いつかまたおなじ空のしたで

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「寄りたい町があるんだよね、、」
私は乗せてもらってる手前、ちょっと遠回しにぽそりと言ってみた。
アリアにも会っておきたい。
もしかしたら暫く会わないなんていう事になるかもしれないそんな予感がしたからだ。
なんて言ったって、この前までアリアには7年も会っていなかったんだから。
トリスが言っていた「永遠とは過ぎ去るもの」っていうのはたぶんそういう事だ。
私達には「ついこの間」でも人族にとっては何年も経ってしまっている。
時間の流れかたはおんなしでも感じ方が違う。
きっとそういう雰囲気の違いが私達とアリア達にはあるんだと思う。
「ああ！次の町だな？」
ドゥワイトが御者席から答える。
「うんそうそう。ありがとう！」
寄ってもらう事前提に先にお礼を言う私。
「アリアは騎士さまだもんねー！」
レヴィが嬉しそうに言う。
「ん？「雷剣のアリア」か？！」
えっ？２つ名が付いたのかアリア。
「雷剣？」
スフィが聞いてくれた。
「ああ。昔な？警備隊の立ち合い稽古を観たことあるんだけどさぁ「ギャン！」とか「バリっ！」って音がして次の瞬間には相手は倒れてるんだよ！」
はあ、、たしかにギャン！って音してたな。
「雷みたいな音がして一瞬で相手は倒される。で、付いたのが「雷剣のアリア」って２つ名だよ」
「へー！かっこいいアリア！」
レヴィはやっぱり嬉しそうだ。
「アリアさんもリーナの弟子なの？」
スフィがこっそり聞いてくる。
「まぁ、うん」
私はちょっと恥ずかしくなって曖昧に答えた。
「あうっ」
ぼすっとレヴィに乗っかられた。
「リーナにはたくさんの弟子がおるのだよ？」
「ふふっ！」
「あははっ！」
「あはははっ！」
3人で笑っていると御者席のドゥワイトが声をかけてきた。
「今日中には着くからな！っていうか後ろは楽しそうだなぁ！？」
「女3人あつまれば？」
私はなんかきいたことがある言葉？を言ってみた。
「かしましい？ってか？スピード上げるぞ！」
ピシっと手綱を叩いてドゥワイトが言う。
ガタン！と荷台が揺れて一瞬宙に浮く私達。
「わあっ！」
「いてっ！」
「きゃん！」
「はははっ！かしましいな！」
くそうドゥワイトめ。