うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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領土奪還

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会議に向かうリナリアを見送った木蓮はまずキッチンを確認した。

「何も……無いわ……。」
木蓮はガックリと膝を付いた。
リナリアの部屋のキッチンは綺麗にされているが調理器具など一切無かったのだ。

「立派なオーブンとシンクはあるのにね、リナリアったら……。」
あとで買い揃えようと心に決める木蓮だった。つ


一方、帝会議では木蓮の事たがてれていた。

「僕は認めないよ!」

「これ、フール。頭ごなしに否定しても何も始まらんじゃろ?」
声を荒らげるフールをガライルが諌めた。
そんな話を雷帝の双子は不思議そうに眺めていた。

「そうよ、フール。私が木蓮を監視するのだからそれからでも遅くなくてよ?」

「でも……!!」

『だ~か~ら~言ってるじゃない!あの子は楓よ?間違いなくね!』
ルナは腰に手を当てふんぞり返った。

「ルナが言うなら……そうなのでしょう。」
ずっと黙っていたクロードが呟いた。
皆クロードの次の言葉を待っている。
しかし、クロードがそれ以上口を開く事は無かった……。
つまり会議室はお通夜状態な訳だ。

「まぁ……なんじゃ~、クロード様にも時間が必要じゃろ。な、なぁ、リナリア?」

「へ?え、ええ……そうですわね。」
急に話を振られたリナリアはガライルを睨むとガライルはふいっと顔をそらしたのだった。
その頃、クローはとある屋敷でニヤニヤしていた。

「パパ楽しいの?」

「ニナ、世の中何が起こるか分からない。だから楽しいのだよ?何の変化も無い日々など退屈だと思わないかい?」
ニナは良く分からないのか首を傾げている。

「まさか、楓に邪魔されるとはね……予想外だったよ。」
クスクス笑うクローは次はどうやって遊ぼうかと考え出した。
時は戻ってお通夜状態の帝会議。

「今はかえ……木蓮の事よりも領土の奪還です。今回片付いたのは食料問題のみ、今後は人口の増加を考えなくてはいけません。ラファイ、現状は?」

「はい、クロードが眠る前と今の人口は半分まで減っている。イリスの出生率も激減、魔力もかなり弱くなっている。」

「イリスの出生率も問題ですが、まずはやはり人口ですね。夜会でも開きますか?結婚率を上げ、子供が生まれれば私達で祝福しましょう。少しは効果があるのではないですか?」

「しかしのぉ、民はこの先の不安で結婚には消極的なんじゃ。特に男は結婚したとて妻子を養って行けるかも不確定じゃ。」

「なるほど、職場の確保と斡旋も必要だと?」

「そうですわね、未来に不安を抱けば自然と結婚から遠のくのは必然ですわ。」

「食料ドームで平民雇えばいーじゃん。」
フールがボソッと呟いた。

「確かに、育成は無理でも箱詰めや配給は任せても良いな。」
ラファイも顎に手を当て考える。
カイテルの負担も減り一石二鳥案件だ。

「では、食料ドームに雇い入れる準備を。ガライルとリナリアは来たの端の辺境の土を改善して下さい。民の自立の為にもそこは農村にしてみましょう。望む者には家を与え手解きを。」

「「「了解!」」」
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