勇者面接官スター・ゲイザー~と、その秘書リリー・ユリー~

Gigi

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8.魔王を倒した男

後編下

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「今回の魔王討伐では、ゲイリーさんが功績者の筆頭に挙げられています。これは慣例的に、致命もしくは致命傷となる最終攻撃を与えた人物が挙げられます。ゲイリーさんが相当するということで間違いありませんか? そしてそれは、人々の力の代表であると感じましたか?」
「……ええと、正直に言うと、とどめは僕の攻撃かどうかわからないんです。みんな必死でしたから。魔王へ攻撃するときは、確かに恨みのような感情を持っていたと思います。命を落としたひとの、家族を失ったひとの、その気持ちを持っていました。僕だけじゃなく皆もそうだったんではないでしょうか……」
 ゲイリーさんは正面の床を見つめ、思い出すように続けます。

「討ち取ったときは全員で喜び称えましたよ、互いに皆の力だって。……でも、魔王を縛り、帰りの船旅が始まり、その途中で軋轢が生じていったんです。我こそはと、とどめの名乗りを上げる者が出始めました。友人の戦士も、人が変わったように名乗りに加わりました。誰が討ち取ったか、誰が最も貢献したかと口論になりました。チームの監督までもがですよ。全員が熟練の冒険者で集まったチームなのに、手柄の取り合いで諍いが始まったんです。……。縛られながらもその様子を聞いている魔王はうっすらと笑っていましたよ」
 魔王討伐は、冒険者にとって特別です。
 ほかの数あるモンスターの討伐であれば、そのような諍いは起きなかったかもしれません。
 もしくは功を急いた作戦が討伐後の配慮まで至らなかったのかもしれません。

 ゲイリーさんは哀れみにも似たまなざしを床へ向けました。その縛られた魔王のように、でしょうか。まぶたを閉じ耳をすませるような表情で続けます。
「僕が筆頭に選ばれたのは、多数決です。謙虚だっただけです。魔法使いや僧侶たちが僕を推してくれたんです。この作戦では、魔法攻撃がとどめになっても誰の魔法かわかりませんし、僧侶ならなおさらで、彼らは最初から申し合わせていたそうです。とどめがはっきりしないときは最も謙虚な戦士を投票で討伐筆頭に選ぶと。それで僕が選ばれただけです。……友人の戦士はそれっきり顔も合わせてくれません」

 功績者の筆頭の言葉は続きます。
「さっきは勇者は人々の力の代表と言いましたが、それなら僕は勇者じゃありません。そこにあったのは期待であり恨みであり、歓喜であり諍いです。勇者はきっと、そのなかから冀望や喜びの声だけを選び取ることができるんです。僕にはできません……」

 次に自身のどこが勇者に相応しいかと質問しようと思いましたが、どうしましょう。先に答えを返されました。
 ゲイリーさんは両手に頭を埋め、目元を拭います。
「帰りの魔王の見張りは当番で行いました。魔王城から王都へは、なぜか行きの倍の時間がかかりました。海を五日、陸を五日です。皆がうまく協力できなくなったのもありますが、不思議なことです。凪に遭い海路を見失い、魔王の呪いのせいじゃないかと、やはり王都へ連れ帰るのをやめて首を飛ばすべきだと言う声も強くなりました」

 個人的な疑問はありますが、勇者面接としては尋ねるべきか判断に迷うところです。評価に関係があるともないとも予想ができません。
 放っておいたらゲイリーさんのほうから話してくれそうなので黙って聞くことにしました。面接者の発言は任意ですから。

「……ですがなんというか、情……みたいなものも出てくるんです。魔王にですよ? 仆しに向かって、たまたま息があったので捕らえて、見せしめにしようと連行している、僕も槍で何度も突き刺した、その魔王にです。人間なら即死の傷を何箇所も受け、鎖に巻かれ目も口も利かない、でも決して油断してはいけない、魔王ですから。
 ……でも、あまりに動かないでいると、死んでしまったんじゃないかって心配してしまうんです。それで顔を覗くと、見計らったように不気味に微笑んでくるんですよ。怖ろしいのに、どこかほっとしている自分に気づいたんです」

 今回の魔王が、人間の容姿に近いものだったことも関係があるかもしれません。人型、獣型、不死型などが過去に存在しています。どの姿であろうと、残忍で凶悪なことには変わりません。多数の犠牲者を忘れてはいけません。
 ゲイリーさんは勇者評価にとって大変な不利益の起こる発言を自ら述べています。勇者と魔王は対極の存在ですから。

 ゲイリーさんは一度、手を固く握って、ゆっくりと解きました。
 疑いのない実績を築いた手です。
「それは僕だけじゃありませんでした。船の中では、どうしても皆が魔王の話題になってしまいます。怖れであれ蔑みであれ苛立ちであれ、結局は気になってしまうんです。
 いつしか誰も首を跳ね飛ばすなどとは言わなくなりました。……それどころかです、動かない魔王に話しかけたり、水を与えたりするようになったんです。もちろん気を許してはいないつもりです。そして、少しですが、魔王も言葉を返してくるようになったんです。他愛もない片言の会話ですよ、言語は通じませんが、目隠しを外すと、こちらで描いた絵に反応してくれるんです。魔界はどういうところだとか、どういうモンスターがいるとか、たぶんそういうことです。……おかしいことに、意志疎通ができたことで僕はうれしい気持ちが生まれました」
「少し、よろしいですか?」

 申し訳ないのですが、質問をはさまさせてもらいます。
 面接中において面接者の言動を妨げることは特定の評価への誘導につながりますので原則としてすべきことではありませんが、行き違いの防止や事実確認ために行うことがあります。こちらの不備の可能性もありますので、あくまで確認として面接に関係のある内容に限る処置です。
 仮に面接者の発言に偽証や不整合や黙秘があっても面接自体への影響がなければ追求もしませんし、同じく不正確な認識や理解であっても指摘することもありません。

「その魔王とのやり取りを、対策室や各当局による聞き取り調査で報告しましたか?」
 おそらくは、していないはずです。
 魔王や魔界の情報につながる重要な証言が最終報告書に残らないはずはありません。それ以外の証言はどこかで潰されるかもしれませんが。
「いえ……誰にも言っていません。口にするのはこれが初めてです。魔王との馴れ合いなんて大っぴらに言えませんから。ヘタをすれば魔王に懐柔されたとも受け取られますし、なのでたぶん皆も、帰路での出来事は誰も報告していないと思います」

 魔王の人格や魔界の構造は大変に貴重な情報です。
 報告書になければ裏付けはできませんが、ここは勇者面接室です。面接者の発言の真偽を問う場でも、勇者評価以外を判断する場でもありません。
 面接者が勇者として相応しいか、それのみを評価します。

「すみません、僕がいま言ったことは、王宮に報告されますよね?」
「ご質問に沿う回答かはわかりかねますが、面接における面接者の発言は全てが情報保護の対象です」
「そうですか……報告されることは構わないんですが、せめてこの勇者面接までは行ってみたかったんです。数々の勇者を生みだしてきた勇者面接官さんにお会いして、話を聞きたかったんです。勇者にとって魔王討伐とはなにか、どういう思いがそれぞれにあったのか、僕とどういうちがいがあるのか。
 ……幼いころ母に読んでもらった絵本に勇者の話があります。正義の勇者が悪の魔王を倒す物語です。でも面接官さんなら、絵本よりも現実を知ってるんじゃないかと、歴戦の勇者の話を聞きたかったんです。……だから、それまでに面倒を起きそうなことは聞き取り調査では黙っていたんです」
「面接における他の面接者の発言も情報保護の対象です」
 私がもう一度そう答えると、ゲイリーさんは苦そうに頬を崩しました。

 正確にいえば情報保護対象は適法内に限るのですが、面接官担当職員は業務上で職務権限を優先させることが可能ですし、魔王討伐の聞き取り調査も表向きは任意ですので、非協力的であっても現在それを裁く法はありません。
 そしてほかの面接者の情報は情報保護法のもと厳守されていますし、私はゲイリーさんのお母様でもありません。申し訳ないのですがそれが現実です。

 魔王を倒したゲイリーさんが絵本になるかは出版社次第ですが、今月の『月刊冒険者伝説』の表紙を飾っています。
 その胸臆的ともいえる証言を正式な記録として残せないのは、王国にとっても世界にとっても損失かもしれません。王国に仕える宮廷公務員として私はここで聞いた話を報告すべきでしょうか。

 やはり面接には関係がないので、私は職務を優先します。
 ゲイリーさんの発言を遮ってしまったので質問を兼ねてお伺いします。
 とはいえ、現在のゲイリーさん自身に勇者を目指す気はあるのでしょうか。
 勇者面接ですので目指されている前提で質疑を行わなければならないのですが。

「魔王討伐後から凱旋までの経緯について、ゲイリーさんの印象に残ったできごとはありましたか?」
「印象……というか、今では魔王を連行していた帰路の旅すべてが夢のようです。本当に、魔王の呪いかなにかで洗脳されていたのかもしれません。……少しでも怪しい動きがあれば首をはねるつもりでいたのに、それが世間話をしているんですよ。そして船酔いの心配までしたんです。魔王の顔が青ざめていって……もともとそういう顔色でしたけど。でも魔王としてのプライドですかね、決して具合が悪いとは表さないんですよ。たぶん船に乗るのは初めてだったんですね。みんなで励ましたりもしていました……」
 船酔いの魔王を励ましていたそうです。

「船から馬車に移って陸路になり、今度は馬と魔王とどっちが早く走れるかってみんなで賭けたんです。鎖で縛ったままですが、足だけを自由にしたんです。走らせてみたら早いのなんのって……これもあとになって振り返ると、僕たちはものすごく危険なことをしていました。そして、よく逃げられなかったなと。魔王という存在が本当に不思議でなりません」
 四千人を一夜にして殺りくした魔王を馬と競争させたそうです。
 世界の危機が起きたかもしれない危険な遊びです。

「そうして王都に到着しました。歓声の嵐ですよ。大通りから建物の窓から、どこを見ても見物客が溢れかえって、王城まで人の道ができているんです。僕たちは魔王をはりつけにして大通りを歩きました。……本当に見世物ですよ、目隠しもしたままですから、魔王は何も見えていないはずです。ただ、聞こえてはいたはずです。浮かれた歓声の盛り上がりに混じって、魔王への罵声も飛んでくるんです。僕はどこか、どちらも自分に向けられているんじゃないかって思いながら歩いていました。魔王のほうは聞こえてくる民衆の声をどう思っていたんでしょうね。……魔王へ石を浴びせるものもいました。石を当てられる魔王を見て僕は思わず、やめろ、と叫んでしまいました。
 民衆は何事かと静まり、僕は頭が真っ白になりました。時間が止まったような気持ちでしたよ。なぜ自分は魔王を庇っているのかと。……刺激すると暴れる可能性があるから、と民衆に伝えました。自分自身を納得させるためにです。投石は途端にやみ、罵声も消えました。たぶん、魔王を倒した英雄に言われたからじゃないんです。やっぱり本当はみんな魔王のことが怖いんですよ。磔だから手酷くできるんです。……その後のことは、あまり覚えていません。ただ流されるように称賛の声を浴びて、魔王への侮蔑の声も浴びて、気がつけば宮廷での聞き取り調書の毎日でした。そして裁判が始まりました」

 名称は魔王裁判です。法廷裁判ではありません。場所が法廷で行われるだけで、法は適用されません。
 魔王ですから人権はありません。虫や家畜と同じ、もしくはそれ以下です。
 当然ですが弁護人もいませんし、判決もすでに決まっています。決まっていないのは魔王への仮の呼び名と処刑方法くらいでしょうか。
 ゲイリーさんは処刑を待つ罪人のように暗く、あるいは断頭台の執行人のように重く、言葉を落としていきます。

「……罪状が次々と並べられ、魔王が殺りくした犠牲者の名前も読み上げられました。四千人全員ですから、それだけで半日です。そりゃ悪いやつですよ、四千人です。それぞれに人生があって家族もいる。傍聴席に遺族の代表団もいました。名前を読まれると泣き崩れるので、それで誰の家族だとわかるんです。聞けば聞くほど、いかに魔王が恐ろしく凶悪な存在かと思うんです、実感するんです。怒りも憎しみも湧きます。僕はこんな大罪人に情を寄せていました。そして心のなかで魔王に叫ぶんです。なぜそんなことをしたんだ、もしそんなことをしていなければ……と。
 はっと我に返って、自分も魔王と同じように罪深い悪人なんじゃないかと、僕はまるで自分が裁かれているように、僕が罪を犯したように、僕が泣き崩れる家族を殺めてしまったように、だんだんと感じていました。
 ……僕は犠牲者のことを知らないわけです。読み上げられる四千人の名前の人物は、誰ひとり僕の知らない人間なんです。その泣き崩れる家族もです。魔王討伐の際に送り出してくれた人たちなのに、悲愴を握り憤怒の槍を向けられます。……その矛先、十日、たった十日だけいっしょにいた魔王のほうが、僕には身近に思えてきたんです。
 ……船旅の途中で僕にだけ、魔王は自分の名前らしき言葉を教えてくれたんです、小さな声でぼそりと。でも裁判では別の名前をつけられ、誰も本当の名前を知らない。僕は四千人の名前よりも、そのひとつの名前だけは、今も覚えているんです。大した話もしていないし、言葉も通じない。そもそも敵ですよ、間違いなく極悪人ですよ、魔王ですから。だから僕は討伐に行ったんです、命をかけて挑み、そして倒した。でも、そうじゃない、それだけじゃない。魔王は悪ですよ、でも、それだけじゃない、こいつはそれだけじゃないんだと……。本当に、自分でもわからないんです。そのときになぜそう思ったのか……」

 罪の告白をされているようです。
 であるなら、どんな罪状なのでしょうか。
 魔王に情を寄せたゲイリーさんを、誰がなにを裁くのでしょうか。

「……裁判は三日間休むことなく行われました。裁判官が半日ごとに入れ替わり、そのたびに同じ内容がまた始まるんです。罪状と犠牲者氏名、滅ぼされた町、王国への損害、処刑方法……その間、魔王は磔のままでした。ずっとです。怖れて誰も近づかず、魔王はなにも語らない。なにも見れず、動かず、ただそこに存在しているだけです。……ご存知かと思いますが、裁判が終わったときには、魔王は息絶えていました」

 ゲイリーさんは小さく「いったい、なんの裁判だったんでしょうね」とつぶやきました。

 裁判ではなく、魔王討伐プロセスの最終執行です。

 魔法水晶の置き時計が、面接の終了時刻を指しました。
「それでは、以上で面接を終了します。ゲイリー・カットーさん、お疲れさまでした」
「あの、もうひとつだけ、お話してもいいですか?」
「面接外ということで、職務上ならびに時間上に差し支えのない範囲としてお伺いします」
「もしもですが、僕が合格してしまったら、僕を落としてください。魔王に同情する勇者なんて、いてはいけないんですよ。勇者どころか、人間として失格です」
「合否結果は後日郵送します」

 ゲイリーさんは肩を落としましたが、すぐに背筋を伸ばしました。
 深い一礼です。
「私からもひとつ、面接外ということでお伺いしてもよろしいでしょうか」
 ゲイリーさんが立ち去ろうと両扉が開く前に、私は声をかけました。どうしても気になる疑問があります。
 振り返ったゲイリーさんへ尋ねます。
「今年の魔王は、二本の角がありましたか?」

 ゲイリーさんはリリーのほうをちらりと見て、わずかに噴き出して笑いました。
「いいえ、角は生えていませんでした。耳先はエルフ族のように尖っていましたが。ただ人間でいうと、凛々しい顔立ちではありました」
 そう言うと静かに両扉が閉まります。

 ゲイリーさんの心の内は、どの書物に記録されるのでしょうか。
 『不採用』を押したスタンプは、これまでにないほど重く感じました。

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