うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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放心状態の二人に理事長のザイルは遠慮気味に話かける。

「あ、あの…私達の落ち度なので、責任は私達が…」
理事長は一層自分がナディアの説教を聞く覚悟でいた。
そこへまた電電雷魚が戻って来た。

「ザイル!!貴方も覚悟なさい!!私の可愛いクロードが香水臭い令嬢の餌食になったのだから貴方も説教よ!!良いわね!!」
言うことだけ言ってまた電電雷魚は去って行った。
今度は理事長のザイルが放心状態だ。
そんな三人を見てキリトは総帝様の母君はどれ程恐ろしいのかと想像を巡らせた。

「理事長…」

「分かって居ります、総帝様…」

「母の説教は長いです、しかも脱線するのでもう三人で潔く母の元へ行きましょう。」
三人は意気消沈でオズワルド公爵家に向かった。
オズワルド公爵家に着くと玄関の前でナディアが仁王立ちで待っていた。

「クローーーーード!!ラファイーーーー!!ザイル!!覚悟なさい!早く屋敷に入る!!」

「「「はい…」」」
応接室に通された三人はソファーには座らずナディアの前で正座をしていた。

「ザイル!貴方理事長の癖に何をしていたの?!見なさいこれが昨日からクロードに届いた縁談の数よ!!」
ナディアは物凄い厚さの髪の束をバシバシと叩いて見せた忌まわしい物を見る様な目で縁談の束を睨んでいる。
しかも同じ厚さの束の山が三つもある。
確かに凄い数だ。

「クロード!!貴方も貴方よ?!貴方は自分の顔を鏡で見た事も無いのかしら?!貴方の顔面偏差値は凄いのよ?!もう絶世の美男子なの!!自覚なさい!!天然もここまで来ると大問題ね!!」
怒られているのか褒められているのか分からない。

「ナディ…母さん、俺見たいな顔は普通に居ますし。ほらっ!きっとこの髪と瞳が珍しかっただけですよきっと。」
ニッコリとぶちかますクロードにナディアは青筋をたてた。
ラファイとザイルもこれ以上ナディアを逆撫でしないで欲しいと冷めた目でクロードを見た。

「馬鹿を言うんじゃありせん!!」
一際大きな声が応接室に響いた。
それに三人は縮こまった。

「クロード!!なら貴方の髪と瞳が珍しいと言うだけでこんなに縁談が来たと言うの?!馬鹿仰い!!それだけの理由でこのオズワルド公爵家に縁談を申し込む馬鹿が何処に居ると言うんですか!!男爵家、伯爵家、公爵家…殆ど年頃の娘が居る家から来てるのですよ!!はぁーもうっ!!どうしたらクロードに伝わるのかしら!!」
一枚一枚縁談の申し込みを投げ捨てながらナディアは叫んだ。

「ラファイエット!!貴方もクラウドに心配かけるんじゃありません!!」
クラウドはラファイの父親で国王だ。

「縁談が多くて捌き切れないと嘆いて居たわよ!!全く、ライの立場も考えなさい!!第一王子よりも第二王子の貴方への縁談が多いなんてライが可哀想じゃない!!弟は兄を立てる物よ?!」
ナディアの説教が1時間を超えた頃、応接室にウィリアムがヒョッコリ顔を出した。

「ナディア、その位にしたらどうだ?クロードに嫌われたくはないだろう?このまま続けたらクロードはきっとお前を避け…」

「ゴホンっ!!今日はこの位にしてあげるわ!!」
ナディアはカツカツとヒールを鳴らし応接室を出て行った。
残された俺達は痺れた足に悶絶したのだった。

「かなり堪えてるね、特に足が。」
ソファーに座る三人の前にメイドがお茶を置いた。

「ザイルも悪かった。」

「いや、良いんだ。総帝様と焔帝様を守れなかったのは私の責任だからね。しかし、ナディアさんは凄いね?私の妻よりも怖いよ。」
ハハハハと苦笑いするザイルにウィリアムも申し訳ないと苦笑いを漏らした。

「父さん俺達は一度エデンに帰ります。これ以上母さんに怒られたくありませんし、片付けなければならない事もありますから。理事長…申し訳ないのですが、俺とラファイは退学でお願いします。」

「そうか。」

「分かりました、その様に手続きをしておきます。」

「理事長ありがとうございました。またお世話になりますが、成る可く早く任務を終わらせますから。」

「分かりました、総帝様。」
クロードとラファイはエデンへと戻って行った。
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