うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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人類の存続

2-25

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ラウは雷帝達に成りうる者が住む村をを目指した。

『むっ?我から逃げて居るのか?』
ラウは高速で移動し、先回りした。

「あれ?追いつかれちゃった!」

「追いつかれちゃったね!」

『我は総帝様の命令で来た。お主達が雷帝に成りうるからだら。』
双子は顔を見合わせた。

「帝になるとお母さんが楽になる?」

「お母さん喜ぶ?」
コテンと首を傾げる双子はとても幼く見える。
本当にこの双子は雷帝になれるのかラウは不安に思った。

『兎に角、我をお主達の親の元へ連れて行け。』

「「うん。分かったー!」」
双子は駆け出す、ラウはそれに着いて行った。
双子が住むのはドラスタ王国東の端にある寂れた村だった。

「「ここだよー!」」
双子が指を指した家は…

『お主等、本当にこの家に住んで居るのか?』
寧ろ住めるのか?とラウは問いたくなった。

「「そうだよー!」」
双子に続いて家と言えるか謎な家に入った。
中は以外に綺麗になっていてテーブルに椅子、小さなキッチンに奥には双子のベットがありもう一つのベットには双子の母親らしき人間が寝ていた。

「アルト、ソルト…誰か来たの?」
ゴホッゴホッと咳をしながら母親は起き上がった。
ラウはノシノシと母親に近付いた。

「ひぃっ!!」
ラウを見た母親は悲鳴を上げた。
無理もない大きな虎のような生き物が現れたら誰でもそうなるだろう。

『我は総帝様の命令でここに来た、安心しろ食ったりしない。』

「えっ!総帝様ですか?」
母親はまさかと驚いている。

『そうだ、あの双子が雷帝に成りうる可能性があるのだ。』

「まさか!!アルトもソルトも普通の子です。雷帝なんて…」

『いや、あの双子は強力な魔力を持って居る。まだ可能性だ、そう簡単には帝にはなれない。』

「そうですか、私はこんな身体なのであの子達を宜しくお願いします。」
母親は頭を下げた。
帝になれなくとも王都に行けば子供達は毎日ご飯が食べられるだろうと母親は思ったのだ。

「「嫌だ!母さんを放っては行けない!僕達は行かないよ!!」」
良くもそこまで声が揃うものだとラウは関心しながらもどうしたものかと溜息を吐いた。

『母親が元気になり、一緒に王都に行くなら来るか?』
双子は「母さん元気になるの?」と首を傾げた。

「私の病は治らないとお医者様に言われました。だから…」
無理だと母親は力無く言った。

『ふむ、仕方あるまい。』
ラウはクロードに念話で事の経緯を話した。

『総帝様が来るそうだ。』

「えっ!」
母親は驚いた、まさかこんな所に来る筈が無いと思った。
しかし、直ぐにラウとは違う声が聞こえた。

「お待たせしました。」
それは紛れもなく総帝様のローブを来ていてフードの金の太陽のマークが本物だと語っていた。

「嘘…本当に総帝様。」

「はい、そうです。少し失礼しますね?うーん、肺を患って居るのですね?」
手を翳しただけで自分の病を言い当てた総帝に目を見開いた。

「お医者様には見せたのですか?」

「えっ?あっ、はい。」

「お薬は出されましたか?あれば見せて下さい。」

「はい…」
母親はベットの隣にある引き出しから薬を出した。
母親から受け取った薬を見てクロードは眉を寄せた。

「これで全部ですか?」

「はい、そうです。」
母親に処方されていた薬はその辺に生えている無害の草を乾燥させ粉にしたものだった。
苦いだけで何の効果も無い。

「そうですか、この薬を出したのはこの村のお医者様ですか?」

「そうです、ハリーさんと言ってとても優しいお医者様です。」

「優しい…ですか。本当に優しいお医者様だったらこんな薬は渡しませんよ?」

「えっ?!」

「これは薬ですらありません。その辺に生えている無害の草を乾燥させ粉にした物です。」

「嘘です!ハリーさんはそんな人ではありません!!もう私の病は治らないと少しでも楽になる様にと出して下さった薬です!!」

「尚更ヤブ医者ですね?貴女の病は治りますよ?」

「えっ?!そんな…」

「治しちゃいますね?」
クロードは母親の胸の前に手を翳し、治癒魔法をかけた。
母親は心地よい暖かな淡い緑の光に包まれた。

「治りましたよ、どうですか?」
母親は驚いた、もう胸の痛みも息苦しさも咳も出ない。

「「母さん治ったの?」」

「治りましたよ、これからは元気になるので安心して下さい。」

「総帝様、ありがとうございます。」
母親は深く頭を下げた。

「私の仕事ですから気にしないで下さい。それから…」
クロードはアルトとソルトの腕を掴み服をまくった。
そこには酷く殴打されただろう内出血がいくつもあった。

「これはどうしたんですか?」
母親は知らなかったのか驚いている。

「アルト!ソルト!それはどうしたの?!母さんが寝込んでいる時に何があったの?!」
すっかり元気になった母親は二人に迫った。

「母さんにご飯食べさせたくて…」

「僕達村の人の手伝いをしたり…」

「森で食べられる物を毎日さがしてたんだ。」

「では、その傷は村の人から受けたのですね?」
双子は黙った。
クロードにも分かっていふ小さな村だ総帝に告げ口などバレたは村八分だろう。

「大丈夫ですよ。貴方達もお母様も私が王都へ連れて行きますから安心して話して下さい。」

「「総帝様助けてくれるの?」」

「はい、私は総帝ですから民を守るが仕事なんですよ?」
双子はパッと笑った。

「村のおじさん達は手伝いをしても殆どお金をくれないんだ。」

「その変わりに叩かれる。」

「成程、分かりました。ラウ、水帝と闇帝を呼んで下さい。」

『承知した。』

「総帝様どうなさるのですか?」

「貴女と双子達には水帝と共に王都へ行って貰います。後は帝の仕事です。村人やお医者様とは話をしなければなりませんからね。」
母親は顔色を悪くした。

「総帝様!参りましたわ!」

「総帝様、何かありましたか?」
水帝と闇帝が現れた。

「水帝はこの家族を王都へ移住させて下さい。手続きも任せます。闇帝は私と残り村を調べます。」

「分かりましたわ。さぁ行きましょう。」

「総帝様、本当にありがとうございました。」

「「総帝様ありがとう!!」」
水帝が消えると闇帝に薬を見せた。

「これは?」

「この村の医者があの母親に出した薬です。」
闇帝は眉を寄せた。
闇帝は薬にもかなり精通している、但し危ない薬の方だが。
しかし、拘りは強く中途半端は許せなくこんな薬とも呼べないものを作る者は許せないだろう。
だから闇帝を呼んだのだ。

「これは…許せない…」
闇帝の怒りスイッチが入りました。
俺と闇帝は家を出て先に医者の所へ行く事になった。
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