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人類の存続
2-44
しおりを挟む次の日の朝男は叫び声を上げながら起きた。
クロード達はその声に驚き急いでテントに向かうと肩で息をいて恐怖に顔を歪めた男が居た。
「ぎゃぁぁぁあ!!助けてくれ!!何でもする!何でもするからよぉ?!」
頭を抱えクロード達に懇願する。
「五月蝿えなぁ、俺達はお前を助けただろうが。」
「自分の身体をよ~く見てご覧よ?」
ラファイとフールに言われ男は一瞬キョトンと間抜けな顔をすると自分の両手を見て、足を動かし歓喜の声を上げた。
「ある!!俺の手と足がある!!でも…何で?俺の手足はあの化け物に…」
「それならこの方に礼を言うんじゃな。お主の手足を再生してくれたんじゃよ。」
ガライルはクロードを指し男もクロードを見た。
男は何て美しい男なのだと思った、良く見れば他の男達もクロードには及ばずとも皆美男子だった。
「あっ、ありがとうございます!!このご恩は一生忘れません!!このご恩どう返せば良いやら…」
男は両手の平を擦り合わせてながら頭を下げた。
「ではその恩を今返して頂きましょうか?」
「へっ?今ですかい?」
「はい、何故貴方があんな所に連れて行かれあんな目に会ったのか?誰に連れて行かれたのか?ですかね。聞かせて貰えますか?」
また男の顔は恐怖に染まった。
余程恐ろしい目に会ったのだろう。
「分からねえ…気付いたら袋を被せられて彼処に居たんだ。」
「貴方を運んだ人が居る筈です、顔を見ませんでしたか?」
「後ろ姿しか見てねえ、背の低い茶髪の男だった。そんな事より人が…人が…」
五人はあの死体の山を思い出した。
「無理もないよね~、普通ならあの光景を見ればこうなるのが普通じゃない?」
「確かにそうじゃがなぁ、儂らも一々驚いても居られんじゃろ。その背の低い茶髪を探さんと行かんの?」
「手掛かりが少な過ぎんだろ?」
ラファイの言う通り、背の低い茶髪など探せば幾らでも出てくるだろう。
「貴方の名前は?何処の集落の人なんですか?」
クロードはスープを男に渡しながら聞いた。
「ありがとうございます。俺は南の集落の者で、名前は無いが集落の奴らからはキースって呼ばれてました。集落には嫁とまだ小せえ娘が居るんです。早く帰ってやらないと、俺の様になっちまうかもしれない!!」
南はあの穴があった場所だ。
集落の場所を聞くと穴があった場所から少し西に行った所に小さな集落が三つあるらしかった。
「ならキースを集落に送って行くとすかの?それから聞き込みしても良かろう?」
「そうですね、キースの家族も心配ですからね。」
キースはガライルと岩に乗りキースの村を目指した。
「彼処です!あの小さな集落が俺の集落だ!」
五人は集落の手前に降り立った。
「何か静かじゃねえか?何時もこうなのか?」
ラファイがキースに聞くと、キースは顔を青くさせた。
「まさか…」
急に集落の中へが駆け出したキースを五人は慌てて追った。
「おーい!俺だぁ!!帰って来たぞぉー!!サリ!!アンナ?!おーい!!」
しかし誰の返事も返って来なかった。
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