『ブリーフスキル』実は最強でした

なまぱすた 気味磨呂

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ギルド大国

宮殿~暴走~

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「逃げてんじゃないよ!」

「う、うわー!」

ブリーフマンの足下が崩れ落ちる。ブリーフマンは緑のブリーフを取り出した。

「風よ、我が下に来たれり ブリーフ」

ブリーフマンは上昇気流に乗っかり何とか難を逃れた。

 先ほどからブリーフマンは防戦一方で全く攻撃出来ていなかった。頭脳戦やら何やら言っていたが俺はもともと頭脳派じゃないんだよ! チノリは何事も先を考えうまい具合に攻撃してくる。

「はぁー!」

炎の魔力弾が飛んで来る俺は上に上がって避けたのだがチノリは笑っていた。何がおかしい?

「その魔力弾はね、空気より質量を軽くしたの」

なっ!? 炎は上昇気流に乗りこちらに向かって来た。やばい、俺は上昇気流を解き地面に転がり落ちた。生死の境目だったから無茶な判断をしたが今は相当の怪我をおっている筈だ。だがアドレナリンが出ているせいか痛みを感じない。俺はそそくさに立ち上がりチノリ方を見る。まだチノリは笑っていた。今のも作戦の内なのか? すると頭上で雷鳴が轟いた。まさか!

「ふふ、君の気流を逆手に取らしてもらったよ」

「雷雲を作った所でどうやって操るんだ? 雷の直接操作は無理の筈だ」

チノリはニヤーっと不適な笑みを浮かべて詠唱を始めた。

「土砂の防壁 凝結し鉄と化せ」 

鉄の鎧フェルム・アーミス

すると俺の体が鉄の鎧で覆われていく。

「直接操作は出来なくても操る事は出来るよね。ふふふ」

「ま、待て。こんなの、」

「何だって? 聞こえないよ。じゃーね、楽しかったよ」

すると雷が俺の頭上に落ちる。

バチーーーン!

 すごい音が鳴り響いた。周りに衝撃波がはしる。鉄はいまだにバチバチと雷を纏っている。

「少しやり過ぎたかな。まだ雷がバチバチしてるし、ん? まだ電撃が走ってる?」

鉄を纏っていた電撃は次第に大きくなり鉄の鎧が剥がれていく。

「そんな馬鹿な! あの電撃だぞ。あれで人間が生きれる筈が・・」

そこにはブリーフマンが立っていた。しかもブリーフを頭に被ったダサい状態で。

「なっ? 何で生きてる。しかも何でいつも頭にブリーフ?」 

「俺は何処かにブリーフ羽織らないとスキル使えないんだよ」

「だ、だけどブリーフの色変えたからってそんな生き残れる筈がなかった」

俺はあの時のチノリのように不適に笑みを浮かべた。

「このブリーフは雷魔法が使えるんだよ、それがどういう事か分かるな? ふん」

「あぁそんな事は見た感じから分かる! なんであの両の電撃を食らって電撃が溢れださないんだ?」

「え? ええ?」

「そんな事も分からず電気を上乗せしたのか馬鹿者!」

バチバチとブリーフマンから電気が溢れだした。

「や、やばい。電撃の暴走だ!」

ブリーフマンから溢れだした電撃があちらこちらに走る。電撃が当たる度に壁がくだけ散る。

「何をやってんだよ、それでもお前は頭脳派か!?」

「俺はもともと頭脳派何かじゃねー。そして戦闘に向いてない!」

「当たり前だ、こんな無茶するやつが頭脳派で冒険者な分けない! このブリーフ変態!」

そういえばブリーフについて馬鹿にされたのはあの時以来だな。ふと甘酸っぱい記憶がよみがえる。

 俺は玄関を開け学校に行こうとしたその時

「やーい、お前のブリーフ、ぶっりぶりー」

今こうして考えるとあいつらが何を言っていたのか分からないな。うん、あいつらは底辺だ。そして俺はブリーフマスター、かっこいい!

「おい、何考えてんだ! そんなブサイクなホケーとした顔してんじゃないよ! 今どんな状況か分かってんのか!?」

チノリさんの怒声でやっと我に帰った俺は目の前の光景にビックリする。

「うわわわーー! ちょ、やばいです。チノリさん!」

「知っとるわ。全くお前といると調子狂うわ、ほんと!」

「そ、そういう事じゃなくて! うわーーー」

その時壁の亀裂が悪化して支えきれなくなった天井が落ちて来た。

「全くうるさいわ! て、うわーーーー!」

チノリさんの頭上に天井が降りかかる。大丈夫だろうか? まぁとにかく勝利した?

 だがまだ電撃の暴走は続いている。バチーーーンと色々とやばい音がした。同時にうわっと聞こえた気が?

「何すんだ! てか見えてんのか?」

何処からか声が聞こえた。確かこの声は…そうだ! マギだ!

「あの、全く見えてないんですが」

「そうか、じゃお前俺と戦え。こいつはもう死んだ」

そこにはピナが無残に倒れている。

「ぴ、ピナ! お前!」

「は、無駄だって。てことでこっちから行くぜー」

すると俺は頬を殴られた。だが誰に殴られたか分からない。

「あわわわ、うー」

バタンと後ろで声がした。後ろでは青年の男が丸焦げになり倒れていた。

「す、すみません! 巻き込んじゃいました?」

「は、俺の負けだよ」

「はい? 何の事です?」

「俺はマギだよ、マギ。ほれ記憶戻してやるから」

俺の頭に一気に記憶が入る。何で? 俺は今さっきまで忘れていたのか? とにかく勝利したからいいか。

「ピナ! 大丈夫! じゃないよな」

「ブリー! ありがとう!」

「おぉ、ピナ」

ピナが感激したのか抱きついて来た。

「あわわわ、うー」

「あ、ピナ」

「ブリー、嫌い」

ごめんなさい。ほんと使えない奴です。アイギスさんは大丈夫かな? 

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