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第2章 北条家戦争
容赦なく終幕へ
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「くっ……」
立て続けに命中するミサイルと、降り注ぐ巨弾の雨によって、氏吉は苦悶の表情を浮かべている。
ユノウが予想したように、氏吉は魔法で防御壁を展開させていたものの、ミサイル攻撃の威力を完全に無くすことはできなかった。
「し、凌いだか……!?」
氏吉は周りの様子を見て愕然となった。
自身が乗っていた安宅舟をはじめ、八割以上の船が海の藻屑となり、さらに一体のがしゃどくろは体を粉砕され、頭の一部と思われる骨が波間にゆっくりと沈みつつあったのだ。
これはすべて大和の放った四六センチ砲弾による戦果である。
すべてが氏吉の乗るがしゃどくろに命中した対艦ミサイルと違い、四六センチ砲弾は命中することはなかったものの、すべてその周囲に落下。主目標以外のものに壊滅的なダメージを与えることになったのである。
そしてこれらの情報は、観測機を通じてすぐ大和へ伝えられ、僅かな時を経て第二射となる攻撃が放たれたのだ。
「ぐわっ!?」
氏吉は全力で防御壁を展開し、必死になって威力の減殺を図るも、対艦ミサイルによる数の暴力の前には無力であった。
さらに直撃こそしていないものの、周囲に巨弾が降り注ぐという状況は、氏吉を精神的に追い詰めていく。
加えて、他のがしゃどくろたちは直撃弾や至近弾によって相次いで行動不能に陥り、またこれは偶然の産物であったが、至近弾によって生じた巨大な水柱に体を持ち上げられ、まるでアッパーカットをされたかのようにノックアウトされる海坊主まで出てきたのだ。
「なんてざまだ……」
二度目の攻撃によって、船団はその姿を完全に消し、がしゃどくろや海坊主たちも、片手で数えられる数しか生き残っていなかった。
氏吉が乗るがしゃどくろも、片腕を失うなど見るからに大きなダメージを負っており、氏吉自身も外傷こそなかったものの、体力と魔力が限界を迎えようとしていた。
「おのれぇ!」
氏吉が怨念のこもった目でにらみつけるなか、終幕を告げるように三度目の攻撃が迫っていたのだ。
「……一体……一体……一体誰が余に攻撃しているのだ!」
それは断末魔の叫びであった。
対艦ミサイルによって限界までボコボコにされ、とどめを刺すかのごとく、ついに巨大な四六センチ砲弾が氏吉のことを捉え、その身を完全に葬り去ったのだ。
「終わりましたね」
大和から氏吉が消滅し、それと同時にがしゃどくろや海坊主、その他波間に漂っていた妖怪たちのすべてが一斉に姿を消したという報告を聞き、ユノウは辰巳に向かって安堵の笑みを浮かべた。
「うん。……にしても、相模川の時以上に、妖怪たちが可哀そうに思えてくるな」
辰巳が同情してしまうのも無理はない。
氏吉を筆頭に、妖怪たちは反撃はおろか、誰に攻撃されているのかもわからないまま、一方的な敗北を喫したのである。
「バトル漫画なら興ざめしそうな展開ですけど、この方が安全でいいんですよ。盛り上がるような展開っていうのは、こっちも多少危ない状況になってるってことですからね」
「確かに」
ユノウの冷静な指摘に、辰巳は思わず苦笑する。
「誰かに戦いを見せるわけじゃないんですから、戦う時はできるだけ安全で楽な手段を採るべきなんですよ」
「なるほどね」
「じゃ、奈々ちゃんたちのところへ戻りましょうか。念のため、楯野さんと大和さんも江戸城の近くまで来てください」
辰巳とユノウはもののけ討伐軍に合流すべく、スパシアルへと乗り込んだ。
こうして最終決戦とも言うべき浦賀水道海戦は、二隻の軍艦の圧倒的な火力によってあっさりと幕を閉じたのである。
立て続けに命中するミサイルと、降り注ぐ巨弾の雨によって、氏吉は苦悶の表情を浮かべている。
ユノウが予想したように、氏吉は魔法で防御壁を展開させていたものの、ミサイル攻撃の威力を完全に無くすことはできなかった。
「し、凌いだか……!?」
氏吉は周りの様子を見て愕然となった。
自身が乗っていた安宅舟をはじめ、八割以上の船が海の藻屑となり、さらに一体のがしゃどくろは体を粉砕され、頭の一部と思われる骨が波間にゆっくりと沈みつつあったのだ。
これはすべて大和の放った四六センチ砲弾による戦果である。
すべてが氏吉の乗るがしゃどくろに命中した対艦ミサイルと違い、四六センチ砲弾は命中することはなかったものの、すべてその周囲に落下。主目標以外のものに壊滅的なダメージを与えることになったのである。
そしてこれらの情報は、観測機を通じてすぐ大和へ伝えられ、僅かな時を経て第二射となる攻撃が放たれたのだ。
「ぐわっ!?」
氏吉は全力で防御壁を展開し、必死になって威力の減殺を図るも、対艦ミサイルによる数の暴力の前には無力であった。
さらに直撃こそしていないものの、周囲に巨弾が降り注ぐという状況は、氏吉を精神的に追い詰めていく。
加えて、他のがしゃどくろたちは直撃弾や至近弾によって相次いで行動不能に陥り、またこれは偶然の産物であったが、至近弾によって生じた巨大な水柱に体を持ち上げられ、まるでアッパーカットをされたかのようにノックアウトされる海坊主まで出てきたのだ。
「なんてざまだ……」
二度目の攻撃によって、船団はその姿を完全に消し、がしゃどくろや海坊主たちも、片手で数えられる数しか生き残っていなかった。
氏吉が乗るがしゃどくろも、片腕を失うなど見るからに大きなダメージを負っており、氏吉自身も外傷こそなかったものの、体力と魔力が限界を迎えようとしていた。
「おのれぇ!」
氏吉が怨念のこもった目でにらみつけるなか、終幕を告げるように三度目の攻撃が迫っていたのだ。
「……一体……一体……一体誰が余に攻撃しているのだ!」
それは断末魔の叫びであった。
対艦ミサイルによって限界までボコボコにされ、とどめを刺すかのごとく、ついに巨大な四六センチ砲弾が氏吉のことを捉え、その身を完全に葬り去ったのだ。
「終わりましたね」
大和から氏吉が消滅し、それと同時にがしゃどくろや海坊主、その他波間に漂っていた妖怪たちのすべてが一斉に姿を消したという報告を聞き、ユノウは辰巳に向かって安堵の笑みを浮かべた。
「うん。……にしても、相模川の時以上に、妖怪たちが可哀そうに思えてくるな」
辰巳が同情してしまうのも無理はない。
氏吉を筆頭に、妖怪たちは反撃はおろか、誰に攻撃されているのかもわからないまま、一方的な敗北を喫したのである。
「バトル漫画なら興ざめしそうな展開ですけど、この方が安全でいいんですよ。盛り上がるような展開っていうのは、こっちも多少危ない状況になってるってことですからね」
「確かに」
ユノウの冷静な指摘に、辰巳は思わず苦笑する。
「誰かに戦いを見せるわけじゃないんですから、戦う時はできるだけ安全で楽な手段を採るべきなんですよ」
「なるほどね」
「じゃ、奈々ちゃんたちのところへ戻りましょうか。念のため、楯野さんと大和さんも江戸城の近くまで来てください」
辰巳とユノウはもののけ討伐軍に合流すべく、スパシアルへと乗り込んだ。
こうして最終決戦とも言うべき浦賀水道海戦は、二隻の軍艦の圧倒的な火力によってあっさりと幕を閉じたのである。
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