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幕末日常と食事の章
乙女事情………は恥ずかし乙女!②
しおりを挟む「なんだ、そんな事かい?そんなのキュッと締めときゃ良いじゃないか。」
はい?キュッとですか?キュッと締めてどうにかなるものなの?
奈緒さんの回答が予想の斜め上を行きすぎて、私も知世ちゃんも何も言えなくなってしまった。
こっちの女性は締まりが………ゲフンッ失礼!そこの筋肉がかなり発達してるの?
「あの、それはどういう事ですか?」
質問した知世ちゃんを見て奈緒さんは不思議な顔をした。
「キュッと締めておくんだよ、後は用を足す時に一緒に処理すりゃいい。」
はぁぁぁぁあ?私にはそんな器用な事出来ないよ!
「奈緒さん………他に方法は無いんですか?」
「他はそうだね………ちょっと待ってな。」
奈緒さんは押入れをゴソゴソと何かを捜し始めた。
「あった!これを使いな。」
サラシ?とこれは何だろう?
奈緒さんに使い方を教えて貰った。
分かりやすく説明すると、サラシはオムツの様に使うらしい。
もう一つは褌の様になっていて、浅草紙と言う紙を中に敷いて使うのだとか。
これが一番現代に近いよね?
浅草紙は使用済みの和紙をリサイクルしてまた紙にしたものなんだって。
あとは浅草紙を丸めてタンポンの様に使う方法があるんだって。
私は迷わず褌を選んだ、実際やってみるとゴワゴワして凄い違和感がある。
でも贅沢は言えない、だってこれしかないんだもの。
皆キュッについて気になるよね?
私も気になって奈緒さんに詳しく聞いたの。
私も知世ちゃんもドン引き………何でも誰でも鍛えれば出来るらしい。
どうやってそんな所を鍛えるのか………と聞いたら私達にはまだ早いと言われた。
意味深だわ………
「要は、気合いだよ!」と笑う奈緒さんが信じられなかった。
気合いでどうにかなるなんて、到底思えないもの。
これで無事に乙女事情は解決したのだけど………キュッの衝撃を私達は暫く引き摺った。
奈緒さんにはまた来ると約束して、酒屋の若様にも宜しく伝えて貰う様にお願いして私達は帰路についた。
※今後、性描写を含む節には★マークをつけますので苦手な方は飛ばして下さい。
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