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ウェールズ王国
私の畑は宝の山!!
しおりを挟むここ数日私はセッセと畑仕事に精を出していた。
数日と言っても私は所詮幼女、それなりの体力しか無くお昼寝も必要な身体だ。
その間はアテネとプルルンが畑仕事をしていてくれた。
私は日課のお昼寝から起きると直ぐに畑に向かった。
「あ、起きましたか?サクラ。」
ーポヨーン!!
「……。」
「どうかしましたか?」
いや、アンタ…どうかしましたかも何も…どうにかなっちゃってんじゃん。
私は畑を前に立ち尽くした。
空を仰ぎ遠い目をした。
「これも精霊チートか…。」
「サクラ、もう直ぐ芋類は収穫出来ますよ?」
そうなのだ、私がお昼寝から起きるとじゃがいもも青々と茂っていた。
何かを育てるってもっとこう…日々の成長を楽しむとかさ、そうじゃないの?
「はっ!芋類収穫?!大変!!」
アレが無いぞ!!バターだ!それに蒸し器!
この世界に牛は居るのか?!
油はあるから問題無い、しかしバターと蒸し器は最重要案件だ!
私の畑の宝達を美味しく食べるには絶対に必要だ。
「ウシ…ですか?」
私はシャルの所に来ていた。
牛について聞くためだ。
「どうしても牛のミルクが欲しいの!」
シャルは少し考え込んだ。
まず前提にこの世界では牛乳?ミルク?を飲む習慣がない事、勿論チーズも無い。
家畜は基本肉になるか鳥などが殆どだそうだ。
「ウシ…と言う生物は私は知りません。恐らくサクラ様の世界特有の生物なのでしょう。しかし、魔物なら話には聞いた事があります。それがサクラ様の言うウシなのかはわかりませんが。」
「いい!教えて!アテネと見てくるから!」
一抹の希望に私は興奮していた。
「しかし…」
渋るシャルは護衛を必ず付ける事で魔物の情報を教えてくれた。
「ここから東にある微睡みの森の奥に居ると言われています。名前はモーモーギュウです。」
ほ?ちょっと待てシャルさんや…名前よ、なんつう名前よ!
「因みに名前の由良は?」
「確か…鳴き声に因んでそんな名が付けられたと聞いてますが?」
何だと…それ牛じゃん?絶対に牛じゃん?
「ありがとう、ルイスに相談してくる!」
私はシャルにバイバイすると直ぐに訓練所に向かった。
「微睡みの森ですか?」
「そうなの!ぜっっっっったいに欲しい物があるの!」
「しかし、奥となると少し危険ですよ?この世界では森は深くなるに連れて魔物も強くなります。」
「大丈夫よ、ルイスやアテネが居るし私も強いよ?」
ルイスは少し考え込んだが意外にもOKが出た。
次いでに腕の良い職人も探して貰う事にした。
蒸し器を作って貰うのだ。
この世界は焼くか、煮るかの料理しか無いから一から作って貰うのだ。
「では出発は2日後で良いですか?森まで近いとは言え半日以上掛かるので準備をしっかりしないといけませんし、国王にも報告が必要ですから。」
牛乳が手に入るなら何でもおkよ!
しかし、サクラは知らなかった。
いや、誰も知らなかったのだモーモーギュウを実際に見た者が居ないのだから。
サクラの牛乳獲得…かなりの苦戦を強いられる事となる。
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