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ウェールズ王国
女はどんな種族でも光り物が好き?
しおりを挟む翌日、野営地に騎士を残し私とルイスとモーリスで宝石があると言う洞窟に向かった。
とんでもない山頂にあるのかと思えば意外にも平地の岩肌にポッカリと洞窟は口を開いていた。
「サクラ様此処です。」
「意外にすんなり着いたね…。」
「一応警戒して下さいね?調査には一応入っていますが、何があるかわかりません。」
「では、行きましょう。」
いつの間にか松明を用意したモーリスが先行で入って行く。
「サクラ様、行きましょう。」
「う、うん。」
私はリュックの肩紐をキュウっと握り歩みを進めた。
洞窟の中は割と広く、内部の岩肌が何となく淡く光って見えた。
「ねえ?なんかこの岩肌光ってない?」
私が言う事に二人は首を傾げた。
どうやら私にしか見えていないらしい。
私は一際光って見える壁を触ってみた。
「気のせいかな?」
サワサワと撫でているとガコンっと言う音と同時に私は岩肌に飲み込まれた。
闇に飲まれる前に見たのは必死の形相で私に手を伸ばすルイスとモーリスだった。
闇に飲まれたサクラは悲しいかな幼女の習性故、そのまま眠ってしまったのだった。
その後、ルイス達は大慌てだった。
「サクラ様あああああアアァァァァァ!!」
「ぬぅ!開かん!」
二人はサクラが消えた壁を何とかして開こうと必死になっていた。
ープルルン!
そこにサクラの影に居る筈のプルルンが現れた。
「お主サクラ様と居たのではないか?」
モーリスが聞くとプルルンは身体を揺らし二人に何か伝えたい様だった。
「モーリス殿、我らを案内してくれるのでは?」
ルイスが言うとプルルンは更に体を揺らした。
二人はプルルンの案内で洞窟の奥に向かったのだった。
さて、サクラは…まだ呑気に御昼寝していた。
「本に、人の子は良く眠るのぉ~。」
「クイン様、少し人の子とは違う気もしますが?」
「ふむ、確かにのぉ~。少しばかり不思議な気配はするのぉ~。」
なんか声がする?温かい…。
私はその温かいふわふわし物に擦り寄った。
「おやおや、子はこれが好きだのぉ~。」
此処で私は覚醒した。
カバっと起きると目の前には…大きなパイ…それはそれは立派なオパーイがあった。
思考が止まった私はそのパイを思わず揉んだ。
ふむ、超~柔らかい!
「飲むか?」
「ふえ?」
頭上から聞こえた声にビックリして顔を上げた。
「好きなのだろう?」
好き?違う…私もこうなりたい…って違うわああああああ!
「サクラ!」
声と共に私はデカパイから離れた。
「え?雅臣?」
「母さんが心配してこっそり着いて来てたんだよ。案の定おかしな事になってんな?」
ニッと笑う雅臣に私も笑った。
「サクラ少し調べた、さっきサクラが抱かれてたのは恐らくモーモーギュウの女王だ。」
「女王?」
雅臣はサッと岩の影に隠れた。
雅臣が言うにはこうだ。
モーモーギュウは群れで暮らすが雌しか生まれないらしい。
それでは種が滅んでしまう、でもなぜ滅んでいないか?
それはモーモーギュウには女王がおり、定期的に出産するらしい。
どうやって妊娠するかは分からない不思議全開の生き物だった。
私はこっそりその女王を見た。
艶やかな長い黒髪に豊満なボディ…下半身は…牛だった。
ずっと隠れていても仕方ない、どうしても欲しいモーモーギュウが目の前に居るのだ。
私は岩陰から出た。
さあ、交渉しましょう!
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