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「は、ぁ……ッ、ぁあ、っんん、ふ……ぁ♡」
絡めた指先が震える。反らした喉、限界まで開いた太腿も。身体の奥深く、休みなく与えられる柔らかな性感に、真綿で首を絞められている心地になる。
「奥までしゃぶりついてる、そんなに気持ちいい? こうされるの」
からかうように訊ねて、先輩がゆっくり腰を引いた。ひとつひとつの動きを教え込むように襞を擦られて、滲み出る甘い痺れに爪先を丸める。剥き出しの神経を羽根で撫でられているようだった。突起で何度もイカされた時とは違う、さざ波めいた快感。
「っあ、ぁ……♡ きもち、ぃ、です……♡」
きゅんきゅんと締めつけるたびに鮮明になる先輩の形に、胸の奥が多幸感で満たされる。硬く反り返って、自分でも知らなかった奥深くまで私を征服する質量。掻き分ける角度がほんの少し変化して、濡れた先端で最奥を押し上げられると、内側から溶けてしまいそうだった。ぐち、ぐちゅと、濡れた音が身体の中で響いている。
「ぁあああ、ッ、ん……はぁ♡ おく、いっぱい……♡」
「面白いね、ずっとイッてるみたいだ。中はびくびくしてるし、子宮も自分から口開いてる」
膨らんだ粘膜に何度かノックされる内にとろとろになった子宮口が、鈴のように割れた先端に吸い付いているのがわかる。内側全体でぐねぐねと扱いて、襞を絡みつけるようにして、もっと欲しいとねだっている。授業で得た性知識が警鐘を鳴らしているのが遠く聞こえたけれど、蜜の海に溺れているような状況では意味をなさなかった。
「んん、んッ、ぁ♡ そこ、すき……ぃっ♡♡」
お腹側の感じるところをこりこりされると、腰がびくんっ♡と震えた。爪先から頭頂へと一息に波が走って、軽くイッたのだと気付く。
神経の集まったところを擦られるたび、一番奥を浅く突かれるたびに訪れる絶頂はどこまでも沈みこむ脱力を伴わない代わりに終わりがなくて、先輩が許してくれるまで、何度でもイカされてしまう。
「こうすれば理解できるよね、未央はここを可愛がられるのが好きで、嫌でも駄目でもないって」
「あ、ぁああ♡ はぁ、っ……ん♡」
「ほら、ちゃんと言ってみて。言わないとずっとこのままだよ」
戒めるような言葉と同時に柔く腰を揺すられた。媚肉を埋めた質量がひとつの襞も逃さず擦って、先端の段差で引っ掻いて、子宮口をこつんこつんと突き上げる。
緩慢で執拗な刺激に、気持ち良さと同じだけの苦しさが湧き上がる。思わず腰を浮かせるとお預けみたいに熱が遠のいて、堪らず首を横に振った。
「ぁ、駄目じゃ、なぃ……です、っ♡ わ、私のなか、ぜんぶ、先輩の……っ」
「俺の、なに?」
穏やかな問いかけが吐息ごと触れる。入り口の肉輪をくぐった先端が、ほんの少し深いところまで入ってくる。はくはくと収縮する子宮口をぴったりと塞がれると、何か考えるよりも先に悲鳴に近い声が喉から溢れた。
「あ”っ♡ せ、先輩、専用です♡ぁ、あなも……子宮、も……っ♡♡」
どうしようもなく恥ずかしいことを言っているのに、怖いほど胸が高鳴ってしまう。言葉にすると自分が本当に先輩のものになったみたいで、最奥まで受け入れた熱い質量をきゅう♡と締めつけた。全部あなたのものですと、粘膜全部で示すように。
浅ましく媚びた内側に、けれど先輩は柔らかい笑みを浮かべた。空いた手で私の頭を撫でて、湿り気を帯びた薄い唇を開く。
「こんな奥まできつく締めて、未央はお利口さんだね」
じゃあ、俺専用の子宮にいっぱい注いであげる。
言葉と同時に、ごちゅりと最奥を穿たれた。
「ひ、あ”っ……♡」
綻んだ子宮口を抉るような深く鋭い衝撃に、舌が浮いた。それまでの焦らすような緩慢な動きが嘘のような激しい律動についていけず、膝ががくがくと痙攣する。
根元ぎりぎりまで引き抜かれたかと思えば一気に最奥まで貫かれ、桃色の柔肉がしゃくりあげる。張りつめた粘膜でごつごつと突かれた最奥はすっかり口を開いて、より深いところが満たされる瞬間を求めて先端を呑み込み、搾り取るように蠢いた。
「あ”ううぅッ♡ ひっぁ、ん♡ おく、きてる……ッ♡」
「一番奥に出すから、腰逃さないで。全部飲まないと駄目だよ」
無意識にずり上がりそうになる腰を軽く打たれて、その刺激にすら背中をしならせる。中を掻き回し、抉り、狭く締まる穴を徹底的に征服した質量が唐突に動きを止めたと思った瞬間、乱れた呼気とともに熱塊が弾けた。
「あ”、あッ……!」
これ以上ないほど深いところで、びくびくと痙攣する獰猛な屹立。熱い奔流が噴き出して、ひくつく子宮に何度も叩きつけられる。
「は……っ、あ、ああぁッ♡ あつい、の、ぁ、いっぱい……♡♡」
信じられないほどの熱に内側を満たされて、啜り泣くような甘い声が唇から洩れた。長い時間をかけてたっぷり注がれたそれをなんとか奥に留めようとしたけれど受け止めきれず、萎えた質量が引き抜かれるのと一緒にこぷりと溢れさせてしまう。
「あーあ、全部飲めって言ったのに」
「ご、ごめんなさ……いっ♡」
垂れたそれを二本の指で押し戻されて、語尾が跳ね上がる。未だひくひく震えている泥濘の壁が、押し込まれた長い指に絡みつく。まだ足りない、もっと欲しいと訴えるように。
「あれだけクリと中でイッたのに、まだ足りないんだ。ガキみたいなおまじないなんてする割に、こういうことが大好きなんだね」
揃えた指に感じやすい粘膜を軽く押し上げられて鼻にかかった声を上げると、先輩が静かに顔を寄せた。ほとんど日の落ちた倉庫の中で見えるのはおぼろげな輪郭と、猫みたいな茶色の瞳だけ。暗闇の中で光る、肉食獣の双眸。
「心配しなくていいよ、これから俺が未央を可愛がるから。未央が満足できるまで、優しくいじめてあげる」
大事な恋人だからね、という囁きが蜜のように心に染み込むのと同時に、冷えた唇が重なった。
絡めた指先が震える。反らした喉、限界まで開いた太腿も。身体の奥深く、休みなく与えられる柔らかな性感に、真綿で首を絞められている心地になる。
「奥までしゃぶりついてる、そんなに気持ちいい? こうされるの」
からかうように訊ねて、先輩がゆっくり腰を引いた。ひとつひとつの動きを教え込むように襞を擦られて、滲み出る甘い痺れに爪先を丸める。剥き出しの神経を羽根で撫でられているようだった。突起で何度もイカされた時とは違う、さざ波めいた快感。
「っあ、ぁ……♡ きもち、ぃ、です……♡」
きゅんきゅんと締めつけるたびに鮮明になる先輩の形に、胸の奥が多幸感で満たされる。硬く反り返って、自分でも知らなかった奥深くまで私を征服する質量。掻き分ける角度がほんの少し変化して、濡れた先端で最奥を押し上げられると、内側から溶けてしまいそうだった。ぐち、ぐちゅと、濡れた音が身体の中で響いている。
「ぁあああ、ッ、ん……はぁ♡ おく、いっぱい……♡」
「面白いね、ずっとイッてるみたいだ。中はびくびくしてるし、子宮も自分から口開いてる」
膨らんだ粘膜に何度かノックされる内にとろとろになった子宮口が、鈴のように割れた先端に吸い付いているのがわかる。内側全体でぐねぐねと扱いて、襞を絡みつけるようにして、もっと欲しいとねだっている。授業で得た性知識が警鐘を鳴らしているのが遠く聞こえたけれど、蜜の海に溺れているような状況では意味をなさなかった。
「んん、んッ、ぁ♡ そこ、すき……ぃっ♡♡」
お腹側の感じるところをこりこりされると、腰がびくんっ♡と震えた。爪先から頭頂へと一息に波が走って、軽くイッたのだと気付く。
神経の集まったところを擦られるたび、一番奥を浅く突かれるたびに訪れる絶頂はどこまでも沈みこむ脱力を伴わない代わりに終わりがなくて、先輩が許してくれるまで、何度でもイカされてしまう。
「こうすれば理解できるよね、未央はここを可愛がられるのが好きで、嫌でも駄目でもないって」
「あ、ぁああ♡ はぁ、っ……ん♡」
「ほら、ちゃんと言ってみて。言わないとずっとこのままだよ」
戒めるような言葉と同時に柔く腰を揺すられた。媚肉を埋めた質量がひとつの襞も逃さず擦って、先端の段差で引っ掻いて、子宮口をこつんこつんと突き上げる。
緩慢で執拗な刺激に、気持ち良さと同じだけの苦しさが湧き上がる。思わず腰を浮かせるとお預けみたいに熱が遠のいて、堪らず首を横に振った。
「ぁ、駄目じゃ、なぃ……です、っ♡ わ、私のなか、ぜんぶ、先輩の……っ」
「俺の、なに?」
穏やかな問いかけが吐息ごと触れる。入り口の肉輪をくぐった先端が、ほんの少し深いところまで入ってくる。はくはくと収縮する子宮口をぴったりと塞がれると、何か考えるよりも先に悲鳴に近い声が喉から溢れた。
「あ”っ♡ せ、先輩、専用です♡ぁ、あなも……子宮、も……っ♡♡」
どうしようもなく恥ずかしいことを言っているのに、怖いほど胸が高鳴ってしまう。言葉にすると自分が本当に先輩のものになったみたいで、最奥まで受け入れた熱い質量をきゅう♡と締めつけた。全部あなたのものですと、粘膜全部で示すように。
浅ましく媚びた内側に、けれど先輩は柔らかい笑みを浮かべた。空いた手で私の頭を撫でて、湿り気を帯びた薄い唇を開く。
「こんな奥まできつく締めて、未央はお利口さんだね」
じゃあ、俺専用の子宮にいっぱい注いであげる。
言葉と同時に、ごちゅりと最奥を穿たれた。
「ひ、あ”っ……♡」
綻んだ子宮口を抉るような深く鋭い衝撃に、舌が浮いた。それまでの焦らすような緩慢な動きが嘘のような激しい律動についていけず、膝ががくがくと痙攣する。
根元ぎりぎりまで引き抜かれたかと思えば一気に最奥まで貫かれ、桃色の柔肉がしゃくりあげる。張りつめた粘膜でごつごつと突かれた最奥はすっかり口を開いて、より深いところが満たされる瞬間を求めて先端を呑み込み、搾り取るように蠢いた。
「あ”ううぅッ♡ ひっぁ、ん♡ おく、きてる……ッ♡」
「一番奥に出すから、腰逃さないで。全部飲まないと駄目だよ」
無意識にずり上がりそうになる腰を軽く打たれて、その刺激にすら背中をしならせる。中を掻き回し、抉り、狭く締まる穴を徹底的に征服した質量が唐突に動きを止めたと思った瞬間、乱れた呼気とともに熱塊が弾けた。
「あ”、あッ……!」
これ以上ないほど深いところで、びくびくと痙攣する獰猛な屹立。熱い奔流が噴き出して、ひくつく子宮に何度も叩きつけられる。
「は……っ、あ、ああぁッ♡ あつい、の、ぁ、いっぱい……♡♡」
信じられないほどの熱に内側を満たされて、啜り泣くような甘い声が唇から洩れた。長い時間をかけてたっぷり注がれたそれをなんとか奥に留めようとしたけれど受け止めきれず、萎えた質量が引き抜かれるのと一緒にこぷりと溢れさせてしまう。
「あーあ、全部飲めって言ったのに」
「ご、ごめんなさ……いっ♡」
垂れたそれを二本の指で押し戻されて、語尾が跳ね上がる。未だひくひく震えている泥濘の壁が、押し込まれた長い指に絡みつく。まだ足りない、もっと欲しいと訴えるように。
「あれだけクリと中でイッたのに、まだ足りないんだ。ガキみたいなおまじないなんてする割に、こういうことが大好きなんだね」
揃えた指に感じやすい粘膜を軽く押し上げられて鼻にかかった声を上げると、先輩が静かに顔を寄せた。ほとんど日の落ちた倉庫の中で見えるのはおぼろげな輪郭と、猫みたいな茶色の瞳だけ。暗闇の中で光る、肉食獣の双眸。
「心配しなくていいよ、これから俺が未央を可愛がるから。未央が満足できるまで、優しくいじめてあげる」
大事な恋人だからね、という囁きが蜜のように心に染み込むのと同時に、冷えた唇が重なった。
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