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すると報告に来たリチャードの部下が私を見た後で気まずそうにするのでした。
「どうした??何の報告だ??」
「いえ、そのう。」
リチャードの部下は私の顔を見ながら言いにくそうにリチャードに応えるのでした。
するとそれに気がついたロゼッタがその部下に言ったのです。
「ああ、こんな女気にしなくていいわよ!!!この女は追放が確定してるからねえ!!くっくっく!!!」
「そうだ、だからはやく報告を言え!!」
「はい、では報告は二つございます。」
「この聖地リーゼルトに残っていた王国軍の掃討が完了いたしました。」
「そうかそれはいい知らせだな。もう一つは??」
「王都レイヤード方面に偵察に出ていた者達が戻ってまいりました。多数の魔物達に行く手を阻まれこのリーゼルトの郊外にすら出る事ができずそのまま引き返してきたとの事です。」
「どちらもとてもいい知らせねえ!!」
「やはり国王も王子も戦死しているようだな。」
「ええ私もそう思います。しかもこの分なら王国軍の救援に向かった貴族達も軒並み戦死しているとみて問題ないかと思われます。」
「いやあ笑いが止まらないねえ。魔物の軍勢がダルスタル王国に侵入してからというもの、忌々しい連中がどんどん消えってってくれてるからなあ!!あのクソ親父も魔物討伐に行って戦死してくれたからねえ。部下共を逃がす為に自分が戦死してれば世話ねえわ。おかげで公爵どころか国王になれるんだからな。」
「ロゼッタがすばらしい提案をしてくれた!!!」
「リチャード様のようなお方こそこの国の王となられるべきなのです。」
「うむ、その通りだ。」
「ラインベルク公爵様が何を思って家来の人達を逃がしたと思っているんですか??」
「このリチャード様にあのボンクラな王子からこの国を奪えっていう事を言いたかったんだろうよ!!!!全く心を改めろだの、もっと思いやりを持てだのうぜえ事ばかり言い続けがってあのクソ親父が!!まああのクソ親父も最後はちゃんとこのリチャード様の役に立った訳だな!!!親父が残してくれた兵士達のおかげでこのリチャード様が反乱を起こせるわけだからな!!はっはっはっ!!!」
「そうです。あんな人がいいだけのボンクラな国王や王子など支える価値もありません!!!死んでくれて良かったです。しかも他の貴族達も軒並み国王救援の為に出払っていて聖地はがら空き状態です。そのチャンスを見逃さず反乱を起こされたのはまさに英断でございました。」
「そうだろう、そうだろう!!!」
「秘宝ゼブリアを手に入れればリチャード様の天下でございます。」
「そのためにはこのクズ女をしっかり利用しないとな。」
「あのボンクラな王子が死んでくれて本当に良かったですね。」
私は大きな声で二人に言いました。
「クラトス様はきっと生きていらっしゃいます!!!」
「はっはっはっ!!!クラトス王子が生きてるですって!!生きてる訳ないでしょ??こんな状況で!!!」
「その通りだ!!!まったくむかつく女だぜ!!!」
「おい来週までに婚儀の身支度を済ませておけ!!!いいな!!!」
「いいか、俺の嫁になれるからって思いあがるなよ!!!テメエなんざクズ女は俺の側目になる価値すらないんだ!!!お前に価値があるのは秘宝ゼブリアに認められていること、ただそれだけだ!!!それ以外は一切何の価値もない!!!分かったかクズ女!!!お前みたいなクズ女を三日だけ俺様の嫁にしてやろうっていうんだ!!ありがたく思え!!」
「そうよ!!あんたがリチャード様の嫁でいられるのは秘宝ゼブリアが手に入るまでだけだから!!!その後はこのロゼッタが正式にリチャード様の正妻になるから!!!それであんたはお払い箱よ!!!良かったわね!!!くっくっくっ!!!」
そしてリチャードとロゼッタはこの部屋から出て行きました。
私は二人が出て行くと座り込んでしまいました。
そこにメイドのメリーゼが優しく声をかけてくれました。
「ソフィー様、お気を確かに。」
「ありがとう、メリーゼ。」
「ソフィー様、きっとクラトス王子様はご無事でございます。」
メリーゼはシュベル離宮に使えている気づかいができる優しいメイドさんです。
年が私と近い事もあり、メリーゼともすぐに仲良くなりました。
「とんでもない事になってしまいましたね。」
「メリーゼ。私はリチャードと結婚するつもりはありません。クラトス様からお預かりした秘宝ゼブリアをリチャードなどに渡してはいけないと思うのです。」
「ええ私もそう思います。リチャードとの結婚など絶対してはなりません。ましてやリチャードはソフィー様を捨てると公言しているのですから。」
「ですのでここをみなで脱出したいと思うのです。」
「みんなでこのシュベル離宮から逃げようというのですか?」
「はい、そうです。」
「私もその方がいいとは思いますが、このシュベル離宮はリチャードの私兵に囲まれています。とてもではありませんが逃げられるとは思えませんが。」
「大丈夫です。ひとつ考えがあります。」
「どうした??何の報告だ??」
「いえ、そのう。」
リチャードの部下は私の顔を見ながら言いにくそうにリチャードに応えるのでした。
するとそれに気がついたロゼッタがその部下に言ったのです。
「ああ、こんな女気にしなくていいわよ!!!この女は追放が確定してるからねえ!!くっくっく!!!」
「そうだ、だからはやく報告を言え!!」
「はい、では報告は二つございます。」
「この聖地リーゼルトに残っていた王国軍の掃討が完了いたしました。」
「そうかそれはいい知らせだな。もう一つは??」
「王都レイヤード方面に偵察に出ていた者達が戻ってまいりました。多数の魔物達に行く手を阻まれこのリーゼルトの郊外にすら出る事ができずそのまま引き返してきたとの事です。」
「どちらもとてもいい知らせねえ!!」
「やはり国王も王子も戦死しているようだな。」
「ええ私もそう思います。しかもこの分なら王国軍の救援に向かった貴族達も軒並み戦死しているとみて問題ないかと思われます。」
「いやあ笑いが止まらないねえ。魔物の軍勢がダルスタル王国に侵入してからというもの、忌々しい連中がどんどん消えってってくれてるからなあ!!あのクソ親父も魔物討伐に行って戦死してくれたからねえ。部下共を逃がす為に自分が戦死してれば世話ねえわ。おかげで公爵どころか国王になれるんだからな。」
「ロゼッタがすばらしい提案をしてくれた!!!」
「リチャード様のようなお方こそこの国の王となられるべきなのです。」
「うむ、その通りだ。」
「ラインベルク公爵様が何を思って家来の人達を逃がしたと思っているんですか??」
「このリチャード様にあのボンクラな王子からこの国を奪えっていう事を言いたかったんだろうよ!!!!全く心を改めろだの、もっと思いやりを持てだのうぜえ事ばかり言い続けがってあのクソ親父が!!まああのクソ親父も最後はちゃんとこのリチャード様の役に立った訳だな!!!親父が残してくれた兵士達のおかげでこのリチャード様が反乱を起こせるわけだからな!!はっはっはっ!!!」
「そうです。あんな人がいいだけのボンクラな国王や王子など支える価値もありません!!!死んでくれて良かったです。しかも他の貴族達も軒並み国王救援の為に出払っていて聖地はがら空き状態です。そのチャンスを見逃さず反乱を起こされたのはまさに英断でございました。」
「そうだろう、そうだろう!!!」
「秘宝ゼブリアを手に入れればリチャード様の天下でございます。」
「そのためにはこのクズ女をしっかり利用しないとな。」
「あのボンクラな王子が死んでくれて本当に良かったですね。」
私は大きな声で二人に言いました。
「クラトス様はきっと生きていらっしゃいます!!!」
「はっはっはっ!!!クラトス王子が生きてるですって!!生きてる訳ないでしょ??こんな状況で!!!」
「その通りだ!!!まったくむかつく女だぜ!!!」
「おい来週までに婚儀の身支度を済ませておけ!!!いいな!!!」
「いいか、俺の嫁になれるからって思いあがるなよ!!!テメエなんざクズ女は俺の側目になる価値すらないんだ!!!お前に価値があるのは秘宝ゼブリアに認められていること、ただそれだけだ!!!それ以外は一切何の価値もない!!!分かったかクズ女!!!お前みたいなクズ女を三日だけ俺様の嫁にしてやろうっていうんだ!!ありがたく思え!!」
「そうよ!!あんたがリチャード様の嫁でいられるのは秘宝ゼブリアが手に入るまでだけだから!!!その後はこのロゼッタが正式にリチャード様の正妻になるから!!!それであんたはお払い箱よ!!!良かったわね!!!くっくっくっ!!!」
そしてリチャードとロゼッタはこの部屋から出て行きました。
私は二人が出て行くと座り込んでしまいました。
そこにメイドのメリーゼが優しく声をかけてくれました。
「ソフィー様、お気を確かに。」
「ありがとう、メリーゼ。」
「ソフィー様、きっとクラトス王子様はご無事でございます。」
メリーゼはシュベル離宮に使えている気づかいができる優しいメイドさんです。
年が私と近い事もあり、メリーゼともすぐに仲良くなりました。
「とんでもない事になってしまいましたね。」
「メリーゼ。私はリチャードと結婚するつもりはありません。クラトス様からお預かりした秘宝ゼブリアをリチャードなどに渡してはいけないと思うのです。」
「ええ私もそう思います。リチャードとの結婚など絶対してはなりません。ましてやリチャードはソフィー様を捨てると公言しているのですから。」
「ですのでここをみなで脱出したいと思うのです。」
「みんなでこのシュベル離宮から逃げようというのですか?」
「はい、そうです。」
「私もその方がいいとは思いますが、このシュベル離宮はリチャードの私兵に囲まれています。とてもではありませんが逃げられるとは思えませんが。」
「大丈夫です。ひとつ考えがあります。」
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