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領土奪還
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しおりを挟む「カイテル、この頃街で目撃されている青銀色の髪の女性を調べて貰えますか?楓だとは思えないのですが、気になります。帝達が全員目撃したと言うのも何か引っ掛かります。」
「分かりました。」
クロードは少しきな臭いと思っていた
。
「とうとう調べるのかよ?」
そこにラファイが入ってきた。
「ええ、おかしいと思いませんか?私達帝が全員目撃しているんです。」
「俺達にわざと見られる様にしてるって事か?」
「まだ分かりませんが、その可能性もあると思っています。」
「成程な、タイミングが良すぎるってのもあるな。」
それに最近クロウ=オブ=クロードが大人し過ぎる気がしますしね。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
ある廃屋…そこには三人の影があった。
「良いかい、君は楓だ。記憶も刷り込んだ、その様に振る舞うんだよ?」
「はい、マスター。」
「そろそろ帝の誰かが調べにやって来るだろうからね。楽しみだね、帝達はどんな顔をするだろう?」
「パパ楽しそうだね?」
「ふふ、分かるかいニナ?楽しみの後は何があると思う?」
「う~ん、分からないよ~。」
「まだニナには分からないだろうね。楽しみの後にはね、終わりが来るんだよ。」
「えぇ~!楽しい事終わっちゃうの?!」
「そうでは無い、ニナにも何時か分かる日が来るよ。私の様に長く生きれば生きる程、終わりが待ち遠しくなるものさ。」
「ふ~ん。僕はずっと楽しい方が良いな!!」
無邪気に笑うニナを見てクロウは笑った。
廃墟の窓から月を眺め思いに耽る。
やっと現れた、私に終わりを齎してくれる存在。
どれだけ待ち望んで居たか。
やっと終われる、やっと君の元へ行けるよニーナ。
あと少しだ、それまでは楽しませて貰おう。
「さぁ、明日はお楽しみだ。もう休もう。」
「はーい!」
「はい、マスター。」
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
翌日、カイテルは青銀色の髪を持つ女を探しに街に出ていた。
気配を消して店の影から街を監視すること三日目だった。
「あっ…」
カイテルは細い路地からまわりを確認しながら街に出てくるローブを着た人物に目を付けた。
フードからはみ出た髪は青銀色。
「これは…見つけてくれと言わんばかりですね…」
カイテルはクロードに念話で報告するとカイテルはその人物の後を追った。
暫く追うと人目に付かない裏路地へ入った所でカイテルは急ぎ声を掛けた。
「すみません。」
「えっ?はい?」
振り向いた女にカイテルは固まった。
間近で見た女は楓の生き写し、まるで楓がまだ生きている様な錯覚に陥りカイテルは思考が付いて行かなかった。
「あの…大丈夫ですか?」
「声まで…」
「えっ?」
「いえ、何でもありません。裏路地を女性一人で歩くのは危ないですよ?」
気を取り直して何とか会話を繋いだ。
さっきクロードに念話した時に直ぐに来ると言っていた。
何とか引き止めて置かないと、と思うのだが如何せんカイテルは口下手だった。
「あっ…道に迷ってしまって…」
「そうだったんですか?案内しますよ?取り敢えず此処を離れましょう。」
クロード様!早く来て下さい!!カイテルは内心叫んだ。
「それで何処へ?」
「あ、えっと…買い物に…」
「買い物ですか?でしたら…」
「お待たせしました。」
そこへクロードとラファイが現れた。
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