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ウェールズ王国
老害撲滅運動!!
しおりを挟む宿は二部屋取った。
シャルと雅臣を同室にして、私は一人部屋。
夜には部屋をチェンジして、シャルと雅臣の部屋に護衛が立つ。
私の部屋には魔法を掛けて雅臣とシャルが寝ている様に見える細工をしておいたのだ!
「よし!準備OK!後は待つだけ。」
「本当に上手く行くのかよ?」
「多分だけど向こうは私が子供だからかなり侮ってると思うのよ。何時の時代も老害は居るものなのね…。」
はぁ~と溜息を吐くと雅臣にババアかよって突っ込まれた…失礼な!
「では、食堂に行きましょう。」
「腹が減っては何とやらね?」
私達は食堂に向かった。
勿論、平民の服装でね?シャルは目立つからね!
「ではこれとこれを三人分。」
食堂に行くとサッサと雅臣が注文した。
「慣れてるのね?」
「あ?俺は平民だからな。」
「確かに、雅臣って平民だったね。」
「嫌味かよ!」
「大丈夫、直ぐに平民じゃなくなるから。」
「はっ?!」
シャルルはそんな二人のやり取りを微笑ましく見ていた。
微笑ましいが羨ましいとも思ってしまう。
サクラが雅臣に完全に心を開いているのは確かだからだ。
私も何時か…そう思ってしまう。
「あいよ!肉野菜定食3人前ね!」
元気な女将がドドンとテーブルに料理を置いた。
大きなステーキに沢山の温野菜が乗っていて、パンとスープが付いている。
「「いただきます。」」
「?」
シャルルはキョトンとした。
「今のはなんですか?」
「いまのは私が居た世界のご飯前の…お祈り?みたいなものなの。」
「そうだったんですね。では、私もいただきます。」
そう言ってシャルルも手を合わせた。
それぞれ食べ始めたが…味が薄いのよ。
私はマジックバックからコンソメと塩胡椒と山葵を出した。
スープにコンソメ足して、塩胡椒はお肉に掛けて~切ったお肉に少しの山葵。
「ん~!美味しい。」
頬を押さえてニヤけた。
「あ、俺にもくれ。」
「ん、どーぞ。」
普通にやり取りする私達をシャルは不思議そうに見ていた。
「あの…それは何ですか?」
「え?調味料だけど?シャルも使ってみる?」
「いえ、私は…。」
「説明が面倒だから、まぁ食べてみてよ!」
サクラは構わずドンドンとシャルのご飯に調味料を入れていった。
「あぁ…。」
「食べてみて?この世界の料理はどうも味が薄いと言うか、一味足りないと言うか。」
ブツブツ言うサクラを放って雅臣はシャルにご飯を促した。
「では…。」
シャルは潔癖までは行かないが、少し抵抗があった。
覚悟を決めたシャルルはパクリとスープを一口食べた。
「!!」
「な?美味いだろ?」
言葉が出ないシャルルに雅臣はニヤっと笑った。
「こんな、こんな料理は食べた事がありません!いや、元は変わらないのですが味が…。」
それからシャルルはパクパクと直ぐに食べてしまった。
「ふぅ~。」
「じゃあ。」
「「「ご馳走様でした。」」」
この後シャルに調味料の事をあれこれ聞かれたがそれは後でと言う事にした。
女将さんにお礼を言い、私達は部屋に戻った。
「じゃあ、作戦開始ね!」
寝る時間までたわいの無い話をして過ごし、それぞれの部屋に分かれた。
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