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23話 ラギとキルクス
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リーンベルの街を出てしばらくは良かった。
ロッカもはじめて乗る馬に上機嫌だったからだ。
しかし、次第に顔色を悪くしたので風を切るように走っていた馬を止め、近くの木に繋ぐ。
「大丈夫か?」
「うぅっ……」
王都までは馬でも数日かかる。
だから少しでも短縮しようと、馬の蹄に風の魔術を封術したのがまずかった。
確かに速度は上がったが、その代償として乗っている俺たちが上下に激しく揺られることになったからだ。
結果として、小さなロッカの体の中がかき回されてしまったらしい。
「……もう大丈夫そうです」
心なしか涙目のロッカが、俺を支えにしてよろよろと立ち上がる。
「蹄に封じてある魔術を解除するか?」
「いえ、慣れてきましたから。早く行ってあげたいですしね」
ロッカはバッグから取り出した水筒に口をつけると、気丈にそう答えた。
「ところでロッカ、気付いているか?」
何がでしょう、と首を傾げるロッカ。
さすがに体をかき混ぜられて目を白黒させているような状況じゃ気付けないか。
「リーンベルを出てからずっと誰かに見られている気がする」
「ずっと……ですか? でもウマオちゃんのスピードについてこられるとは——」
「は、そんなん余裕だけどもサ?」
突然、後ろから声がする。
慌てて振り返ると、そこには大きな森林豹が睨みをきかせていた。
このまえ出会ったやつよりもひと回りほど大きい気がする。
よく見ればその背中には人……いや、少年が乗っていた。
「お前は誰だ?」
魔銃を握りながら誰何すると、少年はぼそりと呟く。
「本当は監視だけって言われてたけど……」
「監視だと……?」
「でもさぁ、やっぱこの子がどうしても許せないんだってサ。ならボクはそのお願いを聞いてあげなくちゃね。あんなヤツとの約束よりこの子の方が大事だもんね」
少年が慈しむように豹を撫でると、額に深いシワを刻んだ森林豹はこちらを睨み、腹に響く低い声で唸る。
「またワケの分からんことを……」
「ま、番を殺られたとなりゃそうなるサ。キミたちも同じようにしてやりたい、だって」
「番……?」
ということは、目の前にいる森林豹はあの時に倒した森林豹の片割れってことか。
「あれは襲われたから返り討ちにしただけだ」
「は? あのコはお前らを傷つけていないだろ」
そういえば確かにあの時のロッカは絶望的な状況だったにしては傷ひとつなかった。
服こそ破かれて半裸状態ではあったが……と、あの光景を思い出しそうになって慌てて頭を振った。
「魔物に襲われたら返り討ちにする、そんなのは当たり前だ。傷つかなかったのは結果論にすぎない」
「本当に傷つけるつもりならそっちの女はとっくにあのコの腹の中だったサ。それにあのコだってそう伝えてたはずだよ」
「悪いがあいにく俺は獣の言葉が分からねえんでな」
「はっ、知ろうとしてないだけのくせに」
少年は豹の背中から軽やかに飛び降りると、懐から小さな笛を取り出す。
大きく息を吸ってから笛を吹くも音は聞こえない。が、なんだか不快な感覚がある。
「……ふぅ。キミのほうは要らないからサ。死んじゃえよ」
少年が笛から口を離すと同時に、周囲の森がざわめき始める。
「これはッ……?」
木々の間から次々と魔物たちが姿を現した。
灰色狼、土熊、そして見覚えのない翼を持つ蛇のような魔物まで。
「おいおい、まじかよ……」
ヴェインは魔銃を構えながら呟いた。十体以上はいるだろうか。
「仲間たちを呼んだからサ。キミは血祭りになって罪を贖え!」
「待ってっ!」
ロッカが立ち上がって少年の前に歩み出た。
「あなたはきっと、魔物を思いやれる優しい人なんでしょう」
「ロッカ、危険だ」
ヴェインが制止しようとしたが、彼女は振り返って微笑んだ。
「今さら情に訴えようとか無理すぎるんだけどもサ?」
「確かに私たちはあなたにとって大事な子の片割れを倒してしまったかもしれない……けど、私たちも生きるのに必死だったんです」
「だからあのコには傷つけさせるつもりなんてなかったんだって」
「ううん、そうじゃなくて……。あなたにとって大事なんだったら、そもそもなんでそんなことをさせたんですか?」
ロッカは周囲を取り囲んだ魔物をみやりながらそう問いかけた。
少年は明らかに動揺して、言葉に詰まっている。
「状況を見たところ、あなたは魔物を意のままに操っていますよね?」
「操るだって? ふざけたことを言わないでくれるかな。ボクは魔獣使い、誇り高き戴冠者だぞ。魔獣たちの気持ちが痛いほど分かるんだ。聞こえてくる、伝わってくる……このコの悲しみも、仲間たちの怒りも!」
戴冠者……つまりこの少年はユニークジョブを授かっているってことか。
俺の背筋に冷たいものが走った。
「それならどうして大事なコを危険な場所に引っ張り出すんですか? 今、あなたのいう〝仲間〟たちが襲ってきたら私とヴェインさんはやっぱり戦いますよ。それは生きるのに必死だから、です」
俺は魔獣に魔石を込めながら頷く。
多数相手となると、俺の魔銃とは相性が悪い。
となると、先手を取らせるわけにはいかないからな。
「あなたの仲間だから黙ってやられる? ……そんなわけないでしょ。お互いに戦ったらその結末はどうあってもあなたにとって悲劇にしかなりませんよ?」
少年の表情が揺らいだ。
ロッカの言葉が胸に刺さったらしい。
「そんなのやってみなきゃ……」
「分からない、か?」
俺は魔銃を少年に向かって撃ち込んだ。
込めた弾は、植物を扱うことができる緑魔術。
彼の頬を掠め跳んだ魔術の弾が背後の木に着弾すると、その場所からまるで意思を持ったようなツタが伸びる。
ツタは、周囲を取り囲んだ魔物たちの体を一瞬で拘束した。
「や、やめろよッ!!」
少年は狼狽した様子で、頬を膨らませながら何度も笛を吹く。
しかし魔物たちがいくら暴れても、ツタを引きちぎることができなかった。
あのツタには時間差で強化魔術を重ねがけしてあるから当然だ。
「大丈夫だ、お前の大事な仲間を傷つけるつもりはない」
「うるさいんだよ! あのコだって復讐を望んでるはずなんだからサ!」
少年がなおも敵愾心をむき出しにしたところで、森林豹が小さく鳴いた。
その声を聞いた少年の瞳には明らかに困惑の色が浮かんでいる。
「えっ、ラギ……『もういいよ』って……?」
「ほー、その豹はラギっていうのか」
俺が近づくと、少年は体を精一杯広げてラギを隠そうとする。
まるでロッカを助けた時の俺みたいだな。
「あれは互いに戦った結果だ。だから悪かった、とは言わないが……」
ポーチから一際大きくて色の濃い魔石を取り出すと、少年へ軽く放った。
「っと……これって……?」
「そのラギって子の番の魔石だ。せめてそいつは返しておく」
少年は手にした魔石に視線を落とし、ぐっと何かをこらえている。
そんな彼を気遣うように森林豹が、少年の頬を舐めた。
「えっ……ラギ、これが欲しいの?」
少年は手にした魔石をおもむろに近づけると、ラギはパクりとその魔石を食べた。
そしてすぐに嚥下する。
「お、おいっ……お腹を壊しても知らないぞ!」
焦る少年の言葉に微笑んだような顔を見せると、鋭い爪をしまって地に伏せた。
まるでもう戦う気はない、とでもいうような態度だ。
「……そうか、ラギがいうなら……分かったサ。お兄さん、襲うのやめたからアレ解いてよ」
「ああ、分かった」
憑き物が落ちたような顔をした少年を見ればその言葉は真意だろう。
そう感じた俺は魔法陣を発動させると、魔物たちを拘束しているツタを解いてやった。
少年が笛を吹くと、魔物たちはくるりと背を向けて森へ帰っていく。
「なあお前、さっき『約束』って言ったな。誰との約束だ?」
「……お前じゃない、ボクはキルクスだ」
「じゃあキルクス、教えてくれ。誰との約束で監視をしていたんだ?」
キルクスはしばらく、いや……かなり長い時間考えた末に、ようやく口を開いた。
「……騙り部。それ以上は言えない。きっとボクだってただじゃ済まないサ」
「ただじゃ済まないって……」
ロッカが顔を青くして、キルクスの言葉を繰り返す。
少年は唇を噛み締めて、ちらりと背後の森を振り返った。
そこにはもう魔物の気配はないはずなのに、まるで誰かに見張られているかのように。
「気をつけなよ……。キミたちの歩く道は、もう全部読まれてるんだからサ」
そう言い残すと、キルクスは豹の背にひらりと飛び乗った。
森の奥へと消えていく彼の姿が見えなくなっても、その言葉の余韻だけが耳に残っていた。
ロッカもはじめて乗る馬に上機嫌だったからだ。
しかし、次第に顔色を悪くしたので風を切るように走っていた馬を止め、近くの木に繋ぐ。
「大丈夫か?」
「うぅっ……」
王都までは馬でも数日かかる。
だから少しでも短縮しようと、馬の蹄に風の魔術を封術したのがまずかった。
確かに速度は上がったが、その代償として乗っている俺たちが上下に激しく揺られることになったからだ。
結果として、小さなロッカの体の中がかき回されてしまったらしい。
「……もう大丈夫そうです」
心なしか涙目のロッカが、俺を支えにしてよろよろと立ち上がる。
「蹄に封じてある魔術を解除するか?」
「いえ、慣れてきましたから。早く行ってあげたいですしね」
ロッカはバッグから取り出した水筒に口をつけると、気丈にそう答えた。
「ところでロッカ、気付いているか?」
何がでしょう、と首を傾げるロッカ。
さすがに体をかき混ぜられて目を白黒させているような状況じゃ気付けないか。
「リーンベルを出てからずっと誰かに見られている気がする」
「ずっと……ですか? でもウマオちゃんのスピードについてこられるとは——」
「は、そんなん余裕だけどもサ?」
突然、後ろから声がする。
慌てて振り返ると、そこには大きな森林豹が睨みをきかせていた。
このまえ出会ったやつよりもひと回りほど大きい気がする。
よく見ればその背中には人……いや、少年が乗っていた。
「お前は誰だ?」
魔銃を握りながら誰何すると、少年はぼそりと呟く。
「本当は監視だけって言われてたけど……」
「監視だと……?」
「でもさぁ、やっぱこの子がどうしても許せないんだってサ。ならボクはそのお願いを聞いてあげなくちゃね。あんなヤツとの約束よりこの子の方が大事だもんね」
少年が慈しむように豹を撫でると、額に深いシワを刻んだ森林豹はこちらを睨み、腹に響く低い声で唸る。
「またワケの分からんことを……」
「ま、番を殺られたとなりゃそうなるサ。キミたちも同じようにしてやりたい、だって」
「番……?」
ということは、目の前にいる森林豹はあの時に倒した森林豹の片割れってことか。
「あれは襲われたから返り討ちにしただけだ」
「は? あのコはお前らを傷つけていないだろ」
そういえば確かにあの時のロッカは絶望的な状況だったにしては傷ひとつなかった。
服こそ破かれて半裸状態ではあったが……と、あの光景を思い出しそうになって慌てて頭を振った。
「魔物に襲われたら返り討ちにする、そんなのは当たり前だ。傷つかなかったのは結果論にすぎない」
「本当に傷つけるつもりならそっちの女はとっくにあのコの腹の中だったサ。それにあのコだってそう伝えてたはずだよ」
「悪いがあいにく俺は獣の言葉が分からねえんでな」
「はっ、知ろうとしてないだけのくせに」
少年は豹の背中から軽やかに飛び降りると、懐から小さな笛を取り出す。
大きく息を吸ってから笛を吹くも音は聞こえない。が、なんだか不快な感覚がある。
「……ふぅ。キミのほうは要らないからサ。死んじゃえよ」
少年が笛から口を離すと同時に、周囲の森がざわめき始める。
「これはッ……?」
木々の間から次々と魔物たちが姿を現した。
灰色狼、土熊、そして見覚えのない翼を持つ蛇のような魔物まで。
「おいおい、まじかよ……」
ヴェインは魔銃を構えながら呟いた。十体以上はいるだろうか。
「仲間たちを呼んだからサ。キミは血祭りになって罪を贖え!」
「待ってっ!」
ロッカが立ち上がって少年の前に歩み出た。
「あなたはきっと、魔物を思いやれる優しい人なんでしょう」
「ロッカ、危険だ」
ヴェインが制止しようとしたが、彼女は振り返って微笑んだ。
「今さら情に訴えようとか無理すぎるんだけどもサ?」
「確かに私たちはあなたにとって大事な子の片割れを倒してしまったかもしれない……けど、私たちも生きるのに必死だったんです」
「だからあのコには傷つけさせるつもりなんてなかったんだって」
「ううん、そうじゃなくて……。あなたにとって大事なんだったら、そもそもなんでそんなことをさせたんですか?」
ロッカは周囲を取り囲んだ魔物をみやりながらそう問いかけた。
少年は明らかに動揺して、言葉に詰まっている。
「状況を見たところ、あなたは魔物を意のままに操っていますよね?」
「操るだって? ふざけたことを言わないでくれるかな。ボクは魔獣使い、誇り高き戴冠者だぞ。魔獣たちの気持ちが痛いほど分かるんだ。聞こえてくる、伝わってくる……このコの悲しみも、仲間たちの怒りも!」
戴冠者……つまりこの少年はユニークジョブを授かっているってことか。
俺の背筋に冷たいものが走った。
「それならどうして大事なコを危険な場所に引っ張り出すんですか? 今、あなたのいう〝仲間〟たちが襲ってきたら私とヴェインさんはやっぱり戦いますよ。それは生きるのに必死だから、です」
俺は魔獣に魔石を込めながら頷く。
多数相手となると、俺の魔銃とは相性が悪い。
となると、先手を取らせるわけにはいかないからな。
「あなたの仲間だから黙ってやられる? ……そんなわけないでしょ。お互いに戦ったらその結末はどうあってもあなたにとって悲劇にしかなりませんよ?」
少年の表情が揺らいだ。
ロッカの言葉が胸に刺さったらしい。
「そんなのやってみなきゃ……」
「分からない、か?」
俺は魔銃を少年に向かって撃ち込んだ。
込めた弾は、植物を扱うことができる緑魔術。
彼の頬を掠め跳んだ魔術の弾が背後の木に着弾すると、その場所からまるで意思を持ったようなツタが伸びる。
ツタは、周囲を取り囲んだ魔物たちの体を一瞬で拘束した。
「や、やめろよッ!!」
少年は狼狽した様子で、頬を膨らませながら何度も笛を吹く。
しかし魔物たちがいくら暴れても、ツタを引きちぎることができなかった。
あのツタには時間差で強化魔術を重ねがけしてあるから当然だ。
「大丈夫だ、お前の大事な仲間を傷つけるつもりはない」
「うるさいんだよ! あのコだって復讐を望んでるはずなんだからサ!」
少年がなおも敵愾心をむき出しにしたところで、森林豹が小さく鳴いた。
その声を聞いた少年の瞳には明らかに困惑の色が浮かんでいる。
「えっ、ラギ……『もういいよ』って……?」
「ほー、その豹はラギっていうのか」
俺が近づくと、少年は体を精一杯広げてラギを隠そうとする。
まるでロッカを助けた時の俺みたいだな。
「あれは互いに戦った結果だ。だから悪かった、とは言わないが……」
ポーチから一際大きくて色の濃い魔石を取り出すと、少年へ軽く放った。
「っと……これって……?」
「そのラギって子の番の魔石だ。せめてそいつは返しておく」
少年は手にした魔石に視線を落とし、ぐっと何かをこらえている。
そんな彼を気遣うように森林豹が、少年の頬を舐めた。
「えっ……ラギ、これが欲しいの?」
少年は手にした魔石をおもむろに近づけると、ラギはパクりとその魔石を食べた。
そしてすぐに嚥下する。
「お、おいっ……お腹を壊しても知らないぞ!」
焦る少年の言葉に微笑んだような顔を見せると、鋭い爪をしまって地に伏せた。
まるでもう戦う気はない、とでもいうような態度だ。
「……そうか、ラギがいうなら……分かったサ。お兄さん、襲うのやめたからアレ解いてよ」
「ああ、分かった」
憑き物が落ちたような顔をした少年を見ればその言葉は真意だろう。
そう感じた俺は魔法陣を発動させると、魔物たちを拘束しているツタを解いてやった。
少年が笛を吹くと、魔物たちはくるりと背を向けて森へ帰っていく。
「なあお前、さっき『約束』って言ったな。誰との約束だ?」
「……お前じゃない、ボクはキルクスだ」
「じゃあキルクス、教えてくれ。誰との約束で監視をしていたんだ?」
キルクスはしばらく、いや……かなり長い時間考えた末に、ようやく口を開いた。
「……騙り部。それ以上は言えない。きっとボクだってただじゃ済まないサ」
「ただじゃ済まないって……」
ロッカが顔を青くして、キルクスの言葉を繰り返す。
少年は唇を噛み締めて、ちらりと背後の森を振り返った。
そこにはもう魔物の気配はないはずなのに、まるで誰かに見張られているかのように。
「気をつけなよ……。キミたちの歩く道は、もう全部読まれてるんだからサ」
そう言い残すと、キルクスは豹の背にひらりと飛び乗った。
森の奥へと消えていく彼の姿が見えなくなっても、その言葉の余韻だけが耳に残っていた。
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【異世界ショッピング】。
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魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
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盾で守り
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――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
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【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
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