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温泉街
魔物の巣1
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今日は魔物の巣へ潜る。ブリーフマンは旅支度を済ませて宮殿の地下へと向かった。階段を降りると大きな扉があり、他の場所とは違う雰囲気を醸し出している。いかにも魔物の巣って感じだな。
「おい。お前ら俺に一声ぐらいかけてから行けよ」
「あぁすまん。てか王様は怪我治ったんですか?」
「怪我させた張本人がそれを言う!? まぁこの宮殿の医療魔法は優秀なのでね」
「そうでしたか。お大事にして下さい。では俺はもう行くのでこれで失礼します」
「ああ、気を付けてな。それとこれを渡す為に此処に来たのだ。ほれ」
王様の手には重そうな袋がしっかりと握られていた。ブリーフマンは王様からその袋を受け取り中身を取り出してみる。すると中に緑や青に輝く石が詰め込まれていた。
「こ、これって魔力石じゃないですか」
そう中には魔力石と呼ばれる転移結晶や回復結晶などが入っていたのだ。転移結晶はギルドでよく見かけるがギルド以外で手にする事は難しく1つで100ゼノもする。100ゼノは1000万セル程度の価値があり貴族でも買うか迷うほどの値段だ。
「こんなの頂けませんよ」
「いいんだ、受け取ってくれ。俺はこれを機に改心するつもりだからな」
「はぁ、そういう事なら…どうせ断っても受け取るまでこのやり取りを続けるつもりですよね」
「はっはっは、よく分かっておるではないか。では私もこれで失礼させてもらう。本当に気を付けるんじゃぞ。そこの敵は強いからな。危なくなったらその転移結晶で此処へ戻ってこい。では」
「ありがとうございます。いい王様じゃないですか」
「そうかそうか。これもお前らのお陰だがな」
俺達は王様に一礼し大きな扉を豪快に開けた。
「では王様、行って参ります」
「必ず戻って来るのだぞ」
俺達は結界魔法を解き入り口へと向かった。そこには奥へと続く長い階段があり変に緊張感が漂っていた。ブリーフマンは一歩、また一歩と警戒しながらゆっくりと魔物の巣へ足を踏み入れた。
___________________________________
魔物の巣の中は結構暗く前がなかなか見えない為に今はドラゴンの剣を纏っている炎を松明代わりにしている始末である。シスタさんすみません。
俺達は剣から出る微弱な炎の明かりを元に階段を一歩一歩慎重に駆け降りる。それにしても階段長いな。そのうち頭丸刈りの野球部達が此処で階段ダッシュしちゃうんじゃないの。
ようやく階段を降りきったその場所はさっきとは別の場所のように明るくその辺には見たこともないモンスターがいっぱい。何これ、モンスターの集会場ってほどモンスターが集まって来た。これはヤバい雰囲気が・・・俺の危険察知センサーがビンビン鳴ってる。
ドワーーーーーーー
一気に襲いかかって来た。やっぱりこうなる。
「うわーーー!逃げるぞ、ピナ早くッ!」
「・・・うぅ、何でブリーはいつもこうなるの? ・・・」
「それはこっちの台詞だーぁぁぁあああああ、もうそこまで来てる。ヤバいって、ヤバいって」
「・・・ブリーこれ・・」
「あっ、ありがとう。なんでピナはそんなに落ち着いてる訳!」
ピナは冷静に危険を察知しブリーフマンがいつもブリーフを入れているポケットから黄色のブリーフを取り出した。
「黄色い閃光 ブリーフ」
ブリーフマンは雷を纏い必死で逃げる。いや、待てよ。俺のスキルに魔王の恩恵があるからそれなりにステータスが上がってるんじゃ? ステータスカードを見たが全然上がっていない。そう魔王の恩恵でステータスが上がるのは一体分だけ。効果の複重はされない。つまりあの中で一番強いモンスターと同じステータスになるだけ。
ブリーフマンもうすうす気ずいていたものの此処でそれを知るのはきつかった。
「くそっ。こうなったらやるしかない」
「燃やし尽くす豪快な炎弾 爆裂し此処に炎火の咆哮を上げよ ブリーフ」
頭上に大きな炎が現れ敵の集団へと降り注ぐ。数百体ほどいたはずの集団を炎が丸々包み込み爆裂する。
ドゴーーーン
魔物の巣が揺れる程の轟音が鳴り響き目の前には焼けただれたモンスター達がピクピクしている。なんか可哀想。凄惨な戦いが此処で起こったかのように魔物の巣がボロボロと崩れ始めた。ん? なんか嫌な予感が・・・
ズゴゴゴゴォォォォ
「うわーーーーー!何で! 何でこうなるの!?」
「ブリー落ち着いて」
ピナは冷静にブリーフマンの魔力を回復する。
「あっありがとう。てか何でピナはそんなに落ち着いてられるの!?」
「・・・どうせブリーが守ってくれる。・・・ブリー信じてる」
か、可愛い。ってそんな事言ってる場合じゃない!
「黄色い閃光 ブ・・」
ブリーフマンは突然の浮遊感に襲われた。ブリーフマン達の床が崩れ落ちたのだ。
「ぎゃああぁぁぁぁ。おち、落ちるぅぅぅ!」
ブリーフマンは咄嗟にピナを抱え込み自分を下にする。
ドーーーーーーーン!
と何もない空間に響き渡った。同時にブリーフマンの背中に激痛が走った。がピナの回復魔法ですぐ治してもらい傷は完全に消え失せた。
「ここは何処だ?」
「魔物の巣」
「そうですね。そんな冷静に言わないでくれます」
「ブリー・・・うるさい」
「はい、すいません」
それにしても大分落ちたな。どうやって地上に戻ろうかな?
「おい。お前ら俺に一声ぐらいかけてから行けよ」
「あぁすまん。てか王様は怪我治ったんですか?」
「怪我させた張本人がそれを言う!? まぁこの宮殿の医療魔法は優秀なのでね」
「そうでしたか。お大事にして下さい。では俺はもう行くのでこれで失礼します」
「ああ、気を付けてな。それとこれを渡す為に此処に来たのだ。ほれ」
王様の手には重そうな袋がしっかりと握られていた。ブリーフマンは王様からその袋を受け取り中身を取り出してみる。すると中に緑や青に輝く石が詰め込まれていた。
「こ、これって魔力石じゃないですか」
そう中には魔力石と呼ばれる転移結晶や回復結晶などが入っていたのだ。転移結晶はギルドでよく見かけるがギルド以外で手にする事は難しく1つで100ゼノもする。100ゼノは1000万セル程度の価値があり貴族でも買うか迷うほどの値段だ。
「こんなの頂けませんよ」
「いいんだ、受け取ってくれ。俺はこれを機に改心するつもりだからな」
「はぁ、そういう事なら…どうせ断っても受け取るまでこのやり取りを続けるつもりですよね」
「はっはっは、よく分かっておるではないか。では私もこれで失礼させてもらう。本当に気を付けるんじゃぞ。そこの敵は強いからな。危なくなったらその転移結晶で此処へ戻ってこい。では」
「ありがとうございます。いい王様じゃないですか」
「そうかそうか。これもお前らのお陰だがな」
俺達は王様に一礼し大きな扉を豪快に開けた。
「では王様、行って参ります」
「必ず戻って来るのだぞ」
俺達は結界魔法を解き入り口へと向かった。そこには奥へと続く長い階段があり変に緊張感が漂っていた。ブリーフマンは一歩、また一歩と警戒しながらゆっくりと魔物の巣へ足を踏み入れた。
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魔物の巣の中は結構暗く前がなかなか見えない為に今はドラゴンの剣を纏っている炎を松明代わりにしている始末である。シスタさんすみません。
俺達は剣から出る微弱な炎の明かりを元に階段を一歩一歩慎重に駆け降りる。それにしても階段長いな。そのうち頭丸刈りの野球部達が此処で階段ダッシュしちゃうんじゃないの。
ようやく階段を降りきったその場所はさっきとは別の場所のように明るくその辺には見たこともないモンスターがいっぱい。何これ、モンスターの集会場ってほどモンスターが集まって来た。これはヤバい雰囲気が・・・俺の危険察知センサーがビンビン鳴ってる。
ドワーーーーーーー
一気に襲いかかって来た。やっぱりこうなる。
「うわーーー!逃げるぞ、ピナ早くッ!」
「・・・うぅ、何でブリーはいつもこうなるの? ・・・」
「それはこっちの台詞だーぁぁぁあああああ、もうそこまで来てる。ヤバいって、ヤバいって」
「・・・ブリーこれ・・」
「あっ、ありがとう。なんでピナはそんなに落ち着いてる訳!」
ピナは冷静に危険を察知しブリーフマンがいつもブリーフを入れているポケットから黄色のブリーフを取り出した。
「黄色い閃光 ブリーフ」
ブリーフマンは雷を纏い必死で逃げる。いや、待てよ。俺のスキルに魔王の恩恵があるからそれなりにステータスが上がってるんじゃ? ステータスカードを見たが全然上がっていない。そう魔王の恩恵でステータスが上がるのは一体分だけ。効果の複重はされない。つまりあの中で一番強いモンスターと同じステータスになるだけ。
ブリーフマンもうすうす気ずいていたものの此処でそれを知るのはきつかった。
「くそっ。こうなったらやるしかない」
「燃やし尽くす豪快な炎弾 爆裂し此処に炎火の咆哮を上げよ ブリーフ」
頭上に大きな炎が現れ敵の集団へと降り注ぐ。数百体ほどいたはずの集団を炎が丸々包み込み爆裂する。
ドゴーーーン
魔物の巣が揺れる程の轟音が鳴り響き目の前には焼けただれたモンスター達がピクピクしている。なんか可哀想。凄惨な戦いが此処で起こったかのように魔物の巣がボロボロと崩れ始めた。ん? なんか嫌な予感が・・・
ズゴゴゴゴォォォォ
「うわーーーーー!何で! 何でこうなるの!?」
「ブリー落ち着いて」
ピナは冷静にブリーフマンの魔力を回復する。
「あっありがとう。てか何でピナはそんなに落ち着いてられるの!?」
「・・・どうせブリーが守ってくれる。・・・ブリー信じてる」
か、可愛い。ってそんな事言ってる場合じゃない!
「黄色い閃光 ブ・・」
ブリーフマンは突然の浮遊感に襲われた。ブリーフマン達の床が崩れ落ちたのだ。
「ぎゃああぁぁぁぁ。おち、落ちるぅぅぅ!」
ブリーフマンは咄嗟にピナを抱え込み自分を下にする。
ドーーーーーーーン!
と何もない空間に響き渡った。同時にブリーフマンの背中に激痛が走った。がピナの回復魔法ですぐ治してもらい傷は完全に消え失せた。
「ここは何処だ?」
「魔物の巣」
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