いつかまたおなじ空のしたで

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「お師匠さま!おつかれさん!」
「おはよう!もー!おばさん!あはは!」 
「朝食にするかい?」
「うんうん!」
レヴィお腹すいてたのか。
「あいよ!」
どかん!
アリアの音だ。
「おばさん!私もごはん!」
「あいよっ!」
「もう平気?」
「大丈夫!」
ぐるぐる腕を回したり屈伸したりして見せるアリア。鎧もいつもの赤いやつ着てる。
「ならよかった」
「師匠、、もうい、、、」
ドカン!
アリアの言葉を遮るようにパスタとサラダがテーブルにやって来た。
「はいよ!勝手にやっとくれ!」
半分に切ったチーズとお水とグラスも来た。
「食べよう!」
「うん、、」
「いただきます」ぱちん!
そういえば私達ってこの量のごはんいつも食べ終わっちゃうよなー、、。
山盛りのパスタをずるずる食べながらそんな事思っていた。
「ぱんぱんだー、、、」
お腹をさする私達をみておばさんは満足そうにお皿を下げていく。
「行くんだろう?」
おばさんはお茶を注ぎながら聞いてくる。
はっ!となるアリア。
私とレヴィはこくりとうなづく。
「また来とくれよ!」
ばんっ!って背中を叩かれてしゃんとする私。
「うん!また!」
支度は済んでいたからもう出発出来る。
今回は薬草もお肉もないことを謝ると「とんでもないよ!」って笑ってくれた。
私とレヴィが手を繋いで歩いていると周りから「またな!」とか「ありがとな!」とか声がかかる。警備隊の人達だ。
隊長にはなにも言うこともないし挨拶の義理もないから宿から直接町の門に向かう。
副隊長はというと、宿から私の腰にしがみついている。困ったもんだ。
たまに「しぃーしぃー、、」って聞こえてくるけど仕方ない。
だってここにばっかりは居られないから。
門が見えて来た頃にアリアが力尽きて私の腰からずるずると地面に崩れ落ちた。
私は落ちたまんまの格好で倒れているアリアに言う。
「アリア、また来るから。副隊長のお仕事がんばってね?」
副隊長さんはもぞもぞと起き上がるとこくりとうなづいた。
前来た時よりもちょっと長めの滞在だったけど、毎日忙しかったと思う。
3人で手を繋いで門まで歩く。
アリアはここまでだ。
いちおう通行証を見せると「冗談はやめてくれ」と笑われた。
「元気でね?無理しないように!」
つい小さい頃を思い出して、今では私より身長が伸びているアリアの頭を撫でる。
「師匠!ありがとう!昇進します!」
元気な返事だ。剣に手をかけて胸をはる姿は立派な「騎士さま」だ。
「うんうん、この町をお願いね!」
レヴィもにこやかに言う。
「それじゃあ!」
私はそれだけ言うと、レヴィの手をとって歩き始める。
10歩くらい歩いてから2人で背中を向けたまま手を振った。
アリアが見ていたかどうかは、わからない。
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