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7話 彼女とのそれから
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「冷えてきましたね」
「そりゃ半裸みたいな格好に外套を巻いてるだけなんだ、寒くもなる」
「うう……確かにそうです」
「じゃあ温めてやる。じっとしてろよ」
そう伝えると、俺はロッカの肩を優しく掴む。
「ちょっ、パーティを組んだ途端に手を出してくるタイプですかっ⁉︎」
「ちょっと黙っとけ」
「ご、強引……っ!」
なんか妙な勘違いをして目を閉じている脳内ピンク娘を無視して魔法陣を構築すると、外套に炎の魔術紋を刻む。
「ほら、これで朝まで暖かいはずだ」
「確かにポカポカしてきました! なんだ、ヴェインさんってば断れないような状況で手を出す鬼畜なのかと……」
まったく、何を言い出すんだ。俺は紳士だと伝えたはずなんだがな。
この子はウブそうに見えて経験豊富だったり……いや、やっぱりそうは見えない。
いまいち距離感が掴めないが、おいおい知っていけばいいか。
「正式なパーティになるのは街に戻ってからだけど俺たちは既に対等な関係なんだ、ロッカも気安い話し方でいいぞ」
「いえ、殊更ヴェインさんに気を遣っているわけじゃないですよ。丁寧な話し方はわたしの癖ってだけで」
余計なトラブルを起こさないための処世術みたいなものです、とロッカは続けた。
「そっか、ならいいが」
「まあヴェインさんがそういうのを求めてるなら……そうしてあげてもいいわよ?」
唇を妖しく舐めて、ウインクっぽいまばたきを繰り返している。
どうやら魔工技士様はウインクができないらしい。
本人としては大人の女を演じているつもりのようだが……そういうことじゃないんだよなあ。
「はいはい、ふざけるのはそこまでにしとけ。そろそろ寝るぞ。明日は早く出る」
「むー……」
構ってもらえず拗ねた子供のように頬を膨らませたロッカ。
やっぱり小動物みたいなんだよな。今度はリスか。
「あ! そういえば見張りとかはどうします?」
「必要ないぞ。さっきロープを張っただろ?」
「ですが、こんな細いロープで魔物の侵入を防げるんですか?」
ロッカは木々の間にピンと張ったロープを指ではじきながら、首を傾げる。
「こいつには探知魔術を刻んで、封じてある。何かあれば俺に報せがくるってわけだ。だからな……指ではじくのをやめてくれ」
ここらへんがビンビンくるんだ、と俺は胸の辺りを指し示す。
「ビ……ビンビン?」
「ああ」
「一体どこがですか?」
「だから胸だっていってんだろ! 調子狂うぜ、まったく……」
ロッカの奔放さに呆れつつ、俺はその場に寝転がった。
思えばあいつらとも毎晩こうやって笑い合ってたのに、気付けばクビになってたんだよな。
次の瞬間にはロッカにだって愛想をつかされるかもしれないんだ。
そう考えたら……なんか不安になってきた。
人の絆とか繋がりなんて所詮そんなもん——。
「って、おい……なんでくっついてくるんだ」
「外套借りちゃってるし、寒そうだな?って」
ぴったり横にくっついてくるもんだから、外套が放つ熱とロッカの体温が伝わってくる。
安心するような、少しむず痒いような、そんな気分になった。
「俺は大丈夫だよ」
「それに……ヴェインさん、なんか寂しそうだったから」
「寂しそう? そうか、そう見えるか……」
それについては大丈夫だ、と胸を張っていえなかった。
仲間だと思っていた奴らに裏切られて、心が傷つかない奴はいないだろ。
「ほら、いい子だから泣かないで」
「泣いてねえよ」
もしかしたら心の中では泣いてるかもしれないけど。
ロッカはそれを見抜いているのか、まるで小さい子供へするように俺の頭を撫でた。
恥ずかしいからやめろ、と言おうとしたけど、なんだか心地よくなってきて。
だからそのまま黙って、目を閉じることにした。
昇り始めた朝日が、まぶたの奥を刺激する。
まだまだ眠い目を擦りながら開くと、すぐ横にいるロッカと目があった。
「おはよ、ヴェインさん。よく眠れました?」
「ああ……おはよう」
なんだか妙な気恥ずかしさがあって、思わず視線を逸らした。
誤魔化すように立ち上がると、消えかけている焚き火に水をかける。
「それじゃ早いとこ出発するぞ。じゃないと今日中に着かないからな」
「ふふ、はーい」
ロッカを背負いながら街道を歩く。
昼を過ぎる頃には街へ近づいたこともあって、冒険者や商人らしき人の姿を多く見かけるようになった。
「リーンベルでしたっけ?」
「ああ、俺が拠点にしてる街だ」
「そうなんですね。わたしもこの前、そこに一泊しましたけど……」
「けど?」
ロッカは一瞬口ごもってから、口を開く。
「ええっと、田舎だなぁって思っちゃいました……。あ、いい意味でっ!」
いい意味で田舎っていうのはどういうことだ。
辺境の村で生まれた俺にとって、リーンベルはかなり栄えていると感じるんだが。
そりゃ王都なんかと比べりゃド田舎もいいところだろうけどな。
「そういえばロッカはどこから来たんだ? やっぱ王都なのか?」
「いえ、わたしはこの国の生まれじゃないんです。メリディアっていう国、知ってます?」
「えーっと確か……この大陸の中央にある国、だっけ?」
昔見たことのある世界地図を思い出しながら、答える。
「はい、正解ですっ!」
「そうか、まさか違う国から来たとはな」
「エコーライトを見つけるためならどこへでも、ですっ!」
どこへでも、か。
つまりそんなロッカとパーティを組んだということは……。
「これからはヴェインさんも一緒だと思うと心強いなぁ」
「ま、そうなるか」
俺にとって〝世界〟ってやつは、リーンベルを中心とした狭い範囲だった。
当たり前だけど、本当の世界ってやつはもっともっと広いんだよな。
今までの俺といえば狭い範囲で採取して、討伐して……なにが冒険者だ。
「一人じゃ怖くて行けなかった飛竜の住処とか、魔族領も行ってみたいんですよねぇ。あとは——」
弾んだ声で行きたい場所を次々に挙げるロッカ。
彼女とのこれからの旅路こそが、まさに冒険といえるものなんだろう。
危険だろうし不安はある。けど、それよりもワクワクが溢れてくるから不思議だ。
「ほら、喋ってると舌噛むぞ!」
「ひゃあっ! なんで急にぃ?」
クビになって萎えていたのが、いつの間にかどうでも良くなっていた。
そしたら無性に走りたくなって。だから走った。それだけだ。
「そりゃ半裸みたいな格好に外套を巻いてるだけなんだ、寒くもなる」
「うう……確かにそうです」
「じゃあ温めてやる。じっとしてろよ」
そう伝えると、俺はロッカの肩を優しく掴む。
「ちょっ、パーティを組んだ途端に手を出してくるタイプですかっ⁉︎」
「ちょっと黙っとけ」
「ご、強引……っ!」
なんか妙な勘違いをして目を閉じている脳内ピンク娘を無視して魔法陣を構築すると、外套に炎の魔術紋を刻む。
「ほら、これで朝まで暖かいはずだ」
「確かにポカポカしてきました! なんだ、ヴェインさんってば断れないような状況で手を出す鬼畜なのかと……」
まったく、何を言い出すんだ。俺は紳士だと伝えたはずなんだがな。
この子はウブそうに見えて経験豊富だったり……いや、やっぱりそうは見えない。
いまいち距離感が掴めないが、おいおい知っていけばいいか。
「正式なパーティになるのは街に戻ってからだけど俺たちは既に対等な関係なんだ、ロッカも気安い話し方でいいぞ」
「いえ、殊更ヴェインさんに気を遣っているわけじゃないですよ。丁寧な話し方はわたしの癖ってだけで」
余計なトラブルを起こさないための処世術みたいなものです、とロッカは続けた。
「そっか、ならいいが」
「まあヴェインさんがそういうのを求めてるなら……そうしてあげてもいいわよ?」
唇を妖しく舐めて、ウインクっぽいまばたきを繰り返している。
どうやら魔工技士様はウインクができないらしい。
本人としては大人の女を演じているつもりのようだが……そういうことじゃないんだよなあ。
「はいはい、ふざけるのはそこまでにしとけ。そろそろ寝るぞ。明日は早く出る」
「むー……」
構ってもらえず拗ねた子供のように頬を膨らませたロッカ。
やっぱり小動物みたいなんだよな。今度はリスか。
「あ! そういえば見張りとかはどうします?」
「必要ないぞ。さっきロープを張っただろ?」
「ですが、こんな細いロープで魔物の侵入を防げるんですか?」
ロッカは木々の間にピンと張ったロープを指ではじきながら、首を傾げる。
「こいつには探知魔術を刻んで、封じてある。何かあれば俺に報せがくるってわけだ。だからな……指ではじくのをやめてくれ」
ここらへんがビンビンくるんだ、と俺は胸の辺りを指し示す。
「ビ……ビンビン?」
「ああ」
「一体どこがですか?」
「だから胸だっていってんだろ! 調子狂うぜ、まったく……」
ロッカの奔放さに呆れつつ、俺はその場に寝転がった。
思えばあいつらとも毎晩こうやって笑い合ってたのに、気付けばクビになってたんだよな。
次の瞬間にはロッカにだって愛想をつかされるかもしれないんだ。
そう考えたら……なんか不安になってきた。
人の絆とか繋がりなんて所詮そんなもん——。
「って、おい……なんでくっついてくるんだ」
「外套借りちゃってるし、寒そうだな?って」
ぴったり横にくっついてくるもんだから、外套が放つ熱とロッカの体温が伝わってくる。
安心するような、少しむず痒いような、そんな気分になった。
「俺は大丈夫だよ」
「それに……ヴェインさん、なんか寂しそうだったから」
「寂しそう? そうか、そう見えるか……」
それについては大丈夫だ、と胸を張っていえなかった。
仲間だと思っていた奴らに裏切られて、心が傷つかない奴はいないだろ。
「ほら、いい子だから泣かないで」
「泣いてねえよ」
もしかしたら心の中では泣いてるかもしれないけど。
ロッカはそれを見抜いているのか、まるで小さい子供へするように俺の頭を撫でた。
恥ずかしいからやめろ、と言おうとしたけど、なんだか心地よくなってきて。
だからそのまま黙って、目を閉じることにした。
昇り始めた朝日が、まぶたの奥を刺激する。
まだまだ眠い目を擦りながら開くと、すぐ横にいるロッカと目があった。
「おはよ、ヴェインさん。よく眠れました?」
「ああ……おはよう」
なんだか妙な気恥ずかしさがあって、思わず視線を逸らした。
誤魔化すように立ち上がると、消えかけている焚き火に水をかける。
「それじゃ早いとこ出発するぞ。じゃないと今日中に着かないからな」
「ふふ、はーい」
ロッカを背負いながら街道を歩く。
昼を過ぎる頃には街へ近づいたこともあって、冒険者や商人らしき人の姿を多く見かけるようになった。
「リーンベルでしたっけ?」
「ああ、俺が拠点にしてる街だ」
「そうなんですね。わたしもこの前、そこに一泊しましたけど……」
「けど?」
ロッカは一瞬口ごもってから、口を開く。
「ええっと、田舎だなぁって思っちゃいました……。あ、いい意味でっ!」
いい意味で田舎っていうのはどういうことだ。
辺境の村で生まれた俺にとって、リーンベルはかなり栄えていると感じるんだが。
そりゃ王都なんかと比べりゃド田舎もいいところだろうけどな。
「そういえばロッカはどこから来たんだ? やっぱ王都なのか?」
「いえ、わたしはこの国の生まれじゃないんです。メリディアっていう国、知ってます?」
「えーっと確か……この大陸の中央にある国、だっけ?」
昔見たことのある世界地図を思い出しながら、答える。
「はい、正解ですっ!」
「そうか、まさか違う国から来たとはな」
「エコーライトを見つけるためならどこへでも、ですっ!」
どこへでも、か。
つまりそんなロッカとパーティを組んだということは……。
「これからはヴェインさんも一緒だと思うと心強いなぁ」
「ま、そうなるか」
俺にとって〝世界〟ってやつは、リーンベルを中心とした狭い範囲だった。
当たり前だけど、本当の世界ってやつはもっともっと広いんだよな。
今までの俺といえば狭い範囲で採取して、討伐して……なにが冒険者だ。
「一人じゃ怖くて行けなかった飛竜の住処とか、魔族領も行ってみたいんですよねぇ。あとは——」
弾んだ声で行きたい場所を次々に挙げるロッカ。
彼女とのこれからの旅路こそが、まさに冒険といえるものなんだろう。
危険だろうし不安はある。けど、それよりもワクワクが溢れてくるから不思議だ。
「ほら、喋ってると舌噛むぞ!」
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