転生なんてもう懲り懲りです!ー次の人生は寿命を全うしたいと思います!ー

凪 冬夜

文字の大きさ
2 / 12
一章

始源の精霊オリジンと終末の精霊スルト

しおりを挟む

『まさか私に子が出来るなんて、夢かしら?』
オリジンは愛しそうに腕の中で眠る赤子をみつめた。
精霊は眷族は居ても子を成すことはない、オリジンは我が子に憧れていたのだった。

『子なら眷属が嫌と言う程おるであろう?』

『あら、眷属と我が子は違くてよ?』

『その赤子もお主の子ではなかろうが…。』
スルトは呆れた顔でオリジンを見た。
しかし、助けた反面何も言えない。
それに古き友人のオリジンの子を見る顔を見てしまっては本当に何も言えなくなってしまった。

『ならばわたくしの加護と名を与えましょう。私は始源の精霊この子との出会い、この子の人生に幸があらん事を願って。スルト?貴方も一緒に考えてくれるかしら?私と終末の精霊の貴方から愛される子なんて最強よ?それにこの子の瞳を見て此処に連れて来たのでしょう?』

『そうだ、このまま人間に見付かればこの赤子は…。』

『わかっているわ、それ以上は言わないで頂戴。胸糞悪いですわ。』
私は始源の精霊オリジンと終末の精霊スルトに育てられる事になった。

『そうですわね…この子の名は…。オーリよ!オーレリア!どうかしら?』

『我は構わん、オリジンが良いなら決まりだ。』

『まぁ!嬉しいわ!オーリ、貴女はオーレリアよ?』
私が寝ている間に名前まで決まった。
何だか今回の転生はいつもと違う?今までは必ず母から生まれる所から始まった。

ー愛しい子、起きなさい。

「ん?」

ー今世は幸多からん事を願っています。

「神!あんた良い加減にしてよ!もううんんざりなのよ!何回転生させるのよ!今回だってどう言うつもり?捨て子?あのまま死んでたらまた転生って訳?冗談じゃないわ!」

ー愛しい子落ち着くのです。

「落ち着けるかあああああああ!」

ー今世は貴女を守護する者が居ます。後は貴女の好きな様に生きるのです。
 私も見守っています。

「期待なんかしてないわよ。何回悲惨な死に方をしてきたと思うの?何も信じられないわ!」

ー今世も頼みましたよ、愛しい子。

「人の話聞きなさいよ…。」
ここで私の意識は覚醒し始めたのが分かった。
温かい、凄く綺麗な声が聞こえる。
子守唄?何だろう懐かしい様な…悲しい記憶?

『起きたのオーリ?』
オーリ?

『起きたのか?お主の名はオーリ、オーレリアだ。心で話せるな?』

ー私はオーリ?

『まぁ!可愛らしい声ね!私はオリジン、今日からオーリの母親よ。ママって呼んで頂戴?』

ーママ?私はどうなるんですか?

『他人行儀は嫌よ?敬語なんか使わないで?ね?オーリ?』
うっ!何か笑顔が怖い。

ーうん、ママ。

『今は先の事は考えずにスクスク育ちなさい。ここの事も自分の事もだんだん知って行けば良いわ。』
やっぱり何かあるのか?あの神の事だから何か今世もあるとは思っていたけど。
兎に角!今は赤ちゃん、早く大きくならないと!
そんな決心を密かに決意してると何か騒がしくなってきた。

『何だ?騒がしいな?』

『城の外かしら?』

『オリジン様ー!御子が出来たとは本当ですかー!』
ワラワラと精霊達が入って来た。
私が驚いていると、オリジン事ママが私の紹介を始めた。

『そうよ、子のこが私の子。オーレリアよ?皆んなもオーリを宜しくね?』

『オーリ!』

『『『『オーレリア様!!』』』
ワイのワイのと無数の精霊達がオーレリアを祝福した。
オーレリアはそれはそれは精霊達から可愛がられる事になる。
姫様と呼ばれオリジンとスルトに精霊達に溺愛される事となった。
出だしは捨て子だったが何だかんだ順調な事にオーリは少し不安を覚えたのだった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します

冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」 結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。 私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。 そうして毎回同じように言われてきた。 逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。 だから今回は。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...