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赤い瞳の姫君
あまり叱らないであげるといいですよ?
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「・・・というワケで、偶々秘密基地にしていた木の虚にいたところ、熊が現れ、その木にマーキング。その後は、いつ熊が戻って来るかと怯え、降りるに降りられなくなり、丸一日以上が経過してしまった。以上が、クラン君行方不明事件の、私に拠る推察です」
「そう、ですか・・・」
クランの無事を知り、マイヤーは深い安堵の溜息を吐いた。
「あまり叱らないであげるといいですよ? いつ熊に見付かるかもしれないという心理的極限状態及び、丸一日以上なにも口にしていないせいで軽い衰弱を起こしています。単純に、戻って来たことへの喜びを示してあげる方が宜しいでしょう。後は、落ち着いた頃に叱ってあげてください」
「っ…ありがとうございますっ! 本当に、ありがとうございますっ!」
と、マイヤーがヴァンの両手を握り、
「本当にっ…なんと感謝していいのやら・・・」
何度も頭を下げる。
「いえ、私は自分への疑いを晴らしただけです」
そんなに感謝されても困る…と、ヴァンは思う。なので、話を逸らすことにした。
「では、マイヤーさん。そろそろクラン君のところへ行きませんか?」
「ああ、はい! ありがとうございます!」
ヴァンはすっとマイヤーから自分の手を抜き、すたすたと早足で歩く。
村の境界から少し歩くと、松明の灯りが
見えて来た。丁度、ラルフが弁当を片付けている最中。
マイヤーがクランへ駆け寄り、ひしっ! と強く抱き締める。感動の再会親子バージョン。
「では、さっさと帰りましょうか。一応森は抜けましたが、食べ物の匂いをさせてしまいましたからね。ここへ長居すべきではありません」
またしてもヴァンは、水を差す。
ひしっ! と抱き合っていた親子が硬直し、ぎこちなく離れた。そして、
「そ、そうですね。い、行くぞクラン」
照れくさそうにクランの手を握るマイヤー。
ヴァンは、そんな親子をちゃんと家まで送り届けることにする。
その後自分は、城の近くに戻って一晩を明かそうと考えながら。
「そう、ですか・・・」
クランの無事を知り、マイヤーは深い安堵の溜息を吐いた。
「あまり叱らないであげるといいですよ? いつ熊に見付かるかもしれないという心理的極限状態及び、丸一日以上なにも口にしていないせいで軽い衰弱を起こしています。単純に、戻って来たことへの喜びを示してあげる方が宜しいでしょう。後は、落ち着いた頃に叱ってあげてください」
「っ…ありがとうございますっ! 本当に、ありがとうございますっ!」
と、マイヤーがヴァンの両手を握り、
「本当にっ…なんと感謝していいのやら・・・」
何度も頭を下げる。
「いえ、私は自分への疑いを晴らしただけです」
そんなに感謝されても困る…と、ヴァンは思う。なので、話を逸らすことにした。
「では、マイヤーさん。そろそろクラン君のところへ行きませんか?」
「ああ、はい! ありがとうございます!」
ヴァンはすっとマイヤーから自分の手を抜き、すたすたと早足で歩く。
村の境界から少し歩くと、松明の灯りが
見えて来た。丁度、ラルフが弁当を片付けている最中。
マイヤーがクランへ駆け寄り、ひしっ! と強く抱き締める。感動の再会親子バージョン。
「では、さっさと帰りましょうか。一応森は抜けましたが、食べ物の匂いをさせてしまいましたからね。ここへ長居すべきではありません」
またしてもヴァンは、水を差す。
ひしっ! と抱き合っていた親子が硬直し、ぎこちなく離れた。そして、
「そ、そうですね。い、行くぞクラン」
照れくさそうにクランの手を握るマイヤー。
ヴァンは、そんな親子をちゃんと家まで送り届けることにする。
その後自分は、城の近くに戻って一晩を明かそうと考えながら。
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