを見ながら切るけどね」
辰巳は紙とはさみを取り出して、早速形を切り始める。
「けど、よくこんなマニアックな写真持ってたな」
「昔、軍オタの知り合いと飲んだ時に、対空戦の話題になって、流れでこの写真をもらったんですよ」
「対空戦? 俺、生まれてこの方、そんな話したことないよ……あ、ここはこうか」
完全に初耳のものを切っているので、普段のように手際よくというわけにはいかない。
「……こんなものかな」
それでも見本があったのは大きく、辰巳は見事に自走式対空砲を切り上げた。
「さすがですね」
「じゃ、出そう。出でよ、自走式対空砲」
右手に持った紙がまばゆく光り、二門の三〇ミリ機関砲に、八基の地対空ミサイルや各種レーダーを搭載した自走式対空砲が辰巳たちの眼前に姿を現したのだ。
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