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しおりを挟むこれはもう覚悟するしかない。
私はレヴィと手を繋ぐと顔を見合わせてうなづきあった。
「アリア、これから言う事はアリアにとって覚悟が必要になるよ?」
息を飲んでアリアがこくりとうなづく。
「それでも、聞きたいの?」
私は嫌われたくない。
おばさんは「仲良し」だって言ってくれた。
けど、アリアはどうだろう?
私達は「仲良し」に嘘をついていたんだから。
アリアは決心したように口を開いた。
「私はリーナが何を言っても受け入れる覚悟があるよ!」
ほんとにそうだろうか?
アリアは私達を受け入れてくれるだろうか?
嫌ったり、しないだろうか?
ぎゅ。
うん。決めよう。私達も覚悟を決めよう。
ぎゅ。
レヴィの手を握り返すと私はアリアの目をみつめた。
アリアも、見つめ返す。
おじさんが言っていたっけ「仲良くなったら仲間だなんて思うなよ?」って。
失いたくないけど、仕方ない。
私はアリアに言い聞かせる様に言った。
「アリア、私達はね?私とレヴィはね?魔族なの」
アリアは目をまん丸にしてる。
そして乗り出していた体をぽすんとソファーに預けて言った。
「なんだ。改まってそんな事?」
えっ。
ぽかんとする私とレヴィ。
「そんな事って、、、」
私の疑問を吹き飛ばすように言葉を遮る様にアリアが言った。
「前から知ってたよ?そんな事。それで私とリーナ達の関係がどうにかなるわけないじゃん?」
わけわかんない。
知ってた?
私達が魔族って?
もしかしてみんな知ってたの?
「えっと、、。いつから?」
なんかおかしな聞き方だけど仕方ないよね?
「いつって、前に会った時?リーナさぁ、全然大きくなってないじゃない?そんな人族いないから!あははっ!」
「えっ、でも私は??」
レヴィも疑問を投げかける。
「レヴィはさ?獣人なんでしょ?たぶんそうじゃないかなって思ってた」
見破られた!って顔にかいてあるレヴィ。
「えっと、じゃあじゃあ私は?」
たまらずに聞く私。
「リーナはバンパイヤかサキュバスのどっちかだよね?スピード速いのは、、バンパイヤ?」
当たりだ。なんだこの子。
「当たり、たはは」
「アリアすごいねー!」
レヴィは素直に驚いている。
「ふふん!副隊長を勤めた私を舐めないでよね?」
アリアは胸を張って見せる。
いや、これから舐める話しなきゃならないんだけど。
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