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しおりを挟むどうやら今日で隊員全部の稽古が終わるみたい、最初にアリアに教えたところまでだけど。
今日はマキナもいる。
おしゃべりした仲だしちょっと親近感から私が相手をする。
他の人はセイヅとアリア、それからレヴィが面倒みてくれている。
「よっ!よろしくお願いします!」
「緊張しすぎだよ?落ち着いてないと逆にケガしちゃうから」
にこり。
こわい感じじゃ構えちゃうからね、私は柔らかく言う。
ほっ、とマキナの表情が和らぐ。そうそう、そういう感じ。
「マキナはなにを使うの?」
「わっ!私は直剣です!」
そう言ってたな、、
「ブキ見せて?」
持って来た剣はやっぱり長い。
「短くしてもいい?」
いちおう聞いてみる、大切な剣だったらいけないから。
「はい!稽古していただけるのがわかってから道具屋で買った中古の剣ですので」
中古か。
誰かが使っていて、そして要らなくなった剣。
その人はどうしたんだろう?新しい剣を買ったのかな?それとも志半ばで道を変えたのかもしれない。
「アリア!ちょっとお願い!」
アリアを呼びつけて剣を持たせる。
「ちょっとそのまんまねー!」
アリアに正眼で持たせて刀身を斬る。
「ウェイ!」キン!
「っウェイ!」キン!
「ウェぃ!」キン!
みんな手を止めてこちらを見つめる。
「アリアどう?」
「ええっ!?あー!っえっと。私が作ってもらった木剣と同じくらいですね、、」
ちょっと振ってみて言う。
「それじゃあオッケーだね!マキナ、このくらいがちょうどいいと思うよ?」
ショートソードくらいになった剣を渡す。
手渡すと鞘に入れたり出したりぶんぶんしたり色々試してみてる。
「すごいです!短くなっただけで扱いやすくなりました!!」
「それじゃあ基本の動きをやってみてね!」
うんうん、まずは鞘から抜けないと死ぬからね。
アリアは私が斬った剣の先っぽを拾ってじっと見てる。
「アリア、どうしたの?」
「師匠。剣、見せてもらってもいい?」
「うん」
私の剣を見せる。
両手で受け取ってじっと見て確認するアリア。
「むぁー、、」
がっくりと肩を落として変な生き物みたいになるアリア。
「ふふっ。なんの音だしてるの?」
笑う私にアリアは言う。
「師匠。私まだ教わってない事あるでしょ?」
「ん?」
特にない気するけど、、?
私があれ?って顔してるとアリアが剣を返しながら言う。
「自分の剣を傷つけないように、相手の剣をさばくとか、、、」
あー!レヴィに最初教えたあれか!
「あー!あるある!」
「やっぱりー!ずるいー!!うむあー!」
手足をバタバタさせてうなるアリア。
これはレヴィの出番だ。
「レヴィ!ちょっとお願い!」
「なぁに?」
たたっと寄ってくるレヴィ。
「イノシシの牙、傷つけないように受けるやつ。教えてあげてよ」
にこり。
「あー!、、あれは難しいからねー!アリア覚悟してよー!?」
「はい!お願いします!」
「レヴィ、よろしくね!」
「うんうん!」
よし。マキナもしっかりやってる。
他の人も順調ぽい。
これで約束は果たしたな。
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