うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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五日後、漸くクロードが天幕から出て来た。
汗をかきフラフラになりながら。
倒れそになったクロードをラファイが直ぐに支えた。

「クロード!!」

「総帝様!!」
ラファイと土帝にクロードはニッコリと笑った。

「もう風帝は大丈夫ですよ。傷も治りました。土帝は風帝をお願いします。私は…少し休み…」
そのままクロードは眠ってしまった。
ラファイは素顔のままのクロードに焦り慌てて総帝のローブをかけてフードを被せた。

「俺は総帝様を部屋に運ぶ、後は頼む。」

「分かったわい。総帝様も無理をなさる。」
土帝はラファイに支えられて眠るクロードを見て眉を下げた。
五日も魔力を使い続ければ例え帝でも死んでしまうだろう。
流石は伊達に総帝ではないと言う事だ。
土帝はラファイ達を見送り天幕の中に入った。
そこには植物の蔓で出来たベットで眠る風帝がいた。
あんなに深かった傷が痕すら残らず治っていた。

「総帝様はどんな古代魔法を使ったのじゃ?」
植物魔法で治癒を行なったまでは土帝にも分かるが、風帝を中心に残る大きな魔法陣は何の魔法陣か分からなかった。
伊達に数百年生きている土帝にすら分からい文字で書かれていた。
土帝は考えるのを辞め、風帝を風帝の部屋へ運んだ。
風帝の部屋に行くと他の帝も待っていた。

「土帝!!風帝はどうですの?総帝様は?」

「質問が多いわい!兎に角風帝をベットに寝かせんと。」
風帝をベットに寝かせると水帝は丁寧に布団をかけた。
風帝は穏やかに眠ってる。

「風帝はもう大丈夫じゃ。総帝様がそう言っておった。総帝様は…眠っておる。五日も魔力を使ったんじゃ。」

「流石総帝様ですわね、私達が同じ事をしたら命がありませんわ。」

「お若いが伊達に総帝様の地位にいる訳では無いと言う事じゃ。それに今回で分かったじゃろ?」
水帝は首を傾げる。

「総帝様は我等が風帝の様になっても見捨てず助けてくれると言うかとじゃよ。何かあれば我等帝は前線で戦う事になるじゃろう。総帝様になら安心して背中を任せられると言う事じゃ。」

「そうですわね。風帝の事もあります。何も起きなければ良いのですが。」
帝達もクロードと同様に嫌な予感を感じていた。
風帝も帝の一角を担う者、決して弱くはないのだ。
それをあそこまで痛めつけられる者が存在するという事。
これからは常に警戒しなければならない。
土帝と水帝はクロードの元へ向かった。
クロードの部屋には闇帝と光帝も居り、帝が揃った。

「総帝様はどうだ?なかり無理をなさったじゃろ?」

「クロードは恐らく2,3日は目を覚まさないでしょう。」

「焔帝よ、お主は総帝様の幼馴染だと聞く。今回総帝様はどんな古代魔法を使ったんじゃ?儂は数百年生きて居るがあんな文字は見た事も無い。」
闇帝は土帝が数百年生きている事の方に驚いていた。

「ま、待って下さい。古代魔法を使える人は…居ないんじゃ…」
光帝は口篭りながらも言った。
光帝は古代魔法マニアでその手の本を沢山コレクションしている。

「じゃが総帝様は現に古代魔法と現代魔法で風帝を助けたのは事実じゃよ。」
光帝は歯を食いしばった。
自分はどんなに古代魔法を研究し、解読してもそこまでだった。
見た目は幼い光帝だがクロードよりも年上、そんな自分より若いクロードが古代魔法を使える事が悔しくて仕方なかった。
俯く光帝の頭に水帝が手をポンッと置いた、そんな水帝を見上げた。

「光帝、悔しいとか思っていたりするのでしょ?分かるわよ貴女の気持ちは私だって総帝様があんなに若いと知った時思ったもの。でもね、私達は帝の一角ってだけなのよ?その頂点の総帝様に敵う筈なんてないのよ。現に私達では風帝は救えなかったわ。帝に歳など関係ない、全ては力なの。」
光帝は頷いた。

「クロードは…」
ラファイが眠るクロードを見ながら口を開いた。

「クロードがどの程度古代魔法を扱えるかは俺も知らなねえ。でも分かってやってくれねえか?クロードはお前達帝が居ないと総帝として何も出来ないと言っていた。俺もクロードも確かに若い、でも…俺達、嫌、クロードにはお前達みたいな仲間が必要なんだ。俺はクロードに出来た初めての友、お前達帝はクロードに出来た初めての…仲間んだよ。」

「儂はとっくに総帝様を認めて居るけどのぅ?」

「私もよ、総帝様には敵いませんわ。だって私誰かの為に五日も魔力を使うなんて出来ませんもの。」

「僕も…総帝様が好きです。こんな僕を分かってくれた、歩み寄って…くれたんですから。」
闇帝は笑った。

「私は…総帝様が羨ましい、総帝様だと言うだけで凄いのに…古代魔法まで…」

「貴女は徐々に総帝様を認て行けば良いですわ。」

「はい…」

「皆…ありがとうございます。」

「クロード?!」

「「「総帝様?!」」」

ースー…

「寝てるのかよ…」

「寝言にしてはタイミングが良いのぉ?」

「良いんじゃなくて?総帝様が目覚めるのを待ちましょう。」

「嫌待ってる時間はねえ。」
土帝、水帝、光帝、闇帝はラファイを見た。
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