「完結」転生したら神様になっていた

leon

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第二話 神様 恋愛を成就させる(つもり)

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雲の上でハンバーガーを頬張りながら、俺は今日も下界のスクリーンを見ていた。神様になって数日経つけど、正直この仕事(?)めっちゃ楽しい。何でもできるし、感謝されるし、ハンバーガー食べ放題だし。最高かよ。
「さて、今日は誰を助けてやろうかなー」
スクリーンを指でスワイプしてると、目に留まったのは公園のベンチに座ってる冴えない男。スーツはシワシワで、髪はボサボサ。手に持った缶コーヒーを眺めながら、ため息ついてる。名前は田中健太(28歳、会社員)。なんか見てるだけで疲れが伝わってくるタイプだ。
「じいさん、この兄ちゃん何で落ち込んでんの?」
隣で雲を杖でつついてた白髪のじいさん(神界の先輩)が、チラッとスクリーンを見て答えた。
「ふむ。どうやら失恋したらしいな。片思いの相手に告白したら、見事に振られたようだ」
「うわ、マジか。キツいなそれ」
俺、ちょっと同情しちゃった。だって前世の俺も、コンビニのバイトの可愛い子に「一緒にシフト入りません?」って言ったら「え、別に…」って流されたことあるもん。失恋の痛み、分かるぜ、田中。
「よし、決めた。こいつに恋愛成就させてやる!」
「ほう。どうやってだ?」
じいさんがニヤニヤしてる。試されてる感じがムカつくけど、ここは神様の腕の見せどころだ。俺は指をパチンと鳴らして、田中の状況を詳しくチェックした。

下界では、田中健太が公園で缶コーヒーを握り潰してた。
「はぁ…俺ってほんとダメだな…」
昨日、会社の同期で密かに好きだった山本彩花(27歳、経理部)に告白した結果は惨敗。「えっと…ごめん、私、彼氏いるから」と笑顔でバッサリ。しかもその彼氏、営業部のエースでイケメンの高橋らしい。もう勝ち目ないじゃん、と田中は絶望してた。

「もう恋愛とかいいや…一生独身でいい…」ベンチに突っ伏して呟いてると、突然、空から声が聞こえた。「おいおい、そんな弱気でどうすんだよ!」「え?」田中がキョロキョロしても誰もいない。でも確かに聞こえた。「いや、幻聴か? 俺、とうとう壊れた?」

雲の上では、俺が田中のしょぼくれた顔を見てニヤニヤしてた。「よし、まずは自信だな。こいつにモテオーラでもまとわせてやるか」指をパチン。すると、田中の周りにキラキラしたオーラが漂い始めた。スーツのシワがピシッと伸びて、髪も自然に整う。ついでに顔の疲れも取れて、なんかちょっとイケメンっぽくなった。

「うおっ、俺すげえ! 完璧じゃん!」「ふむ。見た目は良くなったな。だが恋愛は内面も大事だぞ」じいさんが冷静に言うけど、俺はもうノリノリだ。「分かってるよ。次はチャンス作ってやる」

俺はスクリーンを拡大して、彩花が今どこにいるかチェック。彼女は会社近くのカフェで、高橋と一緒にランチ中だった。笑顔でサラダをつついてる彩花と、ドヤ顔で話す高橋。うわ、ムカつくカップルだな。

「よし、田中に偶然会わせてやる。で、高橋をちょっとコケさせてやれば完璧だろ」俺はまた指をパチン。すると、田中が「なんかカフェ行きたくなったな」と呟いて立ち上がり、カフェに向かい始めた。

田中がカフェに着くと、ちょうど彩花と高橋が店を出るところだった。「え、山本さん?」田中がビックリして声をかけると、彩花が振り向いて目を丸くする。「え、田中君? なんか…雰囲気が違う?」キラキラオーラのおかげで、田中がいつもより3割増しでカッコよく見えてる。彩花がちょっとドキッとした瞬間、俺は次の手を打った。

高橋が「へえ、田中か。まあ頑張れよ」と偉そうに肩を叩こうとしたその時、俺が指をパチン。高橋の足元にバナナの皮(神パワーで出現)がスッと現れて、見事にコケた。「うわっ!」派手に転んで、持ってたコーヒーがズボンにぶちまける。高橋、顔真っ赤にして立ち上がるけど、もうダサさ全開。

「大丈夫!?」彩花が慌てて高橋を助けようとするけど、俺はさらに仕掛けた。田中に「カッコいいセリフ言え」ってテレパシーを送った。すると、田中が急に胸を張ってこう言った。「山本さん、こんな奴より俺の方が絶対幸せにできるよ!」(え、俺何!? 今の俺じゃない!)田中自身がビックリしてるけど、彩花は目をパチパチ。「え、田中君…?」

雲の上で、俺が爆笑してた。「うははは! 最高だろ、これ!」「やりすぎだぞ。自然な恋愛じゃなくなってる」じいさんが呆れてるけど、俺はもう止まらない。「いいんだよ、神様の介入ってこういうもんだろ。で、次は彩花の気持ちだな」

俺は彩花の心にそっと触れて、「田中って意外と悪くないかも」って思わせてみた。すると、彩花が少し頬を赤らめて田中を見た。「そ、そうだね…田中君、最近頑張ってるって聞いてたし…」「え、マジで!?」田中、目を輝かせてガッツポーズ。

でもここで問題発生。高橋が立ち上がってキレ始めた。「お前、何!? 俺の彼女に手出す気!?」うわ、めんどくさ。俺、慌てて指をパチン。高橋の口から「いや、実は俺、彩花にふさわしくないかも…」って勝手に言葉が出てきた。「え、高橋君?」彩花がビックリする中、高橋は自分で言ったことに混乱して「俺、何!?」って頭抱えてた。

その隙に、俺は田中と彩花を二人きりにする作戦。カフェの近くで花火が突然打ち上がって(もちろん俺の仕業)、高橋含む周りの客が「うおお!」ってそっちに気を取られた。「山本さん、今だよ!」田中が彩花の手を引っ張って、二人で走り出した。公園に戻ったところで、田中が勇気を振り絞る。「俺、昨日はダメだったけど…もう一回チャンスくれないかな?」彩花、ちょっと考えてからニコッと笑った。「うん…いいよ。田中君、なんか今日カッコいいし」

雲の上では、俺が大満足でハンバーガーをかじってた。「よっしゃ! 恋愛成就完了!」「…やりすぎだ。こんなご都合主義、ありえんぞ」じいさんが呆れてるけど、俺はニヤニヤ。「いいじゃん、結果オーライだよ。田中も彩花も幸せそうだし」

その夜、田中は彩花とLINE交換してウキウキ。彩花も「高橋より田中の方が優しいかも」なんて思ってた。高橋は…まあ、バナナの皮でコケたことを同僚にいじられて落ち込んでたけど、それは俺の知ったこっちゃない。

「次は何しようかなー。受験生の合格とか面白そうだな!」こうして、俺の「なんでも助けちゃう神様」生活は続く。下界の奴ら、困ったら祈れよ。俺が派手に助けてやるからさ!

(おしまい)
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