いつかまたおなじ空のしたで

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私達はなんだか恥ずかしくなって、ラシバル達に挨拶をしたら町を発つ予定にした。
ただ、いちおうマーケットは見て回る事にした。
前は気が付かなかったけど色々売ってる。
おじさんの店以外にもブキ屋があったり、野菜や干し肉やスパイスみたいなのも並べている人もいた。びっくりしたのは、くまがくれた木の実があった事だ。
もちろん大量に買う。店のおばさんがびっくりするくらいだった。
服も色々なのがあった。中古の防具やかわいい服、靴屋では底の張り替えもやっていたので私はちょっとヒール高めに直してもらった。
それから、これからは変装は万全にしなくちゃならないと思っていた。
レニーみたいに私を知ってる人がまだまだいるかもしれないからだ。
レヴィは大きくなっているからたぶんだいじょぶだけど。
前みたいにお転婆お嬢様ぽい雰囲気に。腰にさげるのは木剣にした。
でも、これが逆に身バレになるとはこの時にはわからなかった。
昼前にはラシバル達に挨拶をして町を出た。
「次に会う時には隊長になっててみせる！」
なんてラシバルは胸を張ってみせてくれた。さすが私の弟子は頑張り屋さんだ。
「またね！」ってお互いに手を振って別れた。
次があるかはわかんないけど。
私達の道中は、最初から基本的に歩きだ。
夕方になったら街道から森に入って野営する。
今日からは買った木の実のおかげで「美味しい」スープがごはんだ。
「いただきます！」
「んー！美味しい！」
「うんうん！くまのおかげだねー！」
もう何年もこんな生活だとさすがに野営にもなれたもので、いつのまにか「野営セット」みたいなのも出来ていた。ベッドや毛皮の布団や毛布はもちろん、お皿やコップ、スプーンなんかもナイフで作ったりして色々充実している。さすがにお鍋はトリスが持っていた物を借りパクだけど。
借りパクといえば、お水やワインの入ってる瓶が次元収納にはたくさん入っている。お水はたまに湧水とかで補充するけど、ワインはまだまだすごいたくさんある。飲まないから。
トリスに「入れておいてくれ」って前に渡されたまんまだ。もしかしたら私達が困らない様に渡しておいてくれたのかもしれない。
お腹いっぱいになったらあとは寝るだけだ。
いつも通り2人で毛皮にくるまる。
ふかふかだぁ、、、。
「おやすみレヴィ」
「おやすみー、リーナ」
いつも通り動物達が伺いにきているけど気にしない。
私達はもぞもぞとお互いいい感じに抱きついて眠った。