うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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夜会から二週間、俺の前には凄く深刻な顔をした父さんが座っています。
父さんが来てから15分、全く話さない父さんに戸惑っていた。

「クロード…結婚する気はあるか?」

「はっ?!」
やっと話したかと思えばうちの父は何を言い出すんだろう。

「ありません。」

「だよな…はぁ…」
また黙り込む父さん、一体何があったのか。
突然俺の執務室に来てこれでは心配になる。
大体何時もの縁談の申し込みなら断ればいいだけの話だ。

「何がどうしたんですか?父さんおかしいですよ?」

「おかしくもなる!!王家からお前に縁談が来たんだ!!父さんどうしたら良いんだー!!」
とウィリアムは頭を抱えた。

「断ればいいじゃないですか?」

「お前簡単に言ってたくれるな。相手は王家だぞ?しかもお前の縁談相手は第一王女様だ。」
第一王女?確か名前はルイーザだったかと。

「一度だけで良いんだ、会って見てはくれねえか?公爵家の為だとは言いたくないが、相手が相手だ。オズワルド公爵家当主としては蔑ろには出来ないんだよ。」

「会うだけなら…父さんには恩がありますし。」

「そうか!!助かるありがとうクロード!!」

「で?何時ですか?」

「……明日だ。」

「はっ?」

「先方が出来るだけ早く会いたいと言って来てる。それだけ王女も早く手を打ちたいんだろう。お前に縁談が決まってしまう前にだ。」

「父さん、会うのは会います。でも結果は変わりませんけど良いんですか?」

「それは構わない。こっちは条件通り王女にクロードを会わせた事になるし、二人の間で縁談が破談になるならそれはそれだ。お前なら総帝の権限でどうにかなるだろ?大体お前は王家より身分は上なんだからな。」

「分かりました。」

「じゃあ明日迎えに来る、王城には一応俺とナディアも付き添うからな。時間は10之刻だ。」

「はい、準備しておきます。」
ウィリアムはホッとした様子で帰って行った。
クロードは会ったことも無い王女が何故自分に縁談を寄越したのか分からなかった。

ーコンコン…

「どうぞ。おや闇帝いらっしゃい。」
闇帝は茶葉の缶を持って入って来た。
俺が気に入ってから闇帝はこうして定期的に茶葉を持って来てくれます。

「丁度良いので一緒にお茶にしましょう。」

「はい…」
闇帝に貰った茶葉でお茶を淹れてソファーの方へ持って行き闇帝にも渡す。

「あの…するんですか?」

「えっ?あー…聞いていたんですか。」

「すみません…」

「いえ、良いんですよ。相手は王女様だそうです。会うだけですが、会って来ますよ。」

「そうです…か。僕は…」

「はい?」

「僕は総帝様の味方ですから!」
珍しくハッキリと言った闇帝にビックリした。
多分王族が相手なので心配してくれているのでしょう。

「闇帝ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。闇帝も忘れてますね?私達は王族よりも身分は上です。断ろうと思えば断れます。ただ相手が私が総帝だと知らないだけですから。」
ニッコリ笑うと闇帝も安心した様にお茶を飲み始めた。
その後、土帝やラファイが来て他の帝も勢揃いでティータイムをして午後をたのしんだ。
あなた仕事してるのかって今思いましたね?
ちゃんとしてますよ、仕事の合間のティータイムです。
勿論、ティータイムは俺の縁談の話で持ちきりでした。
ルイーザ王女は人前に出た事が無く謎が多いと言う事が分かりました。

「そう言えば夜会以来ラウ様とルナ様を見かけませんが、どうかされましたの?」
水帝が不思議そうに言う。
確かにラウは森に居る事もありましたが、ルナは何時も俺にベッタリでしたからね。

「ラウと一緒に森に行っています。夜会でかなり疲れた様で、森の泉で休んでます。」

「ルナ様に黙って縁談など大丈夫ですの?」

「うーん…後で何か言われると思いますが、大丈夫でしょう。」
もう分かるだろう、この縁談はルナの逆鱗に触れる事になるのだった。
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