うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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学園では未だ令嬢達が騒然としていた。
クロード達のクラスではキリトから二人は退学したと報告があったからだ。
異例の編入に速攻の退学であった。
この記録を撃ち破る者は後にも先にも居るまい。
実はクロードの家、つまりオズワルド公爵家の嫡男については前々から令嬢達の中で噂になっていた。
全く人前に姿を現さないオズワルド公爵家の嫡男は実は居ないとか、病弱で屋敷から出られないとか、顔に難ありでコンプレックスにより姿を現さないなど沢山の噂があったのだ。
それが急に学園に編入して来たと思えば絶世の美男子だった。
しかも編入翌日には退学と話題にならない訳がない。

「命短し、恋せよ乙女とは良く言ったものだけれど…貴女達、少し騒ぎ過ぎではなくて?令嬢に有るまじき行為ですわよ?淑女は何時でも冷静でなくてはなりません。」
騒然としていた令嬢達の前に堂々と現れたのはミハイル公爵家の令嬢、ミレイユ=ベル=ミハイルだ。
ミハイル公爵家はオズワルド公爵家に次ぐ権力を有している家柄だ。

「ミレイユ様…しかし、オズワルド様のお屋敷にはかなりの縁談が届いているとか?」

「そうですの?良いではないですか。縁談を送った所でオズワルド公爵家に見合う家柄でなくてはならないのです。そう簡単に縁談が結ばれる事は無いと思いますわよ?」
それを聞いた令嬢達は少し落ち着きを見せた。
かく言うミレイユ自身もオズワルド公爵家に縁談を申し込んだ一人だ。
家柄、美貌、教養を兼ね備えたミレイユは自信に溢れていた。
縁談が決まるなら自分だろうと、思い込んでいたのだ。
一目でクロードを欲しいと思ったミレイユ、本人に自覚はないがこれがミレイユの初恋だ。
ミレイユは学園の寮に帰ると物思いに耽る。
それはやはりクロードの事ばかり考える様になっていた。

「オズワルド様が笑ったらどんなに素敵な笑顔かしら?きっと私は倒れてしまいますわね?はぁ…退学してしまったなんて、残念ですわね。」
しかし、ミレイユは夏の休暇期間にオズワルド公爵家へクロードに会いに行こうと企んでいる。
きっとオズワルド様は笑顔で迎えてくれる筈、その頃には私とオズワルド様の縁談が纏まっているかもしれない。
ミレイユは真っ赤な顔で溜息を吐いた。
これが誰でもかかりうる、厄介な病…恋煩いと言う奴なのだろう。
しかし、翌日ミレイユに実家から手紙が届いた。
内容はオズワルド公爵家から縁談の断りの便りが届いたとの事だった。
ミレイユは手紙を握り潰し震えていた。

「まさか…断られるなんて。私の家はオズワルド公爵家に次ぐ家柄ですのよ?オズワルド様とは釣り合う縁談だった筈ですわ!!」
もう一度手紙を読むとオズワルド公爵家は縁談を全て断ったらしいと書いてあった。
それに少しミレイユは安心した。
まだクロードは誰のものでも無いのだ、まだミレイユにも可能性がある。

「まだ諦めませんわよ!夜会で会えないのであれば、屋敷に訪ねるだけですわ。」
ミレイユは実家に手紙を書き始めた。
それがまたクロードに波乱を呼ぶのだった。
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