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第一章 マグメル編 マグメルのダンジョン経営
クユンシーラの解放
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祠のダンジョンにつながる石碑付近──
石碑の周りに白い霧が立ちこめると、いっせいにノームたちの大歓声が湧きあがった。彼らはエルフたちを罠にはめた後、マグメルが来るのを今か今かとを持ちわびていたのだ。
「お、マグメル! 待っておったぞ。その様子じゃとうまくいったようじゃな」
「ああ、おかげでうまくいった。約束通りエルフたちを仕留めたよ」
マグメルは担いでいた一体のエルフを石碑のそばに降ろした。ノームたちから小さなどよめきが起こる。
「今からここにあと四体持ってくるから、クユンシーラのところに運んでくれないか? 大丈夫、強力な魔法で眠っているから」
「お、おう、任せとけ!」
マグメルが霧に消えていくのを見届けた後、ノームたちは四人掛かりでエルフを担ぎあげ、石碑から祠のダンジョンに入っていった。
▫️
クユンシーラは台座に運ばれてきた五体のエルフを神妙な面持ちで見つめていた。薄暗く静かな空間に、天井から滴る雫が落ちて弾ける音だけが響いていた。
しばらく黙ってその様子を見ていたマグメルだが、待ちきれずにその静寂を破った。
「さあ、これで約束の五体が揃った」
はっと我に返ったクユンシーラはマグメルに向きなおった。
「マグメル。危険な依頼だったにも関わらず、本当にありがとうございます」
深々と頭を下げるクユンシーラ。美しい銀色の長い髪が絹のようにさらりとなびいた。マグメルはその髪の隙間に見える青白い頰に一筋の涙が伝っているのに気がついた。
「これは君の助言とノームたちの協力があったからこそ。お礼はいらないよ」
「ありがとうございます……」
「礼儀正しいんだな、君は。ところで、これから何をすればいい? 君はこいつらの血で台座を汚すと言っていたけど……」
「はい、彼らの命に代わるほどの血でこの台座を満たしてください」
「つまり、殺せということだね」
「……はい」
「ノームたちは台座から降りてくれ」
ノームたちが台座から降りると、マグメルは躊躇せずに持っていたボーンナイフで五人のエルフの首筋を掻き切っていった。エルフたちは口と首筋から大量の血を吹き出し、芋虫のようにのたうちまわって絶命した。
ノームたちは目を背けていたが、クユンシーラとマグメルだけはその様子を噛みしめるように見つめていた。
「これで──」
マグメルが口を開きかけたとき、台座全体が青い光を放った。マグメルはとっさに台座から飛び降りる。
クユンシーラを繋いでいる鎖の紋様も次々に光りだし、その紋様は台座にも円を描くように現れていった。
円形の台座の上に描かれたのは複雑な術式の魔法陣。いくつもの魔法陣が描かれては次々と浮き上がっていき、幾十もの魔法陣が重なって青く光る円柱を形作っていく。
「こ、これは……嬢、大丈夫か!」
ノームたちが心配そうに台座の近くまで駆け寄る。クユンシーラはノームたちに無言で頷いた。
魔法陣、台座、鎖の全ての紋様が力強く光ると、その青く光る円柱の空間はガラスが割れたように飛び散った。
「嬢!」
「嬢、大丈夫か!?」
ノームたちが次々に声をかけていく。マグメルは腕組みをしたままじっとその様子を見守っていた。
しばらくすると、粉々になって霧散していく空間の破片の中から、クユンシーラがゆっくりと姿を現した。
「ノームたち……心配かけましたね。私は大丈夫です」
ノームたちは口々に喜びを表すが、クユンシーラの姿が明らかになるにつれて口ごもるのであった。
「嬢! その体……」
クユンシーラの長い髪は風もないのに逆立ち、全身には青色の紋様が浮き出ていた。その微かに光る紋様は形を変えながら複雑な術式や魔法陣のような模様を描いていた。
クユンシーラは自分の体を確かめるように見まわした。
「……これが私の本来の姿。この青い紋様は……魔導紋様……姉さん、兄さん」
クユンシーラは両手で自分の体を抱きしめ、人目はばからず泣き崩れた。その慟哭が祠ダンジョンに悲しく響き渡った。
ノームたちはいっせいに台座に登り、クユンシーラを抱きしめる。
「嬢、無事でよかったのう」
「おお、鎖が消えておるぞ!」
「ノームたち……こんなに冷たく濡れて……ありがとう、本当にありがとう」
「いいんじゃ、いいんじゃ。嬢が無事解放されたのじゃからな」
マグメルも台座に登り、クユンシーラたちのそばによる。
「クユンシーラ、もう君は自由だ。これで僕の洞窟で待っている女神様と会える」
「女神様……槍にエンチャントをかけられたお方は神だったのですね」
「ああ。ここに来て隠す意味がないから言うけど、アプロディーテという女神様だよ」
マグメルは自慢げに言った。クユンシーラは大きく目を開き、嬉しそうな表情を浮かべる。
「それでは会わせてもらえる……ということですね」
「約束だったじゃないか。その代わり、森のダンジョンへ案内するという約束は必ず守ってもらう」
「もちろんです。貴方は私の命の恩人であり、私が会いたいとお願いしていた方──女神アプロディーテに会わせてくれるのですから、いくら感謝しても足りないくらいです。約束を守らないという選択肢が私にありましょうか」
逆立っていたクユンシーラの髪は元に戻り、体の紋様は消えようとしていた。
「君が繋がれていた鎖やその体にある紋様、女神様も興味を持つと思う」
「冥府の鎖、そしてこの魔導紋様……私の知る限りのことを、女神アプロディーテとお会いした時にお伝えするつもりです」
クユンシーラはノームたちにもう一度礼を言うと、ゆっくりと立ち上がった。
「さあ、行きましょう。貴方のダンジョンに」
完全に紋様の消えたクユンシーラの肌は鎖に繋がれていた時とは異なり、生き生きとした艶があった。それは透き通るように美しく、男を惑わせるような妖艶な色気を漂わせていた。
マグメルは改めてクユンシーラの美しさに驚かされるのであった。
石碑の周りに白い霧が立ちこめると、いっせいにノームたちの大歓声が湧きあがった。彼らはエルフたちを罠にはめた後、マグメルが来るのを今か今かとを持ちわびていたのだ。
「お、マグメル! 待っておったぞ。その様子じゃとうまくいったようじゃな」
「ああ、おかげでうまくいった。約束通りエルフたちを仕留めたよ」
マグメルは担いでいた一体のエルフを石碑のそばに降ろした。ノームたちから小さなどよめきが起こる。
「今からここにあと四体持ってくるから、クユンシーラのところに運んでくれないか? 大丈夫、強力な魔法で眠っているから」
「お、おう、任せとけ!」
マグメルが霧に消えていくのを見届けた後、ノームたちは四人掛かりでエルフを担ぎあげ、石碑から祠のダンジョンに入っていった。
▫️
クユンシーラは台座に運ばれてきた五体のエルフを神妙な面持ちで見つめていた。薄暗く静かな空間に、天井から滴る雫が落ちて弾ける音だけが響いていた。
しばらく黙ってその様子を見ていたマグメルだが、待ちきれずにその静寂を破った。
「さあ、これで約束の五体が揃った」
はっと我に返ったクユンシーラはマグメルに向きなおった。
「マグメル。危険な依頼だったにも関わらず、本当にありがとうございます」
深々と頭を下げるクユンシーラ。美しい銀色の長い髪が絹のようにさらりとなびいた。マグメルはその髪の隙間に見える青白い頰に一筋の涙が伝っているのに気がついた。
「これは君の助言とノームたちの協力があったからこそ。お礼はいらないよ」
「ありがとうございます……」
「礼儀正しいんだな、君は。ところで、これから何をすればいい? 君はこいつらの血で台座を汚すと言っていたけど……」
「はい、彼らの命に代わるほどの血でこの台座を満たしてください」
「つまり、殺せということだね」
「……はい」
「ノームたちは台座から降りてくれ」
ノームたちが台座から降りると、マグメルは躊躇せずに持っていたボーンナイフで五人のエルフの首筋を掻き切っていった。エルフたちは口と首筋から大量の血を吹き出し、芋虫のようにのたうちまわって絶命した。
ノームたちは目を背けていたが、クユンシーラとマグメルだけはその様子を噛みしめるように見つめていた。
「これで──」
マグメルが口を開きかけたとき、台座全体が青い光を放った。マグメルはとっさに台座から飛び降りる。
クユンシーラを繋いでいる鎖の紋様も次々に光りだし、その紋様は台座にも円を描くように現れていった。
円形の台座の上に描かれたのは複雑な術式の魔法陣。いくつもの魔法陣が描かれては次々と浮き上がっていき、幾十もの魔法陣が重なって青く光る円柱を形作っていく。
「こ、これは……嬢、大丈夫か!」
ノームたちが心配そうに台座の近くまで駆け寄る。クユンシーラはノームたちに無言で頷いた。
魔法陣、台座、鎖の全ての紋様が力強く光ると、その青く光る円柱の空間はガラスが割れたように飛び散った。
「嬢!」
「嬢、大丈夫か!?」
ノームたちが次々に声をかけていく。マグメルは腕組みをしたままじっとその様子を見守っていた。
しばらくすると、粉々になって霧散していく空間の破片の中から、クユンシーラがゆっくりと姿を現した。
「ノームたち……心配かけましたね。私は大丈夫です」
ノームたちは口々に喜びを表すが、クユンシーラの姿が明らかになるにつれて口ごもるのであった。
「嬢! その体……」
クユンシーラの長い髪は風もないのに逆立ち、全身には青色の紋様が浮き出ていた。その微かに光る紋様は形を変えながら複雑な術式や魔法陣のような模様を描いていた。
クユンシーラは自分の体を確かめるように見まわした。
「……これが私の本来の姿。この青い紋様は……魔導紋様……姉さん、兄さん」
クユンシーラは両手で自分の体を抱きしめ、人目はばからず泣き崩れた。その慟哭が祠ダンジョンに悲しく響き渡った。
ノームたちはいっせいに台座に登り、クユンシーラを抱きしめる。
「嬢、無事でよかったのう」
「おお、鎖が消えておるぞ!」
「ノームたち……こんなに冷たく濡れて……ありがとう、本当にありがとう」
「いいんじゃ、いいんじゃ。嬢が無事解放されたのじゃからな」
マグメルも台座に登り、クユンシーラたちのそばによる。
「クユンシーラ、もう君は自由だ。これで僕の洞窟で待っている女神様と会える」
「女神様……槍にエンチャントをかけられたお方は神だったのですね」
「ああ。ここに来て隠す意味がないから言うけど、アプロディーテという女神様だよ」
マグメルは自慢げに言った。クユンシーラは大きく目を開き、嬉しそうな表情を浮かべる。
「それでは会わせてもらえる……ということですね」
「約束だったじゃないか。その代わり、森のダンジョンへ案内するという約束は必ず守ってもらう」
「もちろんです。貴方は私の命の恩人であり、私が会いたいとお願いしていた方──女神アプロディーテに会わせてくれるのですから、いくら感謝しても足りないくらいです。約束を守らないという選択肢が私にありましょうか」
逆立っていたクユンシーラの髪は元に戻り、体の紋様は消えようとしていた。
「君が繋がれていた鎖やその体にある紋様、女神様も興味を持つと思う」
「冥府の鎖、そしてこの魔導紋様……私の知る限りのことを、女神アプロディーテとお会いした時にお伝えするつもりです」
クユンシーラはノームたちにもう一度礼を言うと、ゆっくりと立ち上がった。
「さあ、行きましょう。貴方のダンジョンに」
完全に紋様の消えたクユンシーラの肌は鎖に繋がれていた時とは異なり、生き生きとした艶があった。それは透き通るように美しく、男を惑わせるような妖艶な色気を漂わせていた。
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