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【11 1月10日 十日恵比寿】
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・【11 1月10日 十日恵比寿】
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「ちょっと厳しいなぁ」
そう言いながらテイが勝手口から戻って来た。
「やっぱりガタがきている感じかな?」
「いや、勿論寧の法力によって耐えていられるとは思うよっ」
そう言って空元気を振る舞うように笑ったテイ。
いや、
「どういう甘い言葉よ、私の法力という褒め言葉は全然嬉しくないから。ちゃんとしたこと言ってよ」
「う~ん、まあ明後日の吹雪に耐えられるかどうか、正直不安だなぁ」
そう少し小声で呟いたテイ。
やっぱりそうか、と私は溜息をついてしまった。
このカフェは古民家を改装した、いわゆる古民家カフェなので、ちょっと古くなってしまっている場所がある。
表面や内装は綺麗にしたんだけども、裏面までは資金が足りなくて、勝手口のほうは少しだけボロなのだ。
テイは一息ついてから、
「明日もカフェを休まない予定にしたからさ、なんというか直すための資材を買ってくる暇が無いよ。そうだ、クラに人間化してもらって買ってきてもらおうか?」
私は唸ってから、
「でもクラを一人で外に出すことはちょっと不安だよ」
とクラに聞こえないように言ったつもりだったんだけども、クラがこっちへ駆け寄って来て、
「僕は何でもできるよ!」
とサムズアップしてきた。五本指にして。いつもは肉球なのに。
でもやっぱり不安だなぁ、と思いながら私は、
「せっかく十日恵比寿の日にこんな思いになるとは……」
と口をついてしまうと、テイやクラが『ん?』という顔になったので、あぁそうかと思って私は説明することにした。
「今日は十日恵比寿と言って、七福神の恵比寿様を祀っている神社では1月10日にする祭礼の日なんだ」
するとクラがニカッと笑いながらこう言った。
「じゃあ僕! 今から恵比寿を口寄せするよ! きっと恵比寿が何でも解決してくれると思うよ!」
恵比寿様を口寄せ? 何か危険な香りがするというか、もし本当にできたら恵比寿様に申し訳無いと思って、
「いいよ! 今日は恵比寿様は忙しいから口寄せなんてしなくていいから!」
と言ったんだけども、クラはその場に座禅を組んで、黙って俯いてしまった。
私はクラを止めようと、抱きかかえようとしたんだけども、その腕をテイに掴まれてしまい、
「寧、口寄せ中は危険だから触れないほうがいい」
と真面目な瞳で言われてしまった。
いや!
「危険なら止めさせないと!」
「いや口寄せ中が危険なだけだから、待っていれば基本大丈夫だよ」
そう今度は優しい目で言ってきたテイ。
もう、クラったら本当に勝手なんだから、とハラハラしながらクラのほうを見ていると、なんとクラが徐々に人型にモーフィングしていったのだ。
それも、前に人間化したガテン系の赤髪の優男じゃなくて、耳は大きく福耳で、全体的に丸みを帯びた見た目に、赤い烏帽子、まさに恵比寿様の見た目になったのだ。
恵比寿様の姿になったクラはゆっくりと口を開き、
「いやぁ、こうやって口寄せしてくれることなんて久々だから嬉しいなぁ」
声もあの時のクラの声じゃなくて、落ち着いた叔父様の声。
クラの口寄せってこんな精度が高いというかなんというか、とにかく!
「すみません! 勝手に口寄せしてしまって! すぐに帰って頂いて構わないので!」
と私が頭を下げてそう言うと、恵比寿様は、
「いやいや、久々にこういう場所にお呼ばれされてわたしは楽しいんだ。お礼に鯛を出してあげよう」
そう言って恵比寿様は私とテイの目の前に、皿に乗った鯛を一尾出してくださった。
テイは嬉しそうに、
「わぁ! おめでたいだぁ!」
とバンザイし、そんなテイの姿を見た恵比寿様は満足げに頷くと、
「そんなに喜んでくれるならもっと出そうかっ」
と言って、全部で十尾もの鯛を出してくれた。
こんなに鯛だなんて、これはもう明日のカフェで鯛料理を出すしかないなぁ、と思った。
それにしてもテイが無邪気に喜ぶから、恵比寿様もノッてしまって、と思っていると、テイがこんなことを言い出した。
「他に何か出せたりしますか!」
さすがに私は、と思って、
「それは図々しいでしょ、それよりもこちらもウェルカムドリンク用意しますから」
と冷蔵庫のほうへ行こうとすると、恵比寿様が制止のポーズをして、
「いいんだ、わたしが出したくて出しているんだから。君もこのままわたしがお礼を出すところを見ていればいいし、なんなら座ってもいいからね」
そう言えば私ずっと立っていた、と思ったけども、クラも勝手口の前のキッチンの床で座って口寄せ始めちゃって。
「とりあえずこたつに移動しますか?」
と私が恵比寿様の前で正座しながら聞くと、
「いや、わたしはどうやらここから動くことはできないらしい。あと正座なんていいから、足は崩しなさい」
私は言われるがまま、少し崩して座らせて頂くと、恵比寿様はテイを見ながら、
「他のモノだったな、では米俵を出そうか」
こんな、キッチンに米俵! と思っていると、恵比寿様の目の前に何か、鯛ではない別のモノが出現した。
でもそれは明らかに米俵ではなくて、軍手のようなモノだった。否、絶対軍手だ。
「「……あれ?」」
と恵比寿様とテイの声がシンクロした。
テイがひょいっとその軍手を持つと、中から何かが零れて、それは生米だった。
テイは小首を傾げながら、
「米俵って軍手米でしたっけ?」
恵比寿様はう~んと悩んでから、
「どうやらそろそろこの口寄せした者のパワーが弱まっているらしいなぁ、ここからはそこを考えながら出していくか」
そう言われると、最初に出した鯛からどんどん鯛が小さくなっていっているような気がする。
そうか、クラの法力というか魔力というか、何かが低くなってきているのか。
恵比寿様はぐっと手に力を込めて、
「ここは全力を出して福笹を出そう」
テイは矢継ぎ早に、
「福笹って何ですか?」
「笹に米俵や打ち出の小槌、小判や鯛などの縁起物の工芸品を結びつけた笹のことだ。これがあると見栄えもいいからな」
テイは嬉しそうに、
「工芸品大好きです!」
と答えると、恵比寿様は微笑んでから、改めて力強い面持ちになって、手に力を入れた。
すると、目の前に、ベニヤ板のようなモノが五枚出現した。
私は呟くように、
「笹と米俵と打ち出の小槌と小判と鯛の五つが、全てベニヤ板に……」
と言うと恵比寿様は慌てて、
「一気に出そうとしたら笹の植物感に押されて、板が五つも出てしまった! ここは一つずつ丁寧に出す!」
結果、恵比寿様が出したモノは、米俵と思われるモノがやっぱり軍手米で、打ち出の小槌がトンカチ、小判が釘、鯛の時はもう何も出なかった。
恵比寿様は肩で息をしながら、
「もう限界だった……すまない、ぬか喜びをさせてしまい……」
とうなだれると、テイが恵比寿様の手を握って、こう言った。
「いや! 有難うございます! ちょうどこの家を補修しないといけなくて! 板や釘にトンカチがあれば補修できます! 軍手も有難いです! 勿論最初に出してくださった鯛もそうですけども!」
すると恵比寿様は優しい顔で笑ってから、
「そう言ってくれるなら良かったぞ、君は良い男だな」
そう言って恵比寿様が上半身から順に宙へ溶け込むように消えていくと、その恵比寿様の中からクラが出てきたように、クラが床にへばって寝ていた。
「クラ、お疲れ様」
そう言って私がクラを撫で、テイは、
「じゃあ早速これらを使って補修してくるよ! 寧はクラをこたつの中に連れてってあげて!」
そう言ってベニヤ板やトンカチなどを持って、また勝手口から外に出て行った。
本当に、テイは良い男だなぁ、と思った。
さて、鯛は明日カフェで鯛めしとして出そう。
あとは寒い中戻ってくるテイのために、鯛のおつゆを作って。
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そう言いながらテイが勝手口から戻って来た。
「やっぱりガタがきている感じかな?」
「いや、勿論寧の法力によって耐えていられるとは思うよっ」
そう言って空元気を振る舞うように笑ったテイ。
いや、
「どういう甘い言葉よ、私の法力という褒め言葉は全然嬉しくないから。ちゃんとしたこと言ってよ」
「う~ん、まあ明後日の吹雪に耐えられるかどうか、正直不安だなぁ」
そう少し小声で呟いたテイ。
やっぱりそうか、と私は溜息をついてしまった。
このカフェは古民家を改装した、いわゆる古民家カフェなので、ちょっと古くなってしまっている場所がある。
表面や内装は綺麗にしたんだけども、裏面までは資金が足りなくて、勝手口のほうは少しだけボロなのだ。
テイは一息ついてから、
「明日もカフェを休まない予定にしたからさ、なんというか直すための資材を買ってくる暇が無いよ。そうだ、クラに人間化してもらって買ってきてもらおうか?」
私は唸ってから、
「でもクラを一人で外に出すことはちょっと不安だよ」
とクラに聞こえないように言ったつもりだったんだけども、クラがこっちへ駆け寄って来て、
「僕は何でもできるよ!」
とサムズアップしてきた。五本指にして。いつもは肉球なのに。
でもやっぱり不安だなぁ、と思いながら私は、
「せっかく十日恵比寿の日にこんな思いになるとは……」
と口をついてしまうと、テイやクラが『ん?』という顔になったので、あぁそうかと思って私は説明することにした。
「今日は十日恵比寿と言って、七福神の恵比寿様を祀っている神社では1月10日にする祭礼の日なんだ」
するとクラがニカッと笑いながらこう言った。
「じゃあ僕! 今から恵比寿を口寄せするよ! きっと恵比寿が何でも解決してくれると思うよ!」
恵比寿様を口寄せ? 何か危険な香りがするというか、もし本当にできたら恵比寿様に申し訳無いと思って、
「いいよ! 今日は恵比寿様は忙しいから口寄せなんてしなくていいから!」
と言ったんだけども、クラはその場に座禅を組んで、黙って俯いてしまった。
私はクラを止めようと、抱きかかえようとしたんだけども、その腕をテイに掴まれてしまい、
「寧、口寄せ中は危険だから触れないほうがいい」
と真面目な瞳で言われてしまった。
いや!
「危険なら止めさせないと!」
「いや口寄せ中が危険なだけだから、待っていれば基本大丈夫だよ」
そう今度は優しい目で言ってきたテイ。
もう、クラったら本当に勝手なんだから、とハラハラしながらクラのほうを見ていると、なんとクラが徐々に人型にモーフィングしていったのだ。
それも、前に人間化したガテン系の赤髪の優男じゃなくて、耳は大きく福耳で、全体的に丸みを帯びた見た目に、赤い烏帽子、まさに恵比寿様の見た目になったのだ。
恵比寿様の姿になったクラはゆっくりと口を開き、
「いやぁ、こうやって口寄せしてくれることなんて久々だから嬉しいなぁ」
声もあの時のクラの声じゃなくて、落ち着いた叔父様の声。
クラの口寄せってこんな精度が高いというかなんというか、とにかく!
「すみません! 勝手に口寄せしてしまって! すぐに帰って頂いて構わないので!」
と私が頭を下げてそう言うと、恵比寿様は、
「いやいや、久々にこういう場所にお呼ばれされてわたしは楽しいんだ。お礼に鯛を出してあげよう」
そう言って恵比寿様は私とテイの目の前に、皿に乗った鯛を一尾出してくださった。
テイは嬉しそうに、
「わぁ! おめでたいだぁ!」
とバンザイし、そんなテイの姿を見た恵比寿様は満足げに頷くと、
「そんなに喜んでくれるならもっと出そうかっ」
と言って、全部で十尾もの鯛を出してくれた。
こんなに鯛だなんて、これはもう明日のカフェで鯛料理を出すしかないなぁ、と思った。
それにしてもテイが無邪気に喜ぶから、恵比寿様もノッてしまって、と思っていると、テイがこんなことを言い出した。
「他に何か出せたりしますか!」
さすがに私は、と思って、
「それは図々しいでしょ、それよりもこちらもウェルカムドリンク用意しますから」
と冷蔵庫のほうへ行こうとすると、恵比寿様が制止のポーズをして、
「いいんだ、わたしが出したくて出しているんだから。君もこのままわたしがお礼を出すところを見ていればいいし、なんなら座ってもいいからね」
そう言えば私ずっと立っていた、と思ったけども、クラも勝手口の前のキッチンの床で座って口寄せ始めちゃって。
「とりあえずこたつに移動しますか?」
と私が恵比寿様の前で正座しながら聞くと、
「いや、わたしはどうやらここから動くことはできないらしい。あと正座なんていいから、足は崩しなさい」
私は言われるがまま、少し崩して座らせて頂くと、恵比寿様はテイを見ながら、
「他のモノだったな、では米俵を出そうか」
こんな、キッチンに米俵! と思っていると、恵比寿様の目の前に何か、鯛ではない別のモノが出現した。
でもそれは明らかに米俵ではなくて、軍手のようなモノだった。否、絶対軍手だ。
「「……あれ?」」
と恵比寿様とテイの声がシンクロした。
テイがひょいっとその軍手を持つと、中から何かが零れて、それは生米だった。
テイは小首を傾げながら、
「米俵って軍手米でしたっけ?」
恵比寿様はう~んと悩んでから、
「どうやらそろそろこの口寄せした者のパワーが弱まっているらしいなぁ、ここからはそこを考えながら出していくか」
そう言われると、最初に出した鯛からどんどん鯛が小さくなっていっているような気がする。
そうか、クラの法力というか魔力というか、何かが低くなってきているのか。
恵比寿様はぐっと手に力を込めて、
「ここは全力を出して福笹を出そう」
テイは矢継ぎ早に、
「福笹って何ですか?」
「笹に米俵や打ち出の小槌、小判や鯛などの縁起物の工芸品を結びつけた笹のことだ。これがあると見栄えもいいからな」
テイは嬉しそうに、
「工芸品大好きです!」
と答えると、恵比寿様は微笑んでから、改めて力強い面持ちになって、手に力を入れた。
すると、目の前に、ベニヤ板のようなモノが五枚出現した。
私は呟くように、
「笹と米俵と打ち出の小槌と小判と鯛の五つが、全てベニヤ板に……」
と言うと恵比寿様は慌てて、
「一気に出そうとしたら笹の植物感に押されて、板が五つも出てしまった! ここは一つずつ丁寧に出す!」
結果、恵比寿様が出したモノは、米俵と思われるモノがやっぱり軍手米で、打ち出の小槌がトンカチ、小判が釘、鯛の時はもう何も出なかった。
恵比寿様は肩で息をしながら、
「もう限界だった……すまない、ぬか喜びをさせてしまい……」
とうなだれると、テイが恵比寿様の手を握って、こう言った。
「いや! 有難うございます! ちょうどこの家を補修しないといけなくて! 板や釘にトンカチがあれば補修できます! 軍手も有難いです! 勿論最初に出してくださった鯛もそうですけども!」
すると恵比寿様は優しい顔で笑ってから、
「そう言ってくれるなら良かったぞ、君は良い男だな」
そう言って恵比寿様が上半身から順に宙へ溶け込むように消えていくと、その恵比寿様の中からクラが出てきたように、クラが床にへばって寝ていた。
「クラ、お疲れ様」
そう言って私がクラを撫で、テイは、
「じゃあ早速これらを使って補修してくるよ! 寧はクラをこたつの中に連れてってあげて!」
そう言ってベニヤ板やトンカチなどを持って、また勝手口から外に出て行った。
本当に、テイは良い男だなぁ、と思った。
さて、鯛は明日カフェで鯛めしとして出そう。
あとは寒い中戻ってくるテイのために、鯛のおつゆを作って。
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