60 / 125
人類の存続
2-3
しおりを挟むガライルのギルドマスターに密輸の件で書状を送ると事実の究明と抗議文のを撤回すると返答が来ました。
俺はカイテルを呼ぶと森の希少種や絶滅危惧種を内密に森の奥へと避難させる様に頼みました。
これで密輸など出来なくなりますね、問題解決です。
後は人買いを根絶やしにしたいのですが、中々根絶やしは難しいのが現状ですね。
需要があるから供給が生まれる。
貴族達が奴隷を望む限り潰しても潰しても人買いは現れるんです。
もう俺やグラディスの様な子供を増やしたくないのですがね。
「さて、壁の視察に行きましょうか?」
俺は土帝のいる森沿いに飛んだ。
そこは物凄い轟音と共に地面から次々に壁が生えて行っていた。
「うわー!凄いですね、流石土帝です。もうこんなに出来たんですね?」
「あら、総帝様。いらしていたの?」
「はい、水帝。どんな進み具合か視察に来たんですよ。凄いですね?」
「ええ、土帝ったら若い者にはまだ負けん!とか言って張り切ってますの。あのペースでずっと壁を作ってますわ。」
「えっ?土帝大丈夫ですか?少し心配ですね?」
「私も止めたんですよ、でも他の帝達も頑張って居るからと…」
「そうですか。」
土帝ガライルの気持ちは嬉しくもあり心配でもありますね。
「土帝!少し私と休憩しませんか?」
「おぉ、総帝様!来ておったのか?総帝様の誘いは断れないわい。」
俺は結晶魔法で椅子とテーブルを作り、カバンからティーセットや茶請けを出した。
「準備が良いですわね?まぁ、お茶請けまで。」
「休憩を兼ねて視察に来ましたからね、準備はバッチリですよ?茶葉は闇帝のお手製で疲れがとれますから、沢山飲んで下さいね。」
「ホッホッホッ!闇帝の茶は美味いですからなぁ。」
「はい、定期的に茶葉を分けて貰ってるんですよ。さぁ、どうぞ。」
土帝と水帝の前にお茶を出す。
「あら!本当に飲みやすいですわね!スッキリしていて私は好きですわ。」
水帝リナリアは闇帝のお茶を気に入った様でお代わりまでしていた。
土帝ガライルもお代わりを飲み終わるとサッサと作業に戻ってしまった。
「もう少し休んで欲しかったんですけどね?」
「やる気何だもいいんじゃないですの?この分だとかなり早く森沿いに壁が完成致しますわ。」
「確かにそうですね。」
クスリと水帝と笑い合う。
「総帝様はもうお戻りに?」
「はい、明日は闇帝と森の端まで行こうと思っていますので。」
「お気を付けて下さいね。」
「大丈夫ですよ、私の魔法と闇帝の魔法は相性が良いですからね。」
クロードは壁を後にした。
自室に戻り明日の準備をする、準備と言っても殆どないが最低限の必要な物をマジックバックに入れていく。
近頃ルナは森の泉に入り浸って居てあまり戻って来ない。
俺が黙って一年も居なくなった事がまだ許せない様だった。
そうそう、風帝の報告を忘れていたが風帝はクロードの治療を受けた後三日で目が覚めた。
その後もっと魔法などを磨く為に長期休暇をとり師匠の元へ行っている。
今週には帰って来る予定だと聞いた。
きっと風帝にも小言を言われるだろうとクロードは覚悟していた。
明日の偵察で思わぬ事が起きるとはクロードは思っても見なかった。
森の入口から森の端まで悠に600km以上ある。
クロードは何回かに分けて転移で向かう予定だ。
箒などで飛んでいたら何日かかるか分からない。
ド緊張している闇帝には酷な事だと判断した。
この日、クロードはいつもより早くにベットへ入ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる