40 / 51
ウェールズ王国
精霊スゲェ!!
しおりを挟むどうやら魔法を使う時は下位の精霊からマナを借りて発動しているのだとか?
アテネが言うには私はちょっと特殊でそうでは無いらしい。
まぁ、ファンタジー音痴の私にはまだまだ謎な事ばかりだ。
私がアテネをビンタして開けた穴はアテネがあっと言う間に直してしまった。
更に畑を作りたいなぁ~と呟けば家の隣に立派な畑が出来上がっていた。
「マジか…精霊…スゲェ…。」
私は畑の前でボーっと見ていた。
「サクラは畑で何を作るんですか?」
「うーん、先ずはお芋かなぁ?それよりさ…。」
私は家の裏に目線を移した。
家の裏からは騎士の訓練の声が聞こえて来る。
更にその横には立派な教会の様な建物が建っていた。
「あれはどうしたの?」
「あぁ、頼まれたので作りました。騎士の方の訓練場とシャルルさんに教会を、ダメでしたか?」
シュンっとするアテネに私は凄いとしか思わなかった。
私も作れるけどアテネみたいに細部に拘ったあんな教会は作れないだろう。
「いいよ?どの道作るつもりだったし。さぁ畑仕事するよ!アテネも手伝ってね?」
「任せて下さい。」
「それでね、一応種は色々持ってるんだけど…植える時期とか私分からないんだよね。」
「それなら畑を私の領域にしましょう。それなら一年中何でも育ちますよ?」
「へ?」
マジか…チートか?これが噂のチートなのか?
「なら、こっちの畑には芋類であっち側は根菜を植えてみよう。」
「はい、では私の領域にしますね?」
アテネは両手を広げると私には分からない言葉を呟き大きく手を上げると何か畑に一瞬ブォンっと何か膜が張った気がした。
「これで大丈夫です。」
「あ、ありがとう?」
私はもう圧倒されていた。
「ねぇ?」
私は種芋を植えながらアテネに話し掛けた。
「はい?」
「アテネみたいな精霊が居れば落とし人なんかいらないんじゃないの?」
まだ落とし人についてはちゃんと理解はしてないけど。
ルイスと国王はただ国にいてくれるだけで良いしか言わないしね。
「とんでもない!私達精霊はあくまでこの世界の者なのですよ?異世界から来たサクラがこの世界に与える知識とは比べ物になりませんよ?現にこの芋類も見た事がありませんし、このジャルイモはこの世界にもありますが家畜の餌で、人は食べない物です。」
なんだとぉぉおおおおお!!
じゃがバタを知らんのか!肉じゃがを知らんのかああああああああぁぁぁ!!
「私!この世界の食を変える!この飯まず世界を驚かせてやるわ!!」
ふんすっ!と鼻を鳴らすと私は畑仕事に精を出した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
228
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる