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ヴァンパイア編。
136.そんな常識も知らないのか?
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人魚は元々、生命力の高い種族だ。
首を落とさなければ、怪我をしても治るのが早い。大概の怪我は、すぐに治ってしまう。
・・・陸地の、乾燥している場所でなければ、死なない限りは早く怪我が治る。
海にいれば、殊更人魚の怪我の治りは早まる。
だというのに、人魚が怪我をして痛そうにしていた? 確かに、怪我をすれば痛い。それは当然だ。
だけど、怪我は治れば痛くない筈だ。自分で治癒力を抑制すれば怪我の治りをコントロールすることも可能だが、百合娘はそれができなかった筈だ。
だから、純粋に怪我をしたのだろう。けれど、海にいる人魚の怪我が治らないというのは・・・
再生力を越えた怪我を負ったか、大量に失血したか、または怪我自体が人魚が特に治り難い・・・火傷をしたか。
そもそも、海にいる人魚に喧嘩を売ること自体が、まともじゃない。
更に言えば、陸地に上がっていても、アダマスの傘下になった人魚に喧嘩を売る奴はそうはいない。
未だに不老不死の夢とやらで狙って来る連中もまだいるが、そういう連中も、表立って向かっては来ない。そういう馬鹿共は特に、海で人魚に喧嘩を売る愚かしさを知っているからだ。
だとすると、アルを襲ったのは、アダマスの敵対勢力・・・なのだろうか?
そうなのだとしたら、相手はヤバいってもんじゃないわね・・・きっと、相当頭がイってる奴に違いない筈。
百合娘のことも心配だが・・・様子を見に行くワケには行かない。アタシには、あの子からアルを託された責任がある。
苛立ちに思わず親指の爪を噛むと、
「おーい、アマラ?」
ジンが呼んでいた。
「・・・なによ?」
「鬼百合ちゃんが心配だよね? 大丈夫かな? 酷い怪我をしてないといいけど・・・」
眼鏡の奥の琥珀が曇る。
「別に。生きてるなら、大丈夫に決まってる。人魚達は、海では滅多なことでは死なない。狼達以上の生命力を持っているんだから」
そう。リリアナイトは、生きている。
トールがそう言っていた。
アルも、怪我はしているが生きている。
ただ・・・アダマスに敵対する純血のヴァンパイアがアルを狙っているという仮定が、真実味を帯びて来た。
そして、リリアナイトの言伝だ。『アル様の親族を名乗り、迎えに来る純血の方へは絶対に渡さないでくださいませ。アル様をお守りください。お願い致します』これを鑑みるに・・・アルはやはり、純血の血統なのだろう。
ヒュー、ミクリヤ、カイル、ジン。この四人を、どこかで降ろして逃げるという算段も、近いうちに実行する日が来るかもしれない。
まあ、言うとこのおバカ共は絶対ウルサく喚くだろうから、言わないけど。
「・・・寝て来るわ」
「ああ、うん」
「夕方になったら交代してあげるから、それまではアンタが小娘を見てなさい」
「え?」
驚いたようなジンを置いて、部屋に戻る。
最悪を想定すると、ジンに倒れられちゃ困る。ことに拠ったら、バカ共は・・・特に、ヒューはジンに連れ出してもらわないといけないだろう。あの脳筋バカは頑固だし。
そんな風に考え事をしながら寝て・・・
そして、夕方から起きてジンと交代する。
「朝ンなったら交代。それまで休憩してなさい。なんかあったら呼ぶから」
と、医務室からジンを追い出して、目を覚まさないアルに付く。血色の悪い顔を見て、カーテンを閉めた。
「早く起きなさいよね。アル・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※
翌日の午後。
「・・・なに、これ?」
昨日の朝方、僕がまだ寝てるときにアルが帰って来たという。けど、目を覚まさないらしい。
ジンとアマラが、交代で見ている。
僕達は立ち入り禁止で、お見舞いも駄目だと言われた。前にアルが倒れたときみたいに・・・
すっごく心配だけど、「アンタ達にできることは無いンだから、散りなさい。邪魔よ」だって。
まあ、その言葉に納得はできないけど、僕達がアルになにもできないのは事実だ。
よくはないけど、理解はしている。
だから、できるだけ普通に過ごそうと・・・掃除を、しようと思ったんだ。
そしたら、医務室の前に花束が置かれていた。
それも、いろんな花の花束が沢山。
「ええと・・・」
とりあえず、僕は掃除をする予定だ。
それには、この花束達が邪魔だ。
一旦どこかに寄せて・・・と、花束を手に取ったときだった。
「待ていっ、そこのおチビちゃんっ!? それはアルゥラの為に買って来た花束だっ!?」
という、騒がしいバリトンがした。
「誰がおチビちゃんだっ!!」
自分が少しばかり背が高いからと言って、僕をチビ呼ばわりっ・・・思わずバカへ怒鳴ると、
「幾ら美少女顔をしていても、俺は騙されないぞっ!? 俺は男に花をやる趣味は無いっ!?」
更に巫山戯た言葉が返る。
「はあっ!? 誰が美少女顔だっ!? バっカじゃないのアンタっ!? っていうか、掃除の邪魔だから少し寄せようとしただけなんだけどっ!!」
「ん? ああ、そうか。掃除・・・よし、じゃあ掃除する間は俺が持っていよう」
褐色の手が丁寧に花束を拾い上げて抱える。と、疑問に思っていたことを聞く。
「・・・この花束、どこから持って来たの?」
綺麗に包まれた花束が、幾つもある。
普通に花屋で売られているような花束だ。
けれど、ここは海の上だ。
花なんて、陸地へ行かないと手に入らない。
けれど、ここ何日も陸地へは行ってない。
なのに、花束の花は少し草臥れた感じはするものの、まだ萎れてはいない。
買って来て数時間という感じ、だろうか?
「ん? ちょっくら港まで走って買って来た。女への見舞いに花を持って行くのは常識だからな!」
「は?」
おかしい。今、なんて言った? コイツ。
「なんだ? おチビちゃんは、そんな常識も知らないのか? 全く・・・」
やれやれと、バカにしたような溜息。
「いや違うから! そんなこと知ってるし! っていうか、それ女の人とか関係無いよね? 男女差別する意味ある? じゃなくてっ、アンタどうやって港に行ったワケ? あと、常識無いのはアンタの方だからっ!」
「? 勿論、走ってだが?」
きょとんと僕を見下ろす暗い赤の瞳。
「・・・もしかしてさ、アラマに頼んで小舟でも出してもらったの?」
アマラがコイツに船を貸すとは全く思えないけど、一応聞いてみた。
「? 誰だ、それ」
「は? あの、金髪の・・・」
女装した人魚のヒト。とはさすがに言えず、言葉が段々と尻すぼみになったが・・・
「ああ、美女モドキのことか」
「美女モドキって・・・」
アマラが聞いたらキレそうなことを、あっさりと口に・・・まあ、さすがバカな奴。なんていうか、バカだ。
「いや、だから普通に走って移動だが?」
「は? 意味わかんないンだけど?」
「全く、おチビちゃんは物知らずだな? いいか? まずは水面に片足を乗せる。そして次に、沈まないうちに反対の足を素早く出す。これを繰り返せば、水面を走ることなんか簡単にできるんだぜ? 水面には表面張力っての働いてるからな!」
「はあっ!?!?」
バカが、明らかにおかしいことを、さも当然だと言わんばかりに主張している。
「・・・まだ、飛んだとか泳いだとかのが信憑性があるんだけど?」
「俺には、アルゥラと違って羽根が無いからな。飛べはしないが・・・海に入ると、海水がベタベタするだろう? あれは不快だ。というか、泳ぐよりも走る方が普通に速いからな! それに、さっさと持って来ないと折角の花が萎れちまうじゃないかっ!」
うん。全っ然、意味わかんない!
首を落とさなければ、怪我をしても治るのが早い。大概の怪我は、すぐに治ってしまう。
・・・陸地の、乾燥している場所でなければ、死なない限りは早く怪我が治る。
海にいれば、殊更人魚の怪我の治りは早まる。
だというのに、人魚が怪我をして痛そうにしていた? 確かに、怪我をすれば痛い。それは当然だ。
だけど、怪我は治れば痛くない筈だ。自分で治癒力を抑制すれば怪我の治りをコントロールすることも可能だが、百合娘はそれができなかった筈だ。
だから、純粋に怪我をしたのだろう。けれど、海にいる人魚の怪我が治らないというのは・・・
再生力を越えた怪我を負ったか、大量に失血したか、または怪我自体が人魚が特に治り難い・・・火傷をしたか。
そもそも、海にいる人魚に喧嘩を売ること自体が、まともじゃない。
更に言えば、陸地に上がっていても、アダマスの傘下になった人魚に喧嘩を売る奴はそうはいない。
未だに不老不死の夢とやらで狙って来る連中もまだいるが、そういう連中も、表立って向かっては来ない。そういう馬鹿共は特に、海で人魚に喧嘩を売る愚かしさを知っているからだ。
だとすると、アルを襲ったのは、アダマスの敵対勢力・・・なのだろうか?
そうなのだとしたら、相手はヤバいってもんじゃないわね・・・きっと、相当頭がイってる奴に違いない筈。
百合娘のことも心配だが・・・様子を見に行くワケには行かない。アタシには、あの子からアルを託された責任がある。
苛立ちに思わず親指の爪を噛むと、
「おーい、アマラ?」
ジンが呼んでいた。
「・・・なによ?」
「鬼百合ちゃんが心配だよね? 大丈夫かな? 酷い怪我をしてないといいけど・・・」
眼鏡の奥の琥珀が曇る。
「別に。生きてるなら、大丈夫に決まってる。人魚達は、海では滅多なことでは死なない。狼達以上の生命力を持っているんだから」
そう。リリアナイトは、生きている。
トールがそう言っていた。
アルも、怪我はしているが生きている。
ただ・・・アダマスに敵対する純血のヴァンパイアがアルを狙っているという仮定が、真実味を帯びて来た。
そして、リリアナイトの言伝だ。『アル様の親族を名乗り、迎えに来る純血の方へは絶対に渡さないでくださいませ。アル様をお守りください。お願い致します』これを鑑みるに・・・アルはやはり、純血の血統なのだろう。
ヒュー、ミクリヤ、カイル、ジン。この四人を、どこかで降ろして逃げるという算段も、近いうちに実行する日が来るかもしれない。
まあ、言うとこのおバカ共は絶対ウルサく喚くだろうから、言わないけど。
「・・・寝て来るわ」
「ああ、うん」
「夕方になったら交代してあげるから、それまではアンタが小娘を見てなさい」
「え?」
驚いたようなジンを置いて、部屋に戻る。
最悪を想定すると、ジンに倒れられちゃ困る。ことに拠ったら、バカ共は・・・特に、ヒューはジンに連れ出してもらわないといけないだろう。あの脳筋バカは頑固だし。
そんな風に考え事をしながら寝て・・・
そして、夕方から起きてジンと交代する。
「朝ンなったら交代。それまで休憩してなさい。なんかあったら呼ぶから」
と、医務室からジンを追い出して、目を覚まさないアルに付く。血色の悪い顔を見て、カーテンを閉めた。
「早く起きなさいよね。アル・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※
翌日の午後。
「・・・なに、これ?」
昨日の朝方、僕がまだ寝てるときにアルが帰って来たという。けど、目を覚まさないらしい。
ジンとアマラが、交代で見ている。
僕達は立ち入り禁止で、お見舞いも駄目だと言われた。前にアルが倒れたときみたいに・・・
すっごく心配だけど、「アンタ達にできることは無いンだから、散りなさい。邪魔よ」だって。
まあ、その言葉に納得はできないけど、僕達がアルになにもできないのは事実だ。
よくはないけど、理解はしている。
だから、できるだけ普通に過ごそうと・・・掃除を、しようと思ったんだ。
そしたら、医務室の前に花束が置かれていた。
それも、いろんな花の花束が沢山。
「ええと・・・」
とりあえず、僕は掃除をする予定だ。
それには、この花束達が邪魔だ。
一旦どこかに寄せて・・・と、花束を手に取ったときだった。
「待ていっ、そこのおチビちゃんっ!? それはアルゥラの為に買って来た花束だっ!?」
という、騒がしいバリトンがした。
「誰がおチビちゃんだっ!!」
自分が少しばかり背が高いからと言って、僕をチビ呼ばわりっ・・・思わずバカへ怒鳴ると、
「幾ら美少女顔をしていても、俺は騙されないぞっ!? 俺は男に花をやる趣味は無いっ!?」
更に巫山戯た言葉が返る。
「はあっ!? 誰が美少女顔だっ!? バっカじゃないのアンタっ!? っていうか、掃除の邪魔だから少し寄せようとしただけなんだけどっ!!」
「ん? ああ、そうか。掃除・・・よし、じゃあ掃除する間は俺が持っていよう」
褐色の手が丁寧に花束を拾い上げて抱える。と、疑問に思っていたことを聞く。
「・・・この花束、どこから持って来たの?」
綺麗に包まれた花束が、幾つもある。
普通に花屋で売られているような花束だ。
けれど、ここは海の上だ。
花なんて、陸地へ行かないと手に入らない。
けれど、ここ何日も陸地へは行ってない。
なのに、花束の花は少し草臥れた感じはするものの、まだ萎れてはいない。
買って来て数時間という感じ、だろうか?
「ん? ちょっくら港まで走って買って来た。女への見舞いに花を持って行くのは常識だからな!」
「は?」
おかしい。今、なんて言った? コイツ。
「なんだ? おチビちゃんは、そんな常識も知らないのか? 全く・・・」
やれやれと、バカにしたような溜息。
「いや違うから! そんなこと知ってるし! っていうか、それ女の人とか関係無いよね? 男女差別する意味ある? じゃなくてっ、アンタどうやって港に行ったワケ? あと、常識無いのはアンタの方だからっ!」
「? 勿論、走ってだが?」
きょとんと僕を見下ろす暗い赤の瞳。
「・・・もしかしてさ、アラマに頼んで小舟でも出してもらったの?」
アマラがコイツに船を貸すとは全く思えないけど、一応聞いてみた。
「? 誰だ、それ」
「は? あの、金髪の・・・」
女装した人魚のヒト。とはさすがに言えず、言葉が段々と尻すぼみになったが・・・
「ああ、美女モドキのことか」
「美女モドキって・・・」
アマラが聞いたらキレそうなことを、あっさりと口に・・・まあ、さすがバカな奴。なんていうか、バカだ。
「いや、だから普通に走って移動だが?」
「は? 意味わかんないンだけど?」
「全く、おチビちゃんは物知らずだな? いいか? まずは水面に片足を乗せる。そして次に、沈まないうちに反対の足を素早く出す。これを繰り返せば、水面を走ることなんか簡単にできるんだぜ? 水面には表面張力っての働いてるからな!」
「はあっ!?!?」
バカが、明らかにおかしいことを、さも当然だと言わんばかりに主張している。
「・・・まだ、飛んだとか泳いだとかのが信憑性があるんだけど?」
「俺には、アルゥラと違って羽根が無いからな。飛べはしないが・・・海に入ると、海水がベタベタするだろう? あれは不快だ。というか、泳ぐよりも走る方が普通に速いからな! それに、さっさと持って来ないと折角の花が萎れちまうじゃないかっ!」
うん。全っ然、意味わかんない!
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