うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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ラファイは森で会ったクロウ=オブ=クロードの事を帝達に話した。

「クロウが言っていた土産と言うのが風帝の事だったんだ。」
帝達は顔を顰めた。

「でも風帝とて弱くありませんわよ?帝なのですから、風魔法に関しては彼の右に出る者は居ないのですもの。」

「だからだ、俺達を風帝の様に出来る力を持った者が居るという事だ。」

「なら総帝様なら…倒せる…」

「闇帝、総帝様ならやるだろうでもそれじゃ駄目なんだよ。」

「そうじゃ、現に今総帝様は動けんそんな時にそのクロウとやらが攻めて来てみぃ?この帝宮とて一環の終わりじゃよ?儂らが力を付けんといかんのじゃよ。」

「でも…どうやって…」

「闇帝よ、儂は何も個人で強くなれとは言っとらん。儂らは一人ではないのだぞ?そうよのぉ、少し昔の話をしようかのぅ?」
そう言って土帝は遠い昔を思うような顔をした。

あれはレジンスト歴2354年だった、儂はこの年に土帝に就任したのじゃ。
その代の総帝様は酷い者だった。
自分の力に酔い、儂ら帝達を己の駒としか見て居らなんだ。
その総帝様の代に魔物が徒党を組みこの帝宮に攻めて来たんじゃ。
結果は惨敗じゃった、総帝様は自分の力を示したくて敵に突っ込み、我等帝は総帝様を守る為に居る。
儂らも総帝様に続くしか無かった、一人先走った総帝様は敵大将に呆気なく殺られ儂ら帝も次々と命を落とした。
敵が去った後は酷いもんじゃ。
何とか命を取り留めたのは儂と闇帝だけじゃったのだから。
しかし、闇帝は二度と起き上がれない身体になってしまった。

「それから何代も総帝様を見て来たが…今回はちと違う総帝様じゃの。儂らを仲間として見て下さって居る。儂は忘れまいよ…あの魔物の大将の名を…奴はクロウ、クロウ=オブ=クロードじゃった。」

「何だと?!」
声を荒らげるラファイ。

「ならばまた魔物がここに攻めて来るって事ですの?!」

「うむ…しかし、前回はクロウは総帝様には接触して居らぬ筈じゃ。何の前触れも無く攻めて来たのじゃからな。今回の奴の行動は解せぬ。」

「だか、準備をするに越したことはないだろう土帝?」

「そうじゃのぅ…」
帝達は知らなかった、こうして話し合いをしている間に自室で眠っている筈のクロードの姿が消えて居る事に。
クロード失踪に帝達は慌て帝の総力を持って捜索網が敷かれたがクロードが見つかる事は無かった。
クロード失踪は帝宮のみで留め、極秘とされた。
クロードが生きている証拠があったからだ。
クロードの両親よウィリアムとナディアが持っているバングルの総帝の紋章は消えていなかった。
総帝が死ねばその紋章も消えてしまう、だからクロードは生きている。
ラファイは執務の合間を見てはクロードを探していた。
それから一年、クロードは帰る事は無かった。


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次章『人類存続』
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