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ブリュードの捕縛はルグランド王国だけでなくフロイヤ帝国でも大きな出来事だったようで、ブリュードが捕縛された翌日にはフロイヤ帝国の第一皇子であるキルエス様や第一皇女のリーゼルカ様がブリュードの処罰を協議するためにルグランド王国にやって来たのです。

そして私の実家であるティルスタール侯爵領へもやってきてくださったのです。

私は実家の侯爵屋敷でキルエス様とリーゼルカ様をお出迎えしました。

屋敷の前にキルエス様とリーゼルカ様を乗せた馬車がやってきました。

私はエントランスでキルエス様とリーゼルカ様をお迎えしました。

キルエス様はかろやかな金色の髪を青い瞳をお持ちで、容姿も整っており思わず見とれてしまうほどかっこいいと思ってしまいました。

キルエス様は確か私と同い年だったはずです。

リーゼルカ様も長い金色の髪をたなびかせていました。

青い瞳もお持ちで、リーゼルカ様も美しい容姿をお持ちでした。

私はそれからキルエス様に見とれてしまいました。

するとそのキルエス様がご挨拶をしてくれました。

「フロイヤ帝国の第一皇太子であるキルエス・フロイヤでございます。メリッサ様この度は出迎えをして頂きありがとうございます。」

そしてリーゼルカ様も私に挨拶をしてくれました。

「フロイヤ帝国の第一皇太女であるリーゼルカ・フロイヤでございます。メリッサ様、どうかよろしくお願い致します。」

私は二人に挨拶をしました。

「もったいないお言葉です。キルエス様とリーゼルカ様は遠路はるばるご足労頂きありがとうございます。」

そして私はキルエス様とリーゼルカ様を侯爵屋敷の貴賓室へとお通ししました。

キルエス様とリーゼルカ様が着席されて私も着席するとキルエス様が私に話しかけました。

「メリッサ様!!まずはお礼を申し上げます。この御恩は一生忘れません、本当にありがとうございました。」

私はキルエス様に尋ねました。

「お礼というのは大げさではありませんか?たぶんブリュードの事だとは思うんですけど私は何もしてませんよ。」

キルエス様が私に言いました。

「そんなことはありません。帝国内ではみながメシアが現れたと喜んでおりました。もちろんメシアとはメリッサ様の事です。」

私がフロイヤ帝国の人達に救世主(メシア)と呼ばれている??

あまりの唐突な話についていけませんでした。

「私がメシア??どういう事ですか??」

キルエス様が私に言いました。

「フロイヤ帝国内で悪行の限りを尽くしていたブリュードに毅然と立ち向かい奴の要求をはねのけて、さらには奴の捕縛に大きく貢献されたのです。メシアと呼ばれるのも当然かと思われます。」

私は今回の事でフロイヤ帝国内で救世主(メシア)と呼ばれている事に大変驚きました。


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