29 / 51
ウェールズ王国
老害撲滅運動ー2ー
しおりを挟む夜も更けて、寝静まった頃私の部屋の結界に誰かが触れた。
来たわね、雅臣とシャルが寝てるか確認にかたのね?
私は気配を消して部屋の壁に耳を付けた。
音がしない…?
もう一度耳を付けるとガタンゴトンドカンと大きな音が聞こえた。
「む、耳を付けた意味無かったわね。」
私は2人の部屋に転移した。
「捕まえたぜ!」
「離せ!!」
捕まった男は三人、一人は雅臣に押さえ込まれ後の二人はシャルの魔法で拘束されていた。
「こんな簡単な罠に引っ掛かるものなのね?」
「お前が考えた作戦だろうが!」
「てへっ、本当に掛かるとは思って無かったの~。」
ヘラっと笑うと雅臣は半目になった。
「大人しくしなさい。お前達は落とし人様の部屋に侵入したのだ、相応の覚悟があってか?」
おぉう…シャル様怒ると魔王。
「雇い主は誰ですか?」
男達は黙りを決め込んだ。
「まぁ黙って居ても構いません。自白して頂きましょう。」
シャルは三人を椅子に魔法で拘束すると更に聖魔法を使って男達に語りかけた。
「まずは貴方は誰に雇われたのですか?」
ボーッとした表情の男達はシャルに質問されるままに答え始めた。
「ザイール公爵です。」
「マルク伯爵です。」
「マール伯爵です。」
「全員雇い主が違うのかよ。」
雅臣は呆れた。
「いえ、雇い主を分けたのは報酬面の為でしょう。ザイール公爵が恐らく筆頭でマルク伯爵もマール伯爵もザイール公爵とはかなり懇意にしている方達です。しかも三人の領地は経営難なのはきいていますから。」
「なるほど、共謀したって事か。金が無いなら無謀な事するんじゃねえよ。」
「私を攫ってもお金にならないよ?」
サクラは不思議そうに三人の男達を見ていた。
「は?何馬鹿な事言ってんだよ!大儲けだろうが!」
「え?何で?」
「サクラ様、今貴女は攫われて大騒ぎになっています。私が王都までお連れすると文を送りましたが、ここでサクラ様を攫ってザイール公爵が王都にサクラ様を連れて行けば国王陛下は褒賞を与えるしかありません。しかも同時に私も失脚させる事が出来るのですよ?」
「何と!幼子を攫って金儲けとはけしからん!!」
プリプリしているサクラを見て、雅臣は何とも言えない顔をした。
「じゃあ、ザイール公爵をぶん殴れば良いのね?」
「そう簡単には行かないでしょう。相手は腐っても公爵です。」
「確かな何かが無いとって事だな?」
「そうです。」
確かな…何か…ふむ。
「私が捕まるわ!」
「「はっ?!」」
「お前馬鹿か…き…」
「話を聞いて、私1回王都に転移して来る。作戦を先に国王達に話してくるよ。」
「作戦とは?」
「その三人に捕まらずに私を攫うと言う依頼を成功したと思い込ませて?私はザイール公爵の所に行く、ザイール公爵は多分私を王都に連れて行くだろうから雅臣とシャルは先に王都に行ってて?後は私に任せて!」
サクラは小さな胸を張った。
「本当に大丈夫なんだろうな?」
「雅臣が一番私が魔法をどれだけ使えるかしってるでしょ?」
「うっ、確かに…。」
「私はサクラ様を信じます。」
シャルは話が早くてたすかるわ。
「じゃあちょっと王都まで行ってくるね!」
私は直ぐに転移した。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
●やきいもほくほく●
恋愛
──目が覚めると海の上だった!?
「メイジー・ド・シールカイズ、あなたを国外に追放するわ!」
長年、虐げられてきた『役立たず王女』メイジーは異母姉妹であるジャシンスに嵌められて島流しにされている最中に前世の記憶を取り戻す。
前世でも家族に裏切られて死んだメイジーは諦めて死のうとするものの、最後まで足掻こうと決意する。
奮起したメイジーはなりふり構わず生き残るために行動をする。
そして……メイジーが辿り着いた島にいたのは島民に神様と祀られるガブリエーレだった。
この出会いがメイジーの運命を大きく変える!?
言葉が通じないため食われそうになり、生け贄にされそうになり、海に流されそうになり、死にかけながらもサバイバル生活を開始する。
ガブリエーレの世話をしつつ、メイジーは〝あるもの〟を見つけて成り上がりを決意。
ガブリエーレに振り回されつつ、彼の〝本来の姿〟を知ったメイジーは──。
これは気弱で争いに負けた王女が逞しく島で生き抜き、神様と運を味方につけて無双する爽快ストーリー!
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
婚約破棄された芋女ですが、北で砂糖を作ったら王国が甘くなりました
ふわふわ
恋愛
「芋女に王妃の座は似合わぬ」
王都の舞踏会でそう告げられ、婚約破棄された公爵令嬢シュガー・ビート。
甘味は南国からの超高級輸入品。蜂蜜も高価。生乳は腐り、硬いパンしかない世界。
王都で“スイーツの出せるカフェ”など不可能――それが常識だった。
傷心のまま北の領地へ戻った彼女は、そこで気づく。
寒冷で乾燥した気候。天然冷蔵庫のような環境。
そして、てんさいという「甘くなる根菜」の可能性。
転生前の化学知識を武器に、てんさい糖の精製に挑むシュガー。
やがて白砂糖の製造に成功し、さらに自作の膨張剤で“ふわふわのパンケーキ”を生み出す。
硬いパンしかなかった世界に、ふわふわ革命。
安価で安定供給できる北糖は王国経済を塗り替え、
かつて彼女を追放した王都は、今やその甘味なしでは立ち行かなくなる。
「王妃にはなりませんわ。私は甘味の設計者ですもの」
王冠よりも自由を選び、
“北のお菓子の国”を築き上げた令嬢の、爽快経済ざまぁ恋愛譚。
甘さは、諦めなかった者の味。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる