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【14 寄せては返す波のごとく】
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・【14 寄せては返す波のごとく】
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仕事も終わり、上機嫌でショタヌキと野田ゲーmakerをすることにした。
まずは景気づけにショタヌキとオススメに入っている対戦ゲームをやりまくる。
そのあとはダウンロードしていたお馴染みの対戦ゲームで熱くなっていると、LINEの通知音が鳴った。
ショタヌキにはちょっと一人でプレイしておいてもらって、私はスマホをチェックすると、なんと元夫からのLINEだった。
ブロックしたつもりだったけども、どうやらブロックしていなかったらしい。
まあ何だ、一応文面を見てみると『ヨリを戻したい』といったような感じだった。
私が、四十五歳くらいの、初老のジジイと、もう一回生活を行なう? WHY? 訳分からな過ぎて鼻水と屁が出た。
カフェという居場所を得た私には正直一切興味が無いことだった。
ここにいれば、何か楽しいし、最近元気だし、祖父が復帰していても追い返すくらいの気力はある。
何よりもまたあの頃のように痩せたので、良い出会いがありそうな気もする。まあ別に無いけども。そして無くていいけども。
やっぱり私は鳥かごの中は合わなかった。
というわけで、適当に断って、すぐにゲームに戻った。
ショタヌキが野田ゲーmaker有名ゲームを初クリアする直前にポーズで止めて待っていた。
だからめっちゃ祝ってやった。嬉しそうな顔のショタ、最高じゃんと思った。白ワインちょうだぁ~い、そんなテンション。
次の日、ヤツがカフェに来た。
どうやら特定されていたらしい。
「卯愛、迎えに来たよ」
気持ち悪っ。
フランクに断っただろ、もっと丁寧に断れば良かったのだろうか、こういう色恋沙汰の正解って分からん。
「別に待っていないけども」
と言ったところで怜那が何だか目をきらきら輝かせながら、
「恋人ですか! 待たせていた恋人ですか!」
と言ってきたので、もうハッキリ言わないといけなくなってしまい、
「違う。不仲で離婚した相手だよ。昨日LINEで断ったんだから来るなよ」
できるだけ嫌がっている顔でそう言ったのに、コイツは人間の機微ゼロらしく、ニヒルそうに笑いながら、
「まあまあ。やっぱりさ、俺はオマエじゃないとダメだったらしい」
「私は貴方以外じゃないとダメだけども」
「そんな毛嫌いするなよ、体を重ね合った仲だろ?」
キモ過ぎる。毛の生えたおにぎりかよ。
私は怜那に接客を任せて、さっさとキッチンに戻った。
すると元夫は怜那に何だか自慢話をしているようだった。
会社が上手く行き過ぎているとか、何かそれ以外にも俺はモテたとか、めっちゃキモイのに、怜那もよく聞いて頷いている。
多分だけども、元夫の話が好きなんじゃなくて、私のゴシップを知りたいみたいな感じがする。
現に私が話に出てくると、頷く力(リキ)が強くなっているような。
まあそんな話はマジでどうでもいい。こっちはカフェに集中……したいわけだけども、周りの客も野次馬根性でニヤニヤニヤニヤ。本当にこういうところ嫌になる。
ほとんどの常連が村の噂とか、海外のゴシップとか話しているし、そういうもんなんだろうけども(だとしたら海外のゴシップ勢、尖り過ぎでは?)。
すると和装のお客さんが、
「今日の冷やしおでん、最高に美味しいです」
と言って、私の味方はオマエだけだよ、と思った。良い出会いってもしかするとこの人なのかな? 確かにイケメン・キツネみたいな感じで顔も年齢も悪く無さそう。
こういう時に気を使ってくれるところも有難い。初ロマンスかも。激写されるかも。
元夫はコーヒー一杯で粘っていて、マジで冷やしおでん食って、頭冷やせよと思った。
結局それだけ飲んで帰っていった。
「また来るよっ」
とかキモイゲボを残して。
私は怜那に対して、あんなヤツと会話するなと軽く説教とアレ(良くないこと)をして、その日はずっと不快なまま過ごした。
仕事も終わり、自宅でショタヌキとまた野田ゲーmakerをする。
ショタヌキは私の日中のことを全然気にしている様子は無い。というか理解していないって感じだ。ショタ力(りょく)高ぇ、と思った。ショタ過ぎる。恋愛のアレに疎いのショタ過ぎる。
まあショタヌキは野田ゲーmakerで爆笑しているところがお似合いだよ、と思いながら、一緒に遊びまくった。今日はゲーム作りを二人でした。楽しかった。先生あのね、みたいなこと考えてしまった。
次の日もなんと元夫が来て、クサイ汁の擬人化と思った。
私は勿論無視しているわけだけども、相変わらず怜那が意味無く神対応、というか、私のゴシップを聞きだそうとめっちゃ頷いたり、喋ったり。
元夫もまんざらじゃない表情でべらべら喋って、マジで不快。逆に吉四六を辞めさせようかな。
そんな感じで、そこから毎日のように元夫がカフェに顔を出し始めて、本当にクサイ汁のアクスタだと思った。
まあなんというか、もう我慢の限界がきていた。
それは客である元夫つーか、まあ、何かそんな感じで、私は怜那に対しても一定の険悪さの度が越えて、ついに怜那と怒鳴り合いの大喧嘩を客前で、カフェの中央でしてしまった。
何か思ったより大きな声が出て、ハイキングコースの人たちにもちょっと聞こえたらしい。そこは反省。
最後は和装のお客さんが止めてくれたんだけども、本当この人(あやかし)、ちょっとアリかも、と思った。向こうはナシだろうけども。
怜那はその勢いのままエプロンを床に投げ捨てて、カフェから出て行った。
いや別にいいんだ、マジでこれでいいんだ、と、そう思っていると、元夫は怜那を追いかけるように外へ出て行った。
数分経っても、元夫が戻ってこないので、全然食い逃げだったことに気付いた。いやコーヒー一杯を食い逃げすな。マジで最悪。クサイ汁のパビリオンじゃん(勿論二回目の大阪万博)。
今日はもうイライラしまくっちゃって、早めにカフェを閉店した。
さすがのショタヌキも心配そうにこっちを見てきて、私は無言で頭をポンポンした。大丈夫だって伝わったかな。
吉四六は無言で、俯いたまま、落ち込んでいるように自分の家へ戻っていったみたいだ。
吉四六はマジでゴメン。どうなろうと辞めさせないからね。これは本当に。いや自ら辞めたいんだったら、こっちに拒否する権利は無いけども。
私とショタヌキは家に戻り、また野田ゲーmakerをし始めた。
結局これだろ、という気持ちで生きていると、玄関のチャイムが鳴った。
何だろう、こんな時間に。でもまあそういうことだったのかな、と思いつつ、玄関のドアを開けると、そこには怜那が立っていた。
怜那は無言でドアを閉めて、つかつかと家の中に入ってきた。
あまりの早さにちゃんと靴脱いでいるかどうか気になったけども、ちゃんと靴は脱いでいた。スリッポン履いているわけでもなかった。
黙って私の家の洗面台で手洗いうがいをして、アルコール消毒もしてから、こう言った。
「卯愛さんの言う通りでした。キモイっすね、マジで」
するとショタヌキがお尻を跳ねるように驚きながら、
「えっ! どうしたの! 喧嘩! 喧嘩してたんじゃ! というか何普通に! えっ! えっ!」
私はまずショタヌキに説明することにした。
「私と怜那の険悪モードは演技だよ。怜那と仲悪いフリしていたってわけ」
「どうして! そんな!」
「元夫の性的趣向はとにかく若い女好き。だから私とヨリを戻したいんじゃなくて、怜那のことを最初から狙っていたんじゃないかなって思って。カフェのことを既に特定済みだと知った時から怪しくて」
怜那は頷きながら、
「アタシ、人間年齢で言うと女子高生ですよ? それを誘ってきてマジでキモイ。あと何か事業失敗してましたよ、アイツ。で、カフェの乗っ取り計画を持ち掛けられて」
……そこまでは予想外だったな、キモイの範疇越えてるじゃん。エゲイじゃん(初めての言葉)。
怜那は何だか相当怒り心頭って感じで、
「絶対バチ当てましょう」
と言ったので、
「だからって何がそんなに怒ってんの? あ、こっちの指示に従わせちゃってメンドくて私に怒っているということ?」
と聞くと、怜那は声を荒らげた。
「そんなわけないじゃないですか! このカフェは卯愛さんのカフェなんだから卯愛さん抜きでやろうという計画聞かされてブチキレてんです!」
まさかそこまで愛してくれているなんて、本当の恋愛は男女種族関係無いかもしれません。
するとショタヌキが急に大きな声で、
「えっ! 卯愛さん、カフェ無くなるの!」
即座に怜那が、
「冗談でも言うな!」
と怒鳴ったので、そこは多分と思って、
「これは完全に祥太の勘違いというか天然だと思うよ、冗談とかじゃなくて」
「いやでも分かれよ!」
と怜那は相当おかんむりらしい。
そこまで怒ってくれるのは有難いけども、ショタヌキが心臓バクバクといった顔で固まっている。まあちょっと面白いけども。
私は怜那に、自分のご褒美にとっておいた高級アイスを渡して、一緒に食べた。ショタヌキは安いヤツ。二個しか無かったので。
そこから怜那がまるで猿蟹合戦の後半のような計画を立ててくれたので、実行することにした。
元夫が何事も無く、カフェに訪れた日に、怜那が元夫を裏口からハイキングコースのほうへ手招きした。
案の定、元夫はスケベ顔で裏口に行ったところを、私は窓から見ていた。勿論もう八月なので窓は締め切ってクーラー。そうしていないと危ないし。
吉四六は猿蟹合戦作戦があるので、既に裏口でスタンバイしている。ショタヌキは多分ハシゴの上かな。ホームセンターで急いで買ってきた安定感のあるヤツ。
ハイキングコースにいる元夫は突然苦しみだした。
それもそのはず。吉四六がウンコの匂いを元夫にかけているからだ。
さらに怜那が熱湯水鉄砲を発射で、さらに苦しむ元夫。
極めつけに、ショタヌキがハシゴの上から信楽焼(一応軽いバージョン)で落ちてきて、元夫は本当は重くないのにショックで失神したらしい。
そこをさらに吉四六のウンコの匂いで無理やり起こしたらしく、元夫は目覚めたと同時にめっちゃえずいたらしい。
その時に思った。
猿蟹合戦ってスカッとジャパンじゃん、って。
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仕事も終わり、上機嫌でショタヌキと野田ゲーmakerをすることにした。
まずは景気づけにショタヌキとオススメに入っている対戦ゲームをやりまくる。
そのあとはダウンロードしていたお馴染みの対戦ゲームで熱くなっていると、LINEの通知音が鳴った。
ショタヌキにはちょっと一人でプレイしておいてもらって、私はスマホをチェックすると、なんと元夫からのLINEだった。
ブロックしたつもりだったけども、どうやらブロックしていなかったらしい。
まあ何だ、一応文面を見てみると『ヨリを戻したい』といったような感じだった。
私が、四十五歳くらいの、初老のジジイと、もう一回生活を行なう? WHY? 訳分からな過ぎて鼻水と屁が出た。
カフェという居場所を得た私には正直一切興味が無いことだった。
ここにいれば、何か楽しいし、最近元気だし、祖父が復帰していても追い返すくらいの気力はある。
何よりもまたあの頃のように痩せたので、良い出会いがありそうな気もする。まあ別に無いけども。そして無くていいけども。
やっぱり私は鳥かごの中は合わなかった。
というわけで、適当に断って、すぐにゲームに戻った。
ショタヌキが野田ゲーmaker有名ゲームを初クリアする直前にポーズで止めて待っていた。
だからめっちゃ祝ってやった。嬉しそうな顔のショタ、最高じゃんと思った。白ワインちょうだぁ~い、そんなテンション。
次の日、ヤツがカフェに来た。
どうやら特定されていたらしい。
「卯愛、迎えに来たよ」
気持ち悪っ。
フランクに断っただろ、もっと丁寧に断れば良かったのだろうか、こういう色恋沙汰の正解って分からん。
「別に待っていないけども」
と言ったところで怜那が何だか目をきらきら輝かせながら、
「恋人ですか! 待たせていた恋人ですか!」
と言ってきたので、もうハッキリ言わないといけなくなってしまい、
「違う。不仲で離婚した相手だよ。昨日LINEで断ったんだから来るなよ」
できるだけ嫌がっている顔でそう言ったのに、コイツは人間の機微ゼロらしく、ニヒルそうに笑いながら、
「まあまあ。やっぱりさ、俺はオマエじゃないとダメだったらしい」
「私は貴方以外じゃないとダメだけども」
「そんな毛嫌いするなよ、体を重ね合った仲だろ?」
キモ過ぎる。毛の生えたおにぎりかよ。
私は怜那に接客を任せて、さっさとキッチンに戻った。
すると元夫は怜那に何だか自慢話をしているようだった。
会社が上手く行き過ぎているとか、何かそれ以外にも俺はモテたとか、めっちゃキモイのに、怜那もよく聞いて頷いている。
多分だけども、元夫の話が好きなんじゃなくて、私のゴシップを知りたいみたいな感じがする。
現に私が話に出てくると、頷く力(リキ)が強くなっているような。
まあそんな話はマジでどうでもいい。こっちはカフェに集中……したいわけだけども、周りの客も野次馬根性でニヤニヤニヤニヤ。本当にこういうところ嫌になる。
ほとんどの常連が村の噂とか、海外のゴシップとか話しているし、そういうもんなんだろうけども(だとしたら海外のゴシップ勢、尖り過ぎでは?)。
すると和装のお客さんが、
「今日の冷やしおでん、最高に美味しいです」
と言って、私の味方はオマエだけだよ、と思った。良い出会いってもしかするとこの人なのかな? 確かにイケメン・キツネみたいな感じで顔も年齢も悪く無さそう。
こういう時に気を使ってくれるところも有難い。初ロマンスかも。激写されるかも。
元夫はコーヒー一杯で粘っていて、マジで冷やしおでん食って、頭冷やせよと思った。
結局それだけ飲んで帰っていった。
「また来るよっ」
とかキモイゲボを残して。
私は怜那に対して、あんなヤツと会話するなと軽く説教とアレ(良くないこと)をして、その日はずっと不快なまま過ごした。
仕事も終わり、自宅でショタヌキとまた野田ゲーmakerをする。
ショタヌキは私の日中のことを全然気にしている様子は無い。というか理解していないって感じだ。ショタ力(りょく)高ぇ、と思った。ショタ過ぎる。恋愛のアレに疎いのショタ過ぎる。
まあショタヌキは野田ゲーmakerで爆笑しているところがお似合いだよ、と思いながら、一緒に遊びまくった。今日はゲーム作りを二人でした。楽しかった。先生あのね、みたいなこと考えてしまった。
次の日もなんと元夫が来て、クサイ汁の擬人化と思った。
私は勿論無視しているわけだけども、相変わらず怜那が意味無く神対応、というか、私のゴシップを聞きだそうとめっちゃ頷いたり、喋ったり。
元夫もまんざらじゃない表情でべらべら喋って、マジで不快。逆に吉四六を辞めさせようかな。
そんな感じで、そこから毎日のように元夫がカフェに顔を出し始めて、本当にクサイ汁のアクスタだと思った。
まあなんというか、もう我慢の限界がきていた。
それは客である元夫つーか、まあ、何かそんな感じで、私は怜那に対しても一定の険悪さの度が越えて、ついに怜那と怒鳴り合いの大喧嘩を客前で、カフェの中央でしてしまった。
何か思ったより大きな声が出て、ハイキングコースの人たちにもちょっと聞こえたらしい。そこは反省。
最後は和装のお客さんが止めてくれたんだけども、本当この人(あやかし)、ちょっとアリかも、と思った。向こうはナシだろうけども。
怜那はその勢いのままエプロンを床に投げ捨てて、カフェから出て行った。
いや別にいいんだ、マジでこれでいいんだ、と、そう思っていると、元夫は怜那を追いかけるように外へ出て行った。
数分経っても、元夫が戻ってこないので、全然食い逃げだったことに気付いた。いやコーヒー一杯を食い逃げすな。マジで最悪。クサイ汁のパビリオンじゃん(勿論二回目の大阪万博)。
今日はもうイライラしまくっちゃって、早めにカフェを閉店した。
さすがのショタヌキも心配そうにこっちを見てきて、私は無言で頭をポンポンした。大丈夫だって伝わったかな。
吉四六は無言で、俯いたまま、落ち込んでいるように自分の家へ戻っていったみたいだ。
吉四六はマジでゴメン。どうなろうと辞めさせないからね。これは本当に。いや自ら辞めたいんだったら、こっちに拒否する権利は無いけども。
私とショタヌキは家に戻り、また野田ゲーmakerをし始めた。
結局これだろ、という気持ちで生きていると、玄関のチャイムが鳴った。
何だろう、こんな時間に。でもまあそういうことだったのかな、と思いつつ、玄関のドアを開けると、そこには怜那が立っていた。
怜那は無言でドアを閉めて、つかつかと家の中に入ってきた。
あまりの早さにちゃんと靴脱いでいるかどうか気になったけども、ちゃんと靴は脱いでいた。スリッポン履いているわけでもなかった。
黙って私の家の洗面台で手洗いうがいをして、アルコール消毒もしてから、こう言った。
「卯愛さんの言う通りでした。キモイっすね、マジで」
するとショタヌキがお尻を跳ねるように驚きながら、
「えっ! どうしたの! 喧嘩! 喧嘩してたんじゃ! というか何普通に! えっ! えっ!」
私はまずショタヌキに説明することにした。
「私と怜那の険悪モードは演技だよ。怜那と仲悪いフリしていたってわけ」
「どうして! そんな!」
「元夫の性的趣向はとにかく若い女好き。だから私とヨリを戻したいんじゃなくて、怜那のことを最初から狙っていたんじゃないかなって思って。カフェのことを既に特定済みだと知った時から怪しくて」
怜那は頷きながら、
「アタシ、人間年齢で言うと女子高生ですよ? それを誘ってきてマジでキモイ。あと何か事業失敗してましたよ、アイツ。で、カフェの乗っ取り計画を持ち掛けられて」
……そこまでは予想外だったな、キモイの範疇越えてるじゃん。エゲイじゃん(初めての言葉)。
怜那は何だか相当怒り心頭って感じで、
「絶対バチ当てましょう」
と言ったので、
「だからって何がそんなに怒ってんの? あ、こっちの指示に従わせちゃってメンドくて私に怒っているということ?」
と聞くと、怜那は声を荒らげた。
「そんなわけないじゃないですか! このカフェは卯愛さんのカフェなんだから卯愛さん抜きでやろうという計画聞かされてブチキレてんです!」
まさかそこまで愛してくれているなんて、本当の恋愛は男女種族関係無いかもしれません。
するとショタヌキが急に大きな声で、
「えっ! 卯愛さん、カフェ無くなるの!」
即座に怜那が、
「冗談でも言うな!」
と怒鳴ったので、そこは多分と思って、
「これは完全に祥太の勘違いというか天然だと思うよ、冗談とかじゃなくて」
「いやでも分かれよ!」
と怜那は相当おかんむりらしい。
そこまで怒ってくれるのは有難いけども、ショタヌキが心臓バクバクといった顔で固まっている。まあちょっと面白いけども。
私は怜那に、自分のご褒美にとっておいた高級アイスを渡して、一緒に食べた。ショタヌキは安いヤツ。二個しか無かったので。
そこから怜那がまるで猿蟹合戦の後半のような計画を立ててくれたので、実行することにした。
元夫が何事も無く、カフェに訪れた日に、怜那が元夫を裏口からハイキングコースのほうへ手招きした。
案の定、元夫はスケベ顔で裏口に行ったところを、私は窓から見ていた。勿論もう八月なので窓は締め切ってクーラー。そうしていないと危ないし。
吉四六は猿蟹合戦作戦があるので、既に裏口でスタンバイしている。ショタヌキは多分ハシゴの上かな。ホームセンターで急いで買ってきた安定感のあるヤツ。
ハイキングコースにいる元夫は突然苦しみだした。
それもそのはず。吉四六がウンコの匂いを元夫にかけているからだ。
さらに怜那が熱湯水鉄砲を発射で、さらに苦しむ元夫。
極めつけに、ショタヌキがハシゴの上から信楽焼(一応軽いバージョン)で落ちてきて、元夫は本当は重くないのにショックで失神したらしい。
そこをさらに吉四六のウンコの匂いで無理やり起こしたらしく、元夫は目覚めたと同時にめっちゃえずいたらしい。
その時に思った。
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