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惑星エルリス
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しおりを挟む翌日、ゆくっくりラウと朝食を取りオズワルド公爵家へ向かった。
今日は休暇を取ったのでラウも連れてアリアと遊ぼうと思います。
玄関に転移すると安定のチャールズが出迎えてくれる。
「お帰りなさいませ、クロード坊ちゃん。おや、本日はラウ様もご一緒なのですね?」
「ただいま、チャールズ。今日はラウも連れてアリアと遊ぼうと思っているんです。」
「それはそれはアリアお嬢様がお喜びになりますね。アリアお嬢様は中庭に居ります、お呼びしますか?」
「はい、ラウと庭の方に居るので待ってます。」
「畏まりました、お連れ致します。」
チャールズは胸に手を当て、一礼するとアリアの元に向かった。
「ラウ、行きましょう。」
『我はクロードの妹と遊べば良いのか?』
「はい、アリアはもふもふが大好きですから直ぐにラウに懐くと思いますよ?」
『クロードの妹だから許そう。』
「お兄様~!!」
「アリア、走ると転びますよ!」
案の定アリアは躓いて転びそうになった。
そこにすかさずラウが寝転ぶとアリアはラウのもふもふのお陰で怪我をせずに済んだ。
「うわーーー!!もふもふ!!貴方はだぁれ?」
『我はラウだ。』
「お兄様!このトラさんお話が出来る!!」
『むっ、我はトラではない。』
「アリア、ラウは精霊王です。虎ではありませんよ。」
「ラウは偉いの?」
アリアはラウのお腹に顔を埋めながら言った。
『そうだ、我は偉いのだ。』
グルグルと喉を鳴らすラウは精霊王である威厳はどこにも無い。
「そうですよ、ラウは偉いのです。だからラウと仲良くして下さいね。」
「はい!!お兄様とラウは仲良しですか?」
『クロードは我の主だ。』
「まだアリアには難しいかもしれませんが、ラウと私は契約しています。仲良しですよ。」
「私もくいやくできる?」
「アリアがもっと大きくなってお勉強を頑張ればきっと出来る様になると思いますよ。アリアにはまだ見えていませんが、アリアの周りには沢山の精霊達が居るんですよ?」
「それ本当?!お兄様!!」
アリアは目を輝かせた。
「本当ですよ、アリアは精霊に愛されていますから。ねぇ、ラウ?」
『うむ、本当の事だ。』
アリアは目を細め一生懸命精霊を見ようとしている。
「お兄様、全然見えない…」
「まだアリアの力は弱いんです。これから少しずつ力をつけて行けば見える様になりますよ。」
「うん!!私頑張る!!」
そう言ってラウにガバッと抱き着くとアリアは動きをピタリと止めた。
「お兄様、なんでラウは私にも見えるの?」
アリアは頭の回転が早い子なのかもしれませんね。
「ラウは兄様と契約しているのでアリアにも見えるんです。アリアこっちに来て目を瞑って下さい。」
アリアは不思議な顔をしながらも目を瞑った。
アリアの肩に手を置くとクロードは自分の魔力を少しだけアリアの魔力に混ぜる。
「アリア目を開いて良いですよ。」
ゆっくりとアリアは目を開くと歓喜の声を上げた。
「うわぁぁぁあ!!お兄様、これが精霊さんなの?」
ワラワラとアリアに寄ってくる低位精霊達。
「そうですよ、ずっとアリアの周りにはこんなに沢山の精霊が居るんです。」
「お兄様ありがとう!!私おべんきょがんばるね!!」
クロードはアリアを優しく撫でた。
本当ならあまり力はつけて欲しくは無いんですけどね。
力を付けた愛し子のアリアを欲しがる者や国は沢山あるでしょう。
そんな、大人の汚い争いに可愛いアリアを巻き込みたく無いんです。
「アリア、あまり急いで大きくならないで下さい。」
クロードの声はラウの背に乗ってはしゃぐアリアには届かなかった。
夜は皆でディナーをし、夜中にクロードとラウはエデンへと戻った。
ラウはクロードの部屋に先に戻り、クロードは一度執務室に入った。
そこで違和感に気付く。
「誰かこの部屋に入りましたね。」
結界に綻びが出来ていた。
クロードが何時も執務を行う机は綺麗に整頓されていたが、机の真ん中に白い手紙の様な物が置いてあった。
この一通の手紙が今後物議を醸し出すのだった。
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