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惑星エルリス
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しおりを挟む「ラファイ…すみません、俺は…少し頭を冷やして来ます。この場は任せます。」
クロードは自分が開けた天井から飛び立った。
クロードが飛び立ったのを確認するとラウが本来の姿で現れた。
ラウを初めて見る帝達は精霊獣の登場に戸惑っている。
『ラファイ、あ奴らを拘束しろ。少し話をしなければならぬ様だ。』
「分かった。炎魔法…焔の檻。」
三人を炎の檻に閉じ込めるとラウと帝達は部屋を移した。
『何処から話したら良いものか…そうだな、我がクロードと出会ったのはまだクロードが五つの時。両親に人買いに売られ逃げたが森の中を彷徨い魔物に襲われそうになっていた時だった。』
ラウは懐かしそうに、目を細めた。
『我は多くの魔力を保有するクロードと契約を交わした。』
帝達は黙ってラウの話に耳を傾けていた。
『クロードは産まれから恵まれては居らぬ。クロードの両親がクロードなや与えたのはボロボロの服と物置小屋、一日一回のスープのみ。何も知らないクロードに我は何でも教えた。魔法も魔力の制御も世界の事も。あれはクロードが十になった頃だったか…クロードは両親達が暮らす家を見に行った事があったのだ。クロードが見たのは母親…母親の腕の中には赤子が抱かれていた。』
「そんな…」
水帝は悲しい声を上げた。
『それを見たクロードは直ぐに逃げ帰って来た。幼子にはショックだったのだろうな?己は売られしかし、両親には新たな子が産まれていたのだから。しかし、クロードはショックの余り見逃したのだ。』
「何を?」
ラファイは問うた。
『うむ…クロードの両親は赤髪に茶色の瞳だった。しかし、クロードはどうだ?膨大な魔力を持って産まれ両親には全く似ていなかったのだ、想像出来よう?』
それを聞いて帝達は顔を顰めた。
『クロードは見逃した、赤子を抱く母親が全く笑っていなかった事、母親に抱かれた赤子の髪の色が自分と同じだった事に。』
「精霊獣様は何故総帝様にそれを教えなかったのじゃ?」
『教えた…包み隠さずな。それを聞いたクロードは家に急いだ。しかし、遅かった…我がその事実を教えるのが遅すぎたのだ。既に妹もクロードと同様に売られてしまった後だった。』
「何か…笑えないね。俺はさ実際総帝様は簡単に総帝になったと思ってたんだ。何処か馬鹿にした感情を持っていた。でも…俺も含め帝は殆どが貴族だ。俺達は恵まれていた。必要な教育を受け何不自由無く暮らしてきた。そんな俺達は総帝様の足元にも及ばない…俺は考えを改めるよ。」
風帝は後悔した様に俯きながら話した。
『クロードは近々両親に会いに行くだろう…ラファイよ、共に行ってやってくれ。』
「あぁ、わかった。」
『済まぬな…我がもっとしっかりしていればクロードの妹君を救えたかもしれぬ。さぁ、クロードが居ない今其方達にはまだ仕事が残って居るだろう?我はクロードの傍に行く。後は頼んだぞ。』
「「「「はい!」」」」
その後、王妃に加担した貴族は爵位を剥奪され国王は第二王子を王太子にすると宣言した。
それから王妃はヘルへ、第一王子と王女は公開処刑となった。
ガリル王国での一件はこれで方が着いたのだった。
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