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人型
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人が集まる市場に、大きな鎌を手に持った男が1人、視線を集めながら歩いていた。
ソウだ……。
この世界では見慣れない服に、黒髪。それに、大きな鎌を手に持っていれば目立つのも当然だろう。
「シャルロット、おまえ、どうにかならないのか? 」
「どうにかってなんじゃ? 」
「だから、大き過ぎるんだよ。もっと小さくなれないの? 」
「なれる事にはなれるのじゃが……」
鎌に着いている紅い石を、点滅させながら話している。昼間であることが幸いして、その明かりは大して目立たないが。
それに、シャルロットの声は俺以外には聞こえないらしい。
周りから見れば、1人で何か言ってる変人に違いない。
心の中で落胆するも、それも仕方ないことだと自分に言い聞かせた。
「妾は姿をかえられるのじゃが、人の身になってしまうのじゃ」
「そ、それでいい! 寧ろその方がいい! 」
「そ、そうか? なら、すぐにでもなってやろうぞ」
「待て待て、ここではダメだ」
俺は、辺りを見回す。
ちょうど近くに、薄暗い裏路地があった為、人の波を掻い潜りそこに入った。
手前の方だと、まだ太陽の光が差し込み目につくので、もう少し奥に入った。
「よし、ここなら大丈夫だ。人の姿になってくれ 」
「分かったのじゃ。行くぞ? 」
薄暗い路地に、微かに光が現れる。手に持っていた鎌は宙に浮き、その姿だんだんと変化する。
白髪の髪、真紅の目。
まるで、鎌の色を表しているかのようだ。
「お、おい……」
「なんじゃ? 」
勿論想像はしていた。そもそも、武器なのだから服を着ている方がおかしいのだが……。
ソウだ……。
この世界では見慣れない服に、黒髪。それに、大きな鎌を手に持っていれば目立つのも当然だろう。
「シャルロット、おまえ、どうにかならないのか? 」
「どうにかってなんじゃ? 」
「だから、大き過ぎるんだよ。もっと小さくなれないの? 」
「なれる事にはなれるのじゃが……」
鎌に着いている紅い石を、点滅させながら話している。昼間であることが幸いして、その明かりは大して目立たないが。
それに、シャルロットの声は俺以外には聞こえないらしい。
周りから見れば、1人で何か言ってる変人に違いない。
心の中で落胆するも、それも仕方ないことだと自分に言い聞かせた。
「妾は姿をかえられるのじゃが、人の身になってしまうのじゃ」
「そ、それでいい! 寧ろその方がいい! 」
「そ、そうか? なら、すぐにでもなってやろうぞ」
「待て待て、ここではダメだ」
俺は、辺りを見回す。
ちょうど近くに、薄暗い裏路地があった為、人の波を掻い潜りそこに入った。
手前の方だと、まだ太陽の光が差し込み目につくので、もう少し奥に入った。
「よし、ここなら大丈夫だ。人の姿になってくれ 」
「分かったのじゃ。行くぞ? 」
薄暗い路地に、微かに光が現れる。手に持っていた鎌は宙に浮き、その姿だんだんと変化する。
白髪の髪、真紅の目。
まるで、鎌の色を表しているかのようだ。
「お、おい……」
「なんじゃ? 」
勿論想像はしていた。そもそも、武器なのだから服を着ている方がおかしいのだが……。
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